【レビュー】華麗な“美”を身にまとえ!「SUUNTO 9 PEAK」は歴史に残る名作だ

2021/09/14 更新

ウォッチブランド<スント>から、2021年6月にニューモデル『SUUNTO 9 PEAK』が登場しました。美しいデザインとタフなボディ、アウトドアで活躍する便利な機能を搭載した、メーカーが「史上最高傑作」と断言するほどの自信作です。今回は、そんな『SUUNTO 9 PEAK』を、これまでアナログ時計派だった筆者が深掘りレビュー!すっかり魅了されてしまったデザイン美や登山に役立つ機能、気に入ったポイントなどを詳細に語ります!


アイキャッチ画像撮影:橋爪勇志(以下、画像はすべて橋爪勇志撮影・作成)

満を持して登場!スント史上最高傑作「SUUNTO 9 PEAK」

フィンランド発の<SUUNTO(スント)>は、北欧らしいデザインとその見た目に反するタフさ、スポーツを補助する数々の機能を搭載し、世界中のアスリートやユーザーから確固たる信頼を得るウォッチブランドです。

そんなアウトドアウォッチの最前線をゆくスントから、常識をくつがえすような次世代GPSウォッチが2021年6月に登場しました。

suunto9peak
SUUNTO 9 PEAK [GRANITE BLUE TITANIUM]2021年6月17日発売
それが最上位モデル「SUUNTO 9シリーズ」の新製品『SUUNTO 9 PEAK(スント・ナイン・ピーク)』です。

最大の特徴は、スント史上“最もミニマルで、最もハイスペック”であるということ。

今年、創業85年を迎えたスントが「最高傑作」と断言するほどの自信作で、小さくシンプルなデザインに、これでもかと言わんばかりの先端技術が詰め込まれています。

このウォッチ、一言で表すならば「才色兼備」

タフなsuunto
今回、この『SUUNTO 9 PEAK』を一週間ほど着け続け、登山やランニングなどで使ってみました。
 
そこで感じたのが圧倒的な信頼感です。
 
登山のいかなる場面でも常にユーザーをサポートしてくれて、それでいて、カジュアルにもフォーマルにも使いこなせる、多才でオールラウンダーなウォッチだと感じました。
 
特に印象的だったのが、
①洗練されたデザイン
②バッテリー駆動時間とGPS精度
③登山に便利な機能の数々
④SUUNTO 9 PEAKだけの新機能
⑤アプリとの連動

 
これらの5つのポイントについて、レビューを交えながら詳しく紹介していきます。

①アウトドア感のないデザイン。なのに超野外派


まず、最も気に入ったのがこのデザイン。

『SUUNTO 9 PEAK』はアウトドアウォッチとは思えないような表情で、アウトドアはもちろんのこと、ビジネスやフォーマルな場面にも馴染むデザインに仕上がっています。

洗練されたスマートなフォルム

suunto9peakの細部3 ウォッチは、画面タッチまたはボタンタッチの2パターンで操作できます。

ユーザーインタフェースがシンプルなため、難しい操作を必要とせず、初めてGPSウォッチを使う人でも直感的に操作が可能になっています。

ライター
橋爪
いいな!と思ったのが、ボタンが長円型になっていて押しやすいこと。
ボタンを押すと「カチッカチッ」と感触があるので、グローブをした状態でも指の感覚で押されているかを確認できます。

圧倒的ミニマル感

大きさ
男女関係なくフィットするミニマルさも大きな特徴です。

『SUUNTO 9 PEAK』は厚み10.6mm、直径43mm、重量52gの極薄・極小モデル。

これは兄弟モデルの「SUUNTO 9 BARO」に比べて、37%薄く、36%軽い設計になっています。

peakとbaroの大きさの違い2
左:SUUNTO 9 PEAK 右:SUUNTO 9 BARO
この重量とサイズの違いはフィールドで顕著に表れました。

「SUUNTO 9 BARO」は時計そのものが大きくて腕に重みを感じていましたが、『SUUNTO 9 PEAK』は着けていることを忘れてしまうほどの軽さ。腕に収まるようなサイズ感は安心感があり、ジャケットを脱ぎ着するときにも引っ掛かりにくくなっています。

女性でも扱いやすい新発想のフィッティング

suunto9peakの細部2 バンドにはピンが備わっており、手首のサイズに関係なくバンドの先端を固定可能。

ピンは激しい動作でも外れにくく、バンドがウェアやザック、障害物などに引っかかるストレスもありません。

筆者の妻
従来のアウトドアウォッチは一番キツく締めてもバンドが余ることが多かったのですが、『SUUNTO 9 PEAK』は腕の細さに関係なくフィットしてくれました。

女性ユーザーのことを考えた設計になっていて、とても好感が持てます!

それでいて、とんでもなくタフ

suunto9peakの細部 スマートなデザインながらも、スントの持ち味でもあるタフさへのこだわりは揺るぎません。

画面にはダイヤモンドの次に強度の高い「サファイアクリスタル」、ケースには「グレード5チタン」または「ステンレススチール」といった高品質・高耐久の素材を使用。擦れや衝撃にも、めっぽう強い仕上がりになっています。

エクストリームウォッチテスト ほかにも『SUUNTO 9 PEAK』は「エクストリームウォッチテスト」という超過酷なテストをクリア。

-30度の冷蔵庫に入れても、車で轢いても、岩に叩きつけても壊れないほどで、極限の山岳環境にも対応する堅牢性を持ち合わせています。

②超持続バッテリー&高精度GPSで長期登山も安心

suunto9peakのバッテリー残量 続いてのアピールポイントは、バッテリー駆動時間の長さです。



GPSウォッチというとバッテリー事情が気になるところですよね。しかし、『SUUNTO 9 PEAK』はそんな不安をサラッと解消。GPSを使用した状態で最大170時間のバッテリー駆動を実現します。

suunto9peakのGPS機能 GPS使用モードは全部で4段階あり、シーンに応じて選択が可能。ただしバッテリー時間が長くなるほど機能が制限されるので注意が必要です。

ここで気になるのが、モードによるGPS精度の変化です。実際にどれくらい違いがあるのか調べてみましょう。

誤差はわずか!長時間バッテリーモードでも問題なし

同じコースを歩き、最もGPS感度の高い「パフォーマンスモード」と最もGPS感度の低い「ツアーモード」で、ログにどれくらいの差が出るのか試してみました。

結果がこちら。
GPSの精度
(SUUNTO APP使用)
ぱっと見て、ほとんど違いが分からないレベルです。

もう少し拡大してみましょう。

GPSの精度2
(SUUNTO APP使用)
わずかにツアーモードはパフォーマンスモードに比べてカクカクしている印象がありますが、ログは許容範囲内の誤差といえるのではないでしょうか。

最長バッテリーのツアーモードでも、十分に高精度のGPSを使用することができそうです。

ライター
橋爪
ツアーモードってGPS精度が低いんじゃないの?って思っていたのでびっくり。

どうやら、SUUNTO独自のGPS捕捉機能「FusedTrack™️」により、GPSをロギングする合い間の動きをモーションセンサーで感知して、GPSの誤差を修正しているよう。だからGPS精度を損なわず、大幅にバッテリー消費を節約できるんですね。

③登山をアシストする数多の実用的機能

アウトドアに求められる、ありとあらゆる機能が詰まった『SUUNTO 9 PEAK』。そのなかでも、登山で活躍することの多い4つの機能を紹介します。

シンプルなGPSナビゲーション

GPSナビゲーション
GPSウォッチの醍醐味といえるナビゲーション機能はシンプルな設計。ルートと自分の軌跡のみがわかる必要最低限の機能です。

ルートは<ヤマレコ>などからダウンロードできる「GPXデータ」を取り込んだり、アプリを使って作成ができます。

GPSナビゲーション2
ルートを取り込むことで標高グラフの表示も可能。自分が今、行程全体のどの辺りににいるかが俯瞰的にわかるのが便利だと感じました。
ライター
橋爪
シンプル=めちゃくちゃわかりやすい!
GPSナビゲーションはあくまでも「正しいルートを歩いているか」の目安として、実際のマップと照らし合わせながら使うのがよさそうです。

目標の方角を素早く設定!ベアリングナビゲーション

ベアリングナビゲーションは目的の方角、目標物を設定して、それに沿って矢印で進行方向を示してくれる機能。目標までの距離や標高差などの設定も可能で、計画的な行動をアシストしてくれます。

ナビゲーション アナログ式コンパスと同様のナビゲーション機能を持ちながらも、ボタンひとつで細かな設定までできるのがポイント。コンパスワークが苦手な人でも安心して使えます。

ライター
橋爪
一般的な登山はもちろんのこと、アドベンチャーレースやバリエーションルートなど、素早いナビゲーションスキルが求められるシーンでも活躍します!

どれくらい登ったかがわかるクライムモード

クライムモード
GPSモードのオプション機能「SUUNTO PLUS™️」で設定可能
クライムモードは経過時間や現在地の標高、垂直距離・速度が確認できる機能で、登山やクライミングなどで活躍します。

“登り”に関する情報を手元で一度に得られるため、どれくらい登ったかを客観的に知ることが可能。ペース配分を把握できたり、登ってきた標高を知ることで「自分の頑張り」を数値的にみることができたりします。

気圧の変化がわかるウェザーモード

ウェザーモード
GPSモードのオプション機能「SUUNTO PLUS™️」で設定可能
気圧の傾向を継続して知ることができるウェザー機能。スマホの電波が通じないような場所でも、急激な天候の変化を気圧で察知してくれ、一定の条件を満たすとストームアラートで危険な状況を知らせてくれます。

また日没時間や気温、目的地への到着予定時刻も同時に知ることができるので、行動中の安全管理にも役立ちます。

④SUUNTO 9 PEAKだけの新機能も見逃せない!

他のスントウォッチにはない『SUUNTO 9 PEAK』だけの新機能にも注目です。


血中酸素濃度の測定が可能!

血中酸素濃度の測定
新機能の注目株が「血中酸素濃度の測定機能」。

血中酸素濃度とは、血液中に酸素がどれくらい行き渡っているかを数値化したもの。99~96%が正常値とされており、計測することで、今の自分のコンディションが把握できます。
※医療機器同様の数値ではなく、あくまで目安となります
ライター
橋爪
血中酸素濃度が大切なことは知っていましたが、今までは測定する術がなかったため意識することはありませんでした。

でもこうやって簡単に知ることができると、日常的に自分のコンディションがわかって面白いですね。

バッテリーが危うくなっても安心。1時間の高速充電

suunto9peakの充電
もし登山中にバッテリー残量が危なくなっても、モバイルバッテリーで速攻充電が可能。

『SUUNTO 9 PEAK』の充電時間はたったの1時間。「SUUNTO 9 BARO」が4時間かかるのに対し、4倍もの充電速度を誇ります。
ライター
橋爪
充電コネクトがマグネット式なので、どんな向きでも充電できるのがgood!テントの中でもはずれる心配が少ないです。

ズボラな人でも手間いらず!無線の自動アップデート

アップデート
従来はPCを繋いだ有線アップデートが必要でした
『SUUNTO 9 PEAK』は従来の有線アップデートから一新し、無線での自動アップデートを実現。PCに繋がずに最新のソフトウェアに更新してくれるありがたい機能です。

自動バックライト&「Raise to wake」機能で画面も見やすい


ディスプレイがとても見やすいのも見逃せないポイント。

状況に応じて輝度調整をしてくれる自動バックライトと、手首を傾けるとスリープが解除される「Raise to wake」機能により、最も視認しやすい状態で時間や情報の確認・操作がおこなえます。

ライター
橋爪
直射日光があたるような場所でも、ディスプレイが見やすくストレスがありませんでした。必要な情報を、必要なときに、サッと読み取れるのは嬉しいですね。

⑤スマホとの連携は? アプリはシンプルで操作も難しくない

アプリとの連動 スマートフォンは『SUUNTO 9 PEAK』をより便利に活用するためのパートナー。

スマホに専用アプリ「SUUNTO APP」をダウンロードしてウォッチと連動することで、
・トレーニング情報の管理
・ウォッチで通知の受け取り
・GPSログの管理
・マップデータの取り込み
・SNSとの連動

などの機能が使用できます。

シンプルでわかりやすいユーザーインタフェース

スントアプリのデータ
「SUUNTO APP」を使用
スマホ画面は至ってシンプル。計測したログデータや日々のヘルス情報を、複雑な操作を必要とせず直感的に得ることができます。

Reliveなどのアプリと連動

「Relive」を使用
計測したログデータは「Relive」や「Strava」、「adidas Running」などのスポーツSNSアプリと連動が可能。自分のトレーニングの成果を俯瞰的に見ることができて、そのままInstagramやFacebookなどへの投稿も可能。
ライター
橋爪
スントで広がるスポーツの輪も魅力ですね。

『SUUNTO 9 PEAK』は登山をネクストステップへ導く相棒だ!

suunto9peakの導入
現在地の把握、ナビゲーションやヘルスケア、スマホとの連動など、アウトドアに必要とされるあらゆる機能を搭載した「GPSウォッチ」。

この次世代機器の登場により、今や時計は時刻を知るためだけのモノではなくなり、より快適にアウトドアを楽しむためのツールになりました。

わたし自身、「GPSウォッチって使い方が難しそう」という理由で、これまでアナログ時計を使い続けてきた人間です。

しかし、今回『SUUNTO 9 PEAK』に出会い、「デザイン」「着け心地」「使いやすさ」「タフさ」などのあらゆる面で信頼のおけるスペックを感じ、すっかりその魅力にハマってしまいました。


『SUUNTO 9 PEAK』は初めてGPSウォッチを使う人、自然を楽しむハイカーから極限を進むトップアスリートまで、すべてのアウトドアユーザーにおすすめできる次世代ウォッチです。

お値段は少々お高めですが、それに見合う価値のある逸品。あなたを満足させる機能が備わっています。

『SUUNTO 9 PEAK』で、まだ見ぬ世界へ飛び込んでみませんか。

SUUNTO 9 PEAKの商品情報【公式】

【余談】ここが改善されるともっといい!

文句の付けどころのない圧倒的な完成度を誇る『SUUNTO 9 PEAK』。
そのなかで、あえて気になったポイントを挙げるなら、日本語の改行部分があまりかっこ良くないということ。長い文字の場合、収まりきらない文字が二行目に押し出される仕様になっています。
ライター
橋爪
「バッテリーモード」であれば“バッテリー”と“モード”など、区切りのよい場所で改行されるとクールですね。
今後、改善されるといいなと思っています。

今回登場した商品はこちら!





紹介されたアイテム

SUUNTO 9 PEAK
SUUNTO 9 BARO

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suunto9peak
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橋爪 勇志

日本アルプスに囲まれた、長野県の伊那谷生まれ。登山好きな母親に連れられ、山を駆け巡って育つ。アルパインクライミングや沢登り、冬山縦走など、ちょこっとスパイスの効いた登山が大好き。

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