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ひえひえドリンクもフレッシュフルーツも!クーラーバックで広がる山ごはん

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登山の楽しみのひとつといえば、山の中で味わう「山ごはん」。
ただ、調理や持ち運びの手間を考えると、つい簡単な行動食やカップ麺ばかりになってしまっている人も多いのではないでしょうか。
そんなとき、山ごはんの選択肢を大きく広げてくれるのが「登山向けのクーラーバッグ」。
「クーラーバッグ=かさばる」と思われがちですが、実は最近では登山向けに設計された、軽くてコンパクトな製品も多数。使用後は小さく圧縮できるものも多く、荷物の圧迫しにくいんです。
「冷たさ」も「美味しさ」も妥協しない。そんな登山飯を叶えるために、クーラーバッグを取り入れてみませんか?
登山で選ぶならココが大事!クーラーバッグ選びのポイント
登山に持っていくクーラーバッグは、「限られたスペースの中」で高いパフォーマンスを発揮してくれるアイテムを見極めるが大事。
ここでは、モンベルのクーラーバッグ、ボックスタイプ4Lと、袋タイプの3Lのモデルを使いながら紹介していきます。
① 軽さ|軽量性と性能のバランスでチェック

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登山用のクーラーバッグは、100g前後の軽量性を重視したモデルと、保冷力を重視した300gを超えるモデル等が販売されています。
上記のモデルの場合、ボックスタイプは120gと計量ですが、袋タイプのモデルは断熱材等が豊富に使われているため427g。軽さと機能性のどちらを選ぶかで、そのバランスを検討するとよいでしょう。
② コンパクト性|ソフト素材なら圧縮も可能

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やっぱり気になるのはザックの中でのコンパクトさ。登山用向けに作られたものはザックにスポッと入る程よいサイズ感のものが多くなっています。

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左の4Lのボックスタイプは約30Lのザックの幅とほぼ同じ大きさ。上からそのまま入れても無駄なスペースが生まれません。右の3Lの袋タイプも背に沿うように収納。正面に使いやすいスペースが生まれるため、収納がしやすくなっています。

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そしてソフト素材なら、使わないときはぎゅっと圧縮も可能。使用後にコンパクトになってくれるのは嬉しいポイントですね。
③ 容量|2〜5Lが定番サイズ

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1人分の登山に適した容量はおおよそ2〜5L程度。例えば3Lのクーラーバッグなら、500mlのペットボトルが3本ほど収納できるサイズ感。「飲み物だけ」 「食材も少し持っていきたい」など、自分の目的に合わせて選びましょう。
④ 保冷力|重さとのバランスを

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しっかり保冷してくれるかはやっぱり重要なポイント。WEBサイトで保冷時間を公表している製品もあるためチェックすると良いでしょう。例えばモンベルのボックスタイプ2.5Lは500mlのペットボトルが2℃のスタートから、3時間後は16℃、6時間後は25度と表記されています。
ただ基本的に保冷力は重さやコンパクトさとトレードオフ。保冷力を求めたいのか、コンパクトさや軽さを重視したいのかで判断するとよいでしょう。
⑤ 素材|防水素材もあり

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多くの製品には、アルミ蒸着フィルムや断熱ウレタンといった保冷効果の高い素材が使われています。素材自体には基本的には大きな差はないものの、断熱層がしっかりしているほど保冷力も安定します。
また、防水性が高い素材が本体に使われていると、中身が結露してもザック内が濡れづらいためより安心して使うことができます。
おすすめの使い方:凍らせたアイテムを賢く活用!
登山にクーラーバッグを持っていくなら、なるべく軽く、効率よく冷たさをキープしたいもの。保冷剤を使うのももちろんアリですが、凍らせた飲み物や食材を保冷剤代わりに使う」ことで、無駄な重量を増やさなくてすみます。
例えばこんな組み合わせがおすすめ
凍らせたペットボトル+ビール+おつまみ

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凍ったペットボトルが保冷剤代わりになって、ビールが山頂でもキンキン!痛みやすいおつまみも問題なく持ち運ぶことができます。
凍らせたペットボトル+パックフルーツ+食品

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フルーツがひえひえだと美味しさもアップ!溶けやすいチョコも一緒に持ち運ぶことももちろん可能です。ちなみにフルーツ自体を凍らせて保冷剤代わりに使うこともありです。
クーラーバックは大きく分けて2つのタイプ
クーラーバックにはボックスタイプと袋タイプの2つのタイプがあります。それぞれのメリット・デメリットを踏まえて選ぶことがおすすめです。
ボックスタイプ | 袋タイプ | |
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メリット | ・内容物が潰れる心配が少ない ・自立するため中身が取り出しやすい ・決まった量なら効率的に収納できる | ・内容物に合わせて小さくすることができる ・ザックの隙間にフィットしやすい ・使用後に折りたたんでコンパクトに収納できる |
デメリット | ・ザックにサイズが合わないと無駄な空間が生まれやすい | ・内容物が潰れる可能性がある |
どっちを選ぶべき?
内容物を潰さずに持ち運びたい人→ボックスタイプ
荷物の量に合わせて小さくしながら持ち運びしたい人→袋タイプ