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腰で支えるULザック!エクスペドの「ライトニング45」の背負い心地を徹底レビュー

腰で支えるULザック!エクスペドの「ライトニング45」の背負い心地を徹底レビュー

エクスペドのライトニングシリーズは、アルミのフレーム入りザックです。背負い心地がいいとは聞くものの、具体的にどこがどう快適なのか知りたいところ。

そこで今回は「ライトニング45」の特徴や魅力を詳しくご紹介。実際に使ってわかった点もお伝えしますので、テント泊登山用の軽いザックが気になっている人は要チェックです!

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目次

アイキャッチ撮影:筆者

感度の高いハイカーが注目!スイスの登山ブランド「EXPED(エクスペド)」

エクスペドのロゴ

撮影:筆者

エクスペドはスイス発祥の登山ブランドで、洗練されたデザインと高い機能性が人気。日本でも感度の高いハイカーを中心に、じわじわと人気が高まっています。

さまざまなザックが展開されているなかで、今回はテント泊登山や2泊以上の縦走に最適なザック「ライトニング45」をピックアップしました。

▼エクスペドのザック 全ラインナップ

テント泊や縦走登山におすすめのザック

エクスペド ライトニング 45

撮影:筆者

「ライトニング45」と、ほかのUL(ウルトラライト)ザックとの大きな違いはアルミのフレームが入っているところ。自分の体に合わせやすい構造のおかげで、荷物の重さを感じにくいのが特徴です。

「ライトニング45」の基本スペック

エクスペドのライトニングには、メンズとウィメンズモデルがある

撮影:筆者(左:Lightning 45 Wmns/ブラック、右:Lightning 45/フォレスト)

「ライトニング45」には、男性用と女性用のモデルがあります。大きな違いは背面長の長さで、全体の容量や耐荷重は同じ。自分の背面長を計測して、体に合うほうのザックを選ぶのがポイントです。

基本スペックを以下の表にまとめましたので参考にしてみてください。

<基本スペック>ライトニング45(ウィメンズ)ライトニング45(メンズ)
容量45L45L
重さ1040g1180g
カラーブラック・フォレストブラック・フォレスト
サイズ72 × 32 × 25 cm72 × 32 × 25 cm
耐荷重24kg24kg
背面長域36~53cm41 – 58 cm

背面に注目!快適に背負えるワケ

エクスペドのライトニングの背面長の仕様

撮影:筆者

「ライトニング45」の背負いやすさの秘密は構造にありました。背面に注目して詳しく見ていきましょう。

「背面長が合わない」が解決!背面長の無段階調節機能がスゴイ

調節できる背面長

撮影:筆者(左:腰パッド、右:腰パッドをめくった状態)

ライトニングシリーズの最大のポイントは、無段階で背面長を調節できるところ。腰パッドをめくると、調節用のストラップベルトが出てきます。このベルトを移動させることで、ハーネスの位置を変えられます。

背面長を調節してみた!

背面長の調整の仕方

撮影:筆者(LからMサイズへの変更手順)

たとえばMからLサイズに変える場合、腰パッドをめくってベルトを下に引っ張ります。すると「M」の文字が見えてくるので、裏側にあるアジャスターでゆるみを調節。これだけで簡単にサイズが変更できます。

もちろん、MやLなどの文字にぴったりあわせる必要はありません。好みの背面長の位置までずらせばOKです。

工具不要で、いつでもベストな背面長にセッティングできるのが魅力。自宅であわせたものの、ちょっと違和感あるなぁと思ったら山でもすぐに調節できます。

T字のアルミフレームにより安定感のある背負い心地

背面に入っているT字フレーム

撮影:筆者

背面にはアルミのフレームが入っています。このT字型フレームによるサスペンションシステムおかげで腰にしっかり荷重し、肩への負担を抑えらます。重い荷物を背負っても左右にブレないので安定して歩ける効果も。テント泊で荷物が多いときも快適に背負えるでしょう。

フィット感抜群!クッション性のある腰パッド&ヒップベルト

クッション性のあるヒップベルト

設営:筆者

腰パッドとヒップベルトは厚手でクッション性が抜群!ザックを背負うと腰回りをやさしく包み込みます。重い荷物でも安定感のある背負い心地です。

シンプルだけど使い勝手もいい!4つの推しポイント

エクスペドのライトニングのイチオシポイント

撮影:筆者

「ライトニング45」の魅力は、背負いやすさだけではありません。さらに4つの推しポイントもご紹介します。

  1. 荷物の量に合わせてロールトップで調節可能
  2. シンプルなコンプレッションベルト
  3. サイド、ヒップベルトポケットに加えて小物の整理に便利なポケット付き
  4. ハイドレーションとは別構造の内ポケットあり

夏のテント泊や冬山も◎荷物が増えたらロールトップで容量アップ!

ロールトップ仕様

撮影:筆者

荷物が増えたら、上部のロールトップクロージャ―を伸ばせば容量がアップ。反対に、荷物が減ったらクルクルと丸めて圧縮もOK。またトップのベルトにジャケットを引っ掛けられるので、濡れたシャツを乾かしたり、すぐに羽織るジャケットを挟んだりできます。

ベルトはシンプルで圧縮もスムーズ

圧縮ベルト

撮影:筆者

ザックを扱うときにありがちなのが、「どのベルトだっけ?」と迷うこと。「ライトニング45」はそんな心配がいらないシンプルな構造です。サイドにある2本のベルトを引っ張るだけでザック全体を圧縮できます。

撮影:筆者(左:コンプレッション前、右:コンプレッション後)

たとえば荷物が減ってきたら、ベルトで全体を圧縮。ザックのすき間を減らすことで、歩行中の左右のブレを防げます。またベルトとリープを活用すれば、トレッキングポールやピッケルも装着が可能です。

サイド・ヒップベルトポケットのほかにも、収納ポケットあり

エクスペドのライトニングにはポケットがたくさん

撮影:筆者

ヒップベルトポケットには、行動食や日焼け止めなどが収納できます。サイドポケットは、ボトル・トレッキングポール・傘などを入れるのにちょうどいいでしょう。

また背中側の上部には、外からアクセス可能なポケットが付いており、なんと止水ジッパー付き。スマホやお財布など、濡らしたくないアイテムの収納に便利です。

独立した内ポケット、さらにハイドレーションは別収納

ハイドレーションのポケット

撮影:筆者(左:ジッパー付きの内ポケット、右:内ポケットをめくるとハイドレーション収納)

内部には、ハイドレーションとは別にジッパー付きの内ポケットがあります。1気室のザックが多い中、迷子になりがちな細々としたものの収納に重宝するでしょう。

収納用ポケットとしても使える内部のポケット

撮影:筆者

さらにハイドレーション収納をつかわないときは、収納用ポケットとして利用できます。未使用時は留め具により半分のサイズに畳まれており、ちょうどいい深さなので奥まで手を突っ込む必要がありません。

留め具を外すと縦長サイズに変化し、ハイドレーションパックを入れることができます。

「ライトニング45」の実力はいかに?実際に試してみた!

エクスペドのライトニングを背負ったところ

撮影:筆者

実際に「ライトニング45」を山でつかってみました!そこで気づいたことをお伝えします。

守られている安心感!抜群の背負いやすさ

細かい仕様をチェック

撮影:筆者

背面パッドと腰パッド、クッション性のあるヒップベルトのおかげで、ザックが体にしっかりフィット。荷物の重さをさほど感じず、肩・腰まわりが守られている感覚です。岩場や急な登山道でも、ザックがブレず快適!

またしっかりと腰で支えることができ、肩への負担をほとんど感じませんでした。

通気性がいいから背中が蒸れない

背面に隙間のあるライトニング

撮影:筆者

厚みのある腰パッドとアルミフレームのおかげで、背中とザックの間に少しだけすき間ができます。これにより通気性をキープ。ザックが背中にべったりつかないので、汗をかいても蒸れずに快適でした!

ULザックによくある、詰めたギアが背中にあたって違和感がある……なんてこともありません。

止水ジッパー付きポケットがとにかく便利!

止水ジッパー

撮影:筆者(ポケットの開口部は約21cm、深さは約18cm・上の画像のブルーのポーチは幅16cm×高さ12cm)

上部にあるジッパー付きポケットがとにかく秀逸!スマホ・お財布など、貴重品を安心して収納できます。さらに、内部にはキーホルダーなどを付けられるフックがあり、2本のベルトも付属。鍵やパスケースの収納にぴったりです。

筆者は、ティッシュ・ハンドクリーム・リップクリームなどをポーチに入れてポケットに収納。いつもパンパンになるサコッシュが、少しだけすっきりしました!

ココが気になる、正面に大型ポケットが欲しい……

正面ポケットのないライトニング

撮影:筆者

「ライトニング45」には、正面にポケットが付いていません。サイドポケットやヒップベルトポケットでも十分なのですが、やはり、レインジャケットなどを入れる大きな収納スペースがないのは気になります。毎回ザックを下ろして開けるのは面倒だし……。

便利なオプションを発見!

エクスペドライトニングのFlash Pack Pocket

撮影:筆者(Flash Pack Pocketの重さは75g、サイズは43×33cm)

そんな悩みを解決するのが、オプションの「Flash Pack Pocket」です。ワンタッチで取り付けできるライトニング用のポケットで、片側がメッシュになっており、濡れたものの収納にもつかえます。

取り付け方

撮影:筆者

使い方はとっても簡単。上の画像のように、ザックの四隅にあるループにフックを引っかけるだけでOK!

ポケットを付けたライトニング

撮影:筆者(左:Flash Pack Pocketなし、右:Flash Pack Pocketを装着)

「Flash Pack Pocket」を付けてもサイドポケットには干渉しないので、荷物の出し入れもスムーズ。濡れたテントのフライを収納して、歩きながら乾かすのもGOOD!

ライトニングシリーズは2タイプ

ライトニングシリーズには45Lと60Lの2サイズがあります。夏山の2泊3日程度なら45L、3泊以上の縦走やテント泊登山など、荷物が多いときは60Lが適しているでしょう。

ライトニング45

    EXPED(エクスペド) Lightning 45

    容量45L
    重さ1180g
    サイズ72 × 32 × 25 cm
    耐荷重24kg
    カラーブラック/フォレスト
    背面長域41 - 58 cm

      EXPED(エクスペド) Lightning 45 Wmns

      容量45L
      重さ1040g
      サイズ72 × 32 × 25 cm
      耐荷重24kg
      カラーブラック/フォレスト
      背面長域36 - 53 cm

      ライトニング60

        EXPED(エクスペド) Lightning 60

        容量60L
        重さ1220g
        サイズ75 × 34 × 27 cm
        耐荷重24kg
        カラーブラック/フォレスト
        背面長域41 - 58 cm

          EXPED(エクスペド) Lightning 60 Wmns

          容量60L
          重さ1180g
          サイズ75 × 34 × 27 cm
          耐荷重24kg
          カラーブラック/フォレスト
          背面長域36 - 53 cm

          重い荷物もへっちゃら!「ライトニング45」 は肩への負担が少なく快適に歩けるザック

          シンプルながら良さの詰まったエクスペドのライトニング

          撮影:筆者

          エクスペドの「ライトニング45」は、シンプルながら使い勝手のよさがギュッと詰まったザックです。フレームと厚手のパッドのおかげで体にやさしくフィット。重い荷物を背負っても、腰でしっかり支えられるので、肩が痛くなりにくいのが魅力です。

          ULザックで背中のべたつきが気になる人にもおすすめ!「ライトニング45」にお気に入りのギアを入れて、もっと快適に山を歩いてみませんか。

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