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「山も街も軽快に歩けるシューズがあったら!」を具現化。KEEN/ハイトレイルコレクションの歩き心地がいいんです。(2ページ目)

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しっかりサポートされるミッドカットモデルの履き口

キーン ハイトレイル ミッド ウォータープルーフ
撮影:ポンチョ

ミッドカットモデルのハイトレイル ミッドの履き口は、厚めでソフトなパッドとベロが備わっています。このパッドの足首への馴染みが非常によく、サポート力もかなりの高さで感じられます。

近年履いた軽量ハイキングシューズのミッドカットモデルのなかで、一番よい足首のフィット感です。包まれるというのは、こういうことなんだなぁと、感心しました。

予想以上の踏破力で、山を歩きやすい

キーン ハイトレイル ミッド ウォータープルーフ
撮影:ポンチョ

その足首のサポート性、フィット感のよさは、トレイルでの高い踏破性に貢献しています。

トレイルでも街でも機能し、しかもスニーカー的なソフトな履き心地のハイキングシューズ。となると、実際のトレイルでの性能は、「それなり」だろうと、想像していました。

しかし、ハイトレイル ミッド ウォータープルーフは、登り下りともに、気持ちよく歩き続けることができる性能を装備していました。さすがに岩稜帯では、足首の高いホールド力を発揮しても、前足部薄めのソールへの岩の突き上げによる疲労は否めません。

一方で土のトレイルはもちろん、ザレた砂礫帯であれば、全方向にグリップするアウトソールも効果を発揮して、思い通りに足を踏み出すことができました。

キーン ハイトレイル ミッド ウォータープルーフ
撮影:ポンチョ

あまりにも足運びが軽いので、試しにゆっくりと走ってみると、厚底ヒールのクッション性と反発力が機能して、スッスッと足が前へ前へと進みます。

トレイルランニングシューズほどの軽やかなステップは踏めませんが、安定した足さばきができました。ハイトレイル ミッドは、防水透湿性能も装備しているので、低山ハイク、2000m級の山小屋泊、ファストハイクと、幅広いシーンで履いてみたいと思わせます。

ミッドカットらしからぬ、思わずジャンプしたくなる軽やかさ!

撮影:ポンチョ

ちなみにハイトレイル ミッド ウォータープルーフの重量は、415g(27㎝片足)。防水透湿ミッドカットシューズとしては、なかなかの軽量さを誇ります。

これまでキーンのミッドカットのハイキングシューズを履いてきた人なら、またハイキングだけでなく街でも履きたくなるシューズを探している人なら、ハイトレイル ミッド ウォータープルーフの足運びの軽やかさに、「コレだ!」と、うれしくなるに違いありません。

私は歩行感の軽さから、思わずジャンプしてしまったくらいです。

キーン ハイトレイル ミッド ウォータープルーフ
撮影:ポンチョ

その軽快さは、アスファルトを歩く際にも機能しています。トレイルを歩く際は心地よくても、下山後のアスファルトを歩くと、疲れた足に負荷が掛かるハイキングシューズが多くありますが、ハイトレイル ミッド ウォータープルーフは、他のシューズにはない歩きやすさがありました。前足部の曲がりのよさが効いています。

キーンが目指したトレイルと街のどちらでも軽快に歩けるハイブリッド感が、ミッドカットで強く体感できました。

同じソールながら、異なる歩行感

キーン ハイトレイル ウォータープルーフ
撮影:ポンチョ

ハイトレイルのローカットは、アスファルトでの歩きやすさは間違いありません。軽く足が運べます。

でも、アスファルトに比べて不安定なトレイルを歩くと、シューホールの最上部の位置がやや足先側にあるため、足首の自由度が高く、ソールのソフトさもあり、足の筋力を使う感じが強めです。

それは足指をしっかり使っている感じで、ベアフット(裸足)シューズのようです。故に、足裏感覚も強くなり、前足部の薄さも際立って感じられました

ミッドカットは足首のホールド力が秀逸なため、ローカットほど足指を使う必要がなく、ヒールのクッション性の高さが前面に感じられたのとは対照的です。

ミッド、ローともに同じソール構造ながら、履き口の仕様が異なるだけで、こんなにも違いが出るものなのか!と、人間の身体の感覚の微細さと、シューズづくりの奥深さを感じました!

クラシカルなデザインが、街履きでも似合う!

キーン ハイトレイル ミッド ウォータープルーフ
撮影:ポンチョ

冒頭に書いた90年代に流行ったライトトレッキングシューズの件。当時、街履きしている人はそれなりに増えましたが、それでもまだ少数派だったため、履いていると、「こんな時間から、どこの山に行くの?」と茶化されたりもしました。

時代は進み2025年。ひとつの道具を長く、そして多くのシーンで使い回すという考えは、地球環境への負荷を軽くすることに貢献するものとして、広まりつつあります。

キーンがハイトレイルコレクションで具現化した「ハイキングのためだけにハイキングシューズを履くのではない」という考え方。それは、山と街とに境目をつくらず、どちらも気負いなく楽しみ、自然、そして地球を意識しながら暮らすスタイルとして、これからの生き方のひとつの基準となるでしょう。

キーン ハイトレイルコレクション
撮影:ポンチョ

実際、街も山も変わらないスタイルで過ごし、自然と触れ合い、山に浸透してみれば、見える風景が変わってきます。

ハイトレイルコレクションは、山やアウトドアで過ごす時間を大切にしている人に、さらに広く、深く、自由に地球を遊ぶきっかけを提案している、シューズに思えました。山だけなら他にもよいシューズがありますが、山も街も歩くためのシューズを選ぶなら、ハイトレイルコレクションは、かなり面白いです。

それでは皆さん、よい山を~~~!

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