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おすすめの神アイテムギア(登山用品・ギア)

コレはいつも登山に持っていく!俺的5つの神アイテムを大公開 【雷鳥(raicyou_p)さん編】

山好きのみなさんに聞いた“イチオシ山道具”を紹介する新連載がスタート!どんなギアやウェアを愛用しているのか、どのように道具を選んでいるのか、気になるあれこれを大公開します。

今回は、登山からトレランや沢登り、アイスクライミングまで、さまざまなアクティビティを楽しんでいる雷鳥さん的“神アイテム”を拝見!

アイキャッチ・記事中画像提供:雷鳥(raicyou_p)さん

「これ最高なんです!」な山道具は?

身を守るばかりでなく、登山を快適に楽しくしてくれる山道具。みんなは何を使っているんだろう? なんて、ついつい気になってしまいますよね。

そこで当連載では、SNSで魅力的な山行の様子を発信している方々の“イチオシの山道具”を大公開!「これ最高なんです!」な神アイテムを5つ教えてもらいました。

みんなの持ち物に、山を遊びつくすヒントが隠されているかも!?

今回おすすめアイテムを紹介してくれるのは……

雷鳥(raicyou_p)さん

雷鳥(raicyou_p)さん

2014年から登山を始めました。きっかけは当時の失恋からの現実逃避(笑)。そこからすっかりハマってしまい、山が恋人になりました。

自身に課題を課し達成することに強い意義を感じるため、過酷な環境やハードなルートが好み。トレランや沢登り、アイスクライミングも少々たしなみつつ、日帰り山行を中心に楽しんでいます。

【1】これひとつあれば、どんな山行もこなせる!アルティメイト ディレクションのバックパック

ULTIMATE DIRECTION / ALL MOUNTAIN

ULTIMATE DIRECTION / ALL MOUNTAIN

1985年に世界で初めてハイドレーション・パックを発明したことで知られる<Ultimate Direction(アルティメイト ディレクション)>。長距離レース向けのベスト型パックや、険しい地形にも耐えうる耐久性と、トレイルや雪山にも対応できる汎用性を備えたパックを生み出しているブランドです。

「オールマウンテン」は、オールシーズン対応かつ多用途に使える30Lモデル。耐摩耗性・耐水性に優れた生地を採用しています。

雷鳥(raicyou_p)さん

雷鳥さん

無駄のない洗練されたデザインと、あらゆる山行に対応できる汎用性の高さが購入の決め手。

海外でセールだったんですよね。

ULTIMATE DIRECTION / ALL MOUNTAINのディテール

雷鳥(raicyou_p)さん

雷鳥さん

とりあえず洗練されていて、カッコいいんです(笑)。使っている人もそんなに見かけないですね。

30Lという大きさですが、円筒形であるためサイズ以上に余裕があり、日帰り装備なら厳冬期以外は全部これでまかなえます。

とにかくすごいのは、トレランメーカーなのでトレランは当然として、ロング縦走、バックカントリー、アックスループも2つあるのでアイスクライミング等にも対応できるという点。

バックパネルはジッパーで開閉でき、奥の荷物にも簡単にアクセス可能。フロントポケットもトレランザックらしく、取り出しやすくて非常に優秀です!

バリエーションルートを進む雷鳥さん

雷鳥(raicyou_p)さん

雷鳥さん

今まで出会ったザックの中で、自分としては最高峰と断言できます。生地が丈夫なためバリエーションの岩場や藪でも引っかかることがありません。

ウエストベルトは脱着可能でハーネスをつける際に干渉せず、快適にクライミングが可能。フロントのドリンクホルダーには、いまどきの大きなサイズのスマホでも問題なく入ります。

密着感や一体感は、さすがトレランザックというべきクオリティ!50kmを越えるような山行でも擦れたり痛くなったりはしませんでした。

今年は沢登りにも使用しましたが、水はけもよく非常に重宝しました。あらゆる環境で使えるため、使い過ぎて2つ壊れてしまったので、3代目を購入予定です。

【2】デザインも履き心地も文句なし!ナンガとスブのコラボサンダル

SUBU / NANGA×SUBU TAKIBI WINTER SANDAL

NANGA×SUBU / TAKIBI WINTER SANDAL

4層構造のインソールによる、これまでにない抜群の履き心地とフィット感が魅力の<SUBU(スブ)>の秋冬サンダル。内側のもこもこのボアフリースで暖かに足を包み込んでくれるのはもちろん、デザイン性の高さも人気です。

<NANGA(ナンガ)>とのコラボモデルは、アッパーに難燃素材を採用しています。

雷鳥(raicyou_p)さん

雷鳥さん

見た目、コラボという名の魔力、店員さんのセールストーク、ついでに包み込まれるような履き心地に惹かれました。

SUBU / NANGA×SUBU TAKIBI WINTER SANDALのディテール

雷鳥(raicyou_p)さん

雷鳥さん

NANGAが好き、コラボである、というだけで個人的には買ってしまうのですが……、難燃性を備えたファブリック「TAKIBI」を使用しているため、火器を用いるテント泊などに最適です。

山でのテントは地面に座ることも多く足元が近いため、視界に入る度にニヤリとしてしまうでしょう!

冬用サンダルということで保温性も抜群。厳冬期の雪山は難しいですが、冬キャンプや低山などでは十分に対応できるかと思います。

SUBU / NANGA×SUBU TAKIBI WINTER SANDAL着用イメージ

雷鳥(raicyou_p)さん

雷鳥さん

そして、履き心地が最高!まるでルームシューズのようです。

クッション性が高く、荷重が掛かることで圧縮され、反発力によって足が固定されるようになっています。

山用と言いたいところですが……、実は超ヘビロテしていて、下界で毎日履いています。とても暖かく軽いので、テント山行には非常に向いていると思います。

【3】もうほかのモデルには戻れない!ペツルのヘッドランプ

PETZL / NAO+

PETZL / NAO+

<PETZL(ペツル)>独自の自動調光機能“リアクティブライティング”を搭載した、ハイエンドなヘッドランプである「NAO」。「NAO+」は、最新モデル「NAO RL」のひとつ前のモデルです。

照射力は750ルーメン。ヘッドバンドは簡単に調節でき、運動中もズレにくい仕様。トレイルランニングやマウンテニアリング、スキーツーリングなど、スピードが求められるアクティビティやハードユースに適しています。

雷鳥(raicyou_p)さん

雷鳥さん

ロング山行のほぼ全てにおいて夜のうちに出立するため、ヘッドランプ界における最高峰スペックを選ぶことはほぼ必然でした。

PETZL / NAO+の光

雷鳥(raicyou_p)さん

雷鳥さん

ただ明るいだけのライトなら、ほかにも色々あるでしょう。

「NAO+」は、一度使ったらほかのヘッドランプに戻れない“リアクティブテクノロジー”が素晴らしいんです。センサーが周辺光量を検知して明るい場所では暗く、暗い場所では明るく自動で調整してくれます。

さらに、ライトには集光と散光の2つがあり、近くを照らせば散光が強くなり、森の奥を照らせば集光によって奥深くが照らされます。

これによってもたらされる恩恵は、夜間歩行の快適性と照射時間の長さ。750ルーメン140m照射で6時間半、320ルーメン85m照射で15時間稼働できます。

また、電圧が下がっても照度が下がることなく、最後まで一定の照度を保ってくれます

PETZL NAO+の照射イメージ

雷鳥(raicyou_p)さん

雷鳥さん

散光と集光のバランスが大変素晴らしく、ほかの人と歩くとランプ照射の違いが一目瞭然です。

周りをよく照らしてくれるので安心感があり、夜間に山中を走ることも苦になりません。暗闇で写真撮影をすることが多いのですが、演出にも一役買ってくれています。

実は、後発モデルの「NAO RL」は最大ルーメン数が倍になっています。一方で照射時間はわずか2時間程度なので、僕には不要なモードでした。

また「NAO RL」にはなく「NAO+」だけにある機能として、Bluetoothを搭載しており、スマホアプリと連携することが可能です。

アプリでは指定の照度と照射距離を設定でき、それをプロファイルとして保存することができます。

僕はノンストップで30時間を越えるような山行をすることもあるので、二晩目でもバッテリーを持たせるよう、低い照度のプロファイルを作って運用していました。

そのお陰で厳冬期の夜中にソロでラッセルをしていても、ライトが切れる心配もなく安心です。

しかし、わざわざヘッドランプでアプリを連携するなんてマニアックな機能は、よほどのガジェットオタクしか使わないので……当然のごとく後発モデルではなくなりました(笑)。僕は悲しいです。

「NAO+」は、2023年1月に最新モデル「NAO RL」にアップデートしています。

【4】圧倒的な美しさにうっとり!ピーオーシーのゴーグル

POC / LOBES

POC / LOBES

スウェーデン発のブランド<POC(ポック)>。

「最新の技術を使用し、全力を尽くして重大事故からアスリートを守ること」をミッションとして掲げ、最高のプロテクション能力と最上のパフォーマンスを実現するべく、高品質なゴーグルやサングラス、ヘルメットなどを開発しています。

「LOBES」は、大型の球面レンズをフレームの外側に配置することで広い視界を確保したモデルです。

雷鳥(raicyou_p)さん

雷鳥さん

「なぜこんなに美しいのだろう……」と、一目惚れしました。

デザイン性と機能性という相反しかねないものが、ここまで完璧に融合され昇華されたものは、なかなか見つからないのでないかと思います。

POC / LOBES 着用イメージ

雷鳥(raicyou_p)さん

雷鳥さん

宇宙飛行士のマスクからインスピレーションを受けたというコンセプトどおり、ワイドレンズで広い視界を確保できます。

レンズはなんと、カメラの交換レンズでお馴染みの“カールツァイス”です。

POC / LOBESと雪山

雷鳥(raicyou_p)さん

雷鳥さん

もはやゴーグルは僕のアイデンティティと化しているので、冬にこれは外せません。とりあえず自撮りすると映えます(笑)。

コンセプトに従って、空が真っ青を通り越し、黒くなるくらい透き通った雪山で装着すれば、本当に宇宙飛行士のようになれますよ。

山登りで曇らないゴーグルはないのですが、それでも比較的曇りにくいです。

山でゴーグルを装着するシチュエーションって、たいてい地獄のような地吹雪や爆風です。そんな際には、やはり大きいレンズは安心感がありますね!

日本一高く、そして過酷な厳冬期の富士山で使用しても問題はありませんでした。

【5】コスパ最強!無印良品のダウンケープ

無印良品 / ダウンケープ

無印良品 / ポケッタブル ダウンケープ

スナップボタンでアレンジして、さまざまな使い方を楽しめるダウンケープ。ポケットに本体を収納でき、持ち運びもしやすい仕様です。

中わたはダウン90%、フェザー10%。表地には再生ナイロン混の生地を、裏地には帯電防止生地を使用しています。

雷鳥(raicyou_p)さん

雷鳥さん

重量が軽いうえに、安かったので購入しました(笑)。

使用は主に夏の時期、風のある稜線で休む時や日の出の待ち時間。フリースやダウンを着たら暖かいだろうけど、それを出すのも手間、またはそれほどでもない時など、サッと取り出せてすぐに暖かいので重宝しています。

薄手の一枚生地にスナップボタンが付いており、体に巻きつけて使用可能。膝掛け、羽織り、袖通し、腰巻きなど好きな部位を温められます。

無印良品のダウンケープをかけた様子

雷鳥(raicyou_p)さん

雷鳥さん

生地が薄めで季節を選ぶのですが、その分非常に軽く圧縮できるため、スピードハイクやトレランのような山行には最適です。

少しだけ休憩したい時でもすぐに出せて、被せるだけなので手間がありません。高山の稜線をナイトハイクで歩く際に、夏でも寒く感じる時はこれを羽織ったまま歩いたりもします。

夏はほぼ確実にハーフパンツのため、気温が低めの際は足元が寒いと感じることが多々あります。そんなときに腰に巻いたり、座る時は布団のように足の上にかけると、ふんわり暖かくて幸せです。

そして重要な点として、値段が安いから気を使わず、汗だくのボディに容赦なく羽織ったりと雑に扱えるのがすごく良いです。

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お気に入りのアイテムと一緒に、自分らしく山を楽しもう!

最後に、雷鳥さんのとっておきの「山での一枚」をご紹介します。

槍ヶ岳の山頂

槍ヶ岳の山頂

雷鳥(raicyou_p)さん

雷鳥さん

一緒に写ってるのは僕の大事な親友で、何度か一緒に行った山はどれもネジの外れたような山行ばかり。この時も雪多く残る5月なのに、槍ヶ岳の北鎌尾根を上高地から日帰り強行しました。

午前1時に出たのに山頂に着いたのは21時、下山したのは翌日朝でした。後日モノクロで送ってきたこの写真は、感極まり過ぎて目が赤いのを誤魔化したかったのかもしれません。

そんな彼は今現在、この槍ヶ岳の近くで安らかに眠っています。今でも忘れられない思い出です。

YAMA HACKよりお知らせ

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