クーラーボックス

”自分にピッタリ”のクーラーボックスを選ぶ大事なポイント&おすすめアイテム

夏場のキャンプは、冷たいドリンクが飲みたいもの。そして、生モノや生鮮食品などは保冷が必要のため、冷やす道具は必須。そんなときに大活躍するのが、クーラーボックスです。キャンプブームで様々な種類が発売されている中で、どんなものがいいのでしょうか。おすすめのギアから選び方、そして保冷テクニックまでご紹介します!

目次

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クーラーボックスは暑い日のマストアイテム!

複数のクーラーボックス

撮影:筆者

暑い季節につい飲みたくなる冷えた飲み物、アウトドア料理を作るのに必要な食材。これらを冷やした状態で、なおかつ安心して持ち運ぶのに便利なのがクーラーボックスです。

しかし、「どう選べばいいんだろう…」そう悩む人も多いのでは?
今回は、クーラーボックスを選ぶのに大事なポイントと、おすすめのアイテムを厳選してご紹介します!

クーラーボックスはハードとソフトの2種類が存在

ハードタイプ ソフトタイプ クーラーボックス

撮影:筆者

クーラーボックスを紹介する点で大事なのは、その形状。厚みのあるがっしりとしたハードタイプは、保冷力に優れて上に座っても壊れにくい耐久性を備えます。一方で、ソフトタイプと比べて重量があり持ち運びが大変であることや、性能に比例して金額も高いデメリットがあります。

ソフトクーラーは、ハードタイプと比べてやや素材が薄いため、保冷力がやや劣るのがデメリット。一方で、比較的軽くて、なおかつ折りたたんでコンパクトにできるメリットがあります。また、キャラクターとのコラボアイテムやポップな色合いのものなでデザイン性に富むところもメリットです。

ハードクーラーとソフトクーラーのメリット・デメリット

このように、ハードタイプとソフトタイプでメリットとデメリットがあります。上手な人は、絶対に冷やしておきたいものはハードタイプに、そこまで冷やす必要がないものはソフトタイプと、両方を上手に使い分けています。

クーラーボックスを選ぶときの大事な3要素

ホームセンターやネット通販などで手軽に買える手頃なものから、数万円もする高級品まで、クーラーボックスはじつに様々な種類があります。どれを買うか迷ったら、まずは以下の3点をチェックしてください。

(1)容量

クーラーボックス 容量

出典:PIXTA

350ml缶がちょうど6本入る小さいものから、同じ缶が40本も入る大きいものまであります。また高さもいろいろあり、350ml缶が縦に2本程度入る低いものや、2Lペットボトルやワインボトルが入るものもあります。

多くのクーラーボックスの容量はクオート(QT)と表記されます。1クオートで0.95Lなので、たとえば12クオートで11.4Lとなります。仕様する際、どのくらいの量を入れるかを考えて容量を選びましょう。

上の表はあくまで目安です。ハードクーラーのサイズごとにどのくらいのドリンクが入るのか示しています。メーカーごとに内寸が異なっていたり、ペットボトルの形状によって入らなかったりするのですが、ぜひ参考にしてみてください。

(2)予算

値段が高いほど、保冷力に優れているものや容量が大きいものなどを購入できます。また、ハードタイプのほうが耐久性と保冷性を追求しているものが多く、必然的に値段が上がります。

しかし、「日帰りや1泊だけなのでそこまで保冷力が高いものを求めていない」という人なら、ハードタイプではなくソフトタイプで十分なこともあります。クーラーボックスを使うシチュエーションに合わせてチェックするといいでしょう。

(3)保冷力

クーラーボックスを使う点でもっとも重要なポイント。最近は技術進歩でソフトクーラーでも長時間保冷できるものがありますが、大半はハードクーラーのほうが保冷力に優れている傾向にあります。

素材は大きく分けて①アルミ蒸着フィルム、②発泡スチロール、③発泡ウレタン、④真空断熱パネルの4種類があり、保冷力は素材と厚みで決まります。

①は薄い生地で作られており、最低限の断熱効果しかありませんが、真空断熱パネルは中に熱がほぼ伝わりにくい設計で、発泡スチロールの約10倍の断熱効果があると言われています。

ただ、発泡ウレタンを注入した層を厚めにすることで断熱効果が上がり、真空断熱パネル同等の保冷力をもつこともできます。ある商品では5cm厚のウレタン断熱材を採用し、入れておいた氷が1週間経っても残っていた逸話があるほど!

環境や保冷方法で若干の保冷時間の差は出てきますが、保冷力を第一に考えている人は素材をチェックすることをおすすめします。

保冷力をアップさせ4つのテクニック

ハードタイプもソフトタイプも、使い方次第では性能通りの保冷力になることもあれば、まったく機能しないこともあります。保冷性を維持するポイントを紹介します。

(1)保冷剤を入れる

クーラーボックス 保冷剤

出典:PIXTA

保冷性を上げる一番手っ取り早い方法が、保冷剤を入れること。板状のハードタイプや特殊ゲル素材を使ったソフトタイプ、ロック氷や板氷といった天然保冷剤、凍らせたペットボトルなどがあります。

また、温かい空気の層は上へあがり、冷たい空気の層は下へ降りる性質があり、保冷剤を内容物の上に載せることで、全体を冷やすことができます。

(2)開け閉めを減らす

フタを開けると、冷気が外へ逃げてしまい保冷性が失われることがあります。また、ラッチと呼ばれる留め具でしっかりフタをすることも大事。使い終わったらすぐに閉め、不必要に開け閉めしない工夫をしてみましょう。

(3)直射日光を避ける

日光をガンガンに浴びたクーラーは、当然暑くなり保冷性も失われます。木陰やタープの下など、日光が当たらない場所にクーラーを置くようにしましょう。もし木陰がない環境であれば、クーラーの上に敷物や生地を載せるだけで、多少保冷力は維持できます。

(4)地面から遠ざける

日光をたっぷりと浴びた地面は暑くなっています。直接クーラーを地面に置くと、地面の熱でクーラーが暑くなり保冷力が下がります。スタンドを用意したり、テーブルやイスに載せたりなど、クーラーを直接地面に置かないようにしましょう。

最後に、おすすめのクーラーボックスをまとめました。ハードタイプ、ソフトタイプ、そして保冷剤の順で紹介します。

おすすめクーラーボックス【ハード編】

イグルー スポーツマン30【28L】

2Lペットボトルが縦に6本収納できるのが魅力。350ml缶なら41本入れられます。片手で簡単に持てるハンドルは、ピクニックや日帰りのレジャーにぴったり! グリーンカラーでアウトドア道具にマッチします。

イグルー  スポーツマン30【28L】

サイズ:46.8×33.7×42.7cm
重量:約3.3kg
容量:28L

イエティ タンドラ35【28.3L】

5cmの肉厚断熱材とつなぎ目のないワンピース構造で、冷たい空気を逃しにくい構造。毒性ラバーラッチはフタをガッチリと閉め、外気を遮断してくれます。350ml缶が20本とその2倍の氷が入る容量。

イエティ  タンドラ35【28.3L】

サイズ:54.3×41×40cm
重量:9.1kg
容量:28.3L

ダイワ プロバイザーHD  ZSS2700【27L】

6面真空パネルと発泡ウレタンを採用し、100時間経過してやっと氷が溶け切った圧倒的な保冷力を備えます。フタは両開きタイプで、どこからでも手軽に中のものを取り出せるのもポイント。500mlペットボトルを24本収納。

ダイワ  プロバイザーHD ZSS2700【27L】

サイズ:35×57.5×34cm
重量:6.3kg
容量:27L

ペリカン 45QW エリート ホイール クーラー【42.59L】

クーラーボックス ホイール付き

ポリウレタンフォームをたっぷり充填した断熱材搭載のホイール付きモデル。ボタン付きラッチは開け閉めが簡単で、力に自信がない人でも安心! フロント中央にはボトルオープナーを装備。

ペリカン 45QW エリート ホイール クーラー

コールマン 54QT ステンレススチールベルト クーラー(シルバー)【51L】

スチールプレートを施したクラシカルなモデル。フタとボディに発泡ウレタンフォームを充填し、保冷性は十分。ラッチロックでフタの開閉も簡単! 2Lペットボトルを縦に収納できるほど空間は広く作られています。

コールマン  54QT ステンレススチールベルト クーラー(シルバー)【51L】

サイズ:60×42×41cm
重量:7.5kg
容量:51L

おすすめクーラーボックス【ソフト編】

シアトルスポーツ フロストパック12QT【11.3L】

空気が通る穴を設けた二重アルミ特殊断熱層を搭載し、熱の侵入を防ぎながら中をしっかり保冷。外側は19オンスの肉厚ビニールを仕様しており、防水性もバッチリ!

シアトルスポーツ フロストパック [タン / 約11.3L] SEATTLE SPORTS Frost Pack 12QT

サイズ : 29.2×20.3×20.3cm
重量:680g
容量:約11.3L

AOクーラーズ 12パック キャンバス ソフトクーラー【11.35L】

1.9cmの高密度気泡フォームを含む5層構造を採用し、通常のソフトクーラーと比べて2倍の断熱効果を実現。両サイドのバックルを外せば2Lペットボトルも収納できます。350ml缶が12本収納。

AOクーラーズ  12パック キャンバス ソフトクーラー【11.35L】

サイズ:36×18×30cm
重量:約907g
容量:約11L

ロゴス ハイパー氷点下クーラーL【20L】

氷点下パックシリーズを併用することで、室温33℃の環境で11時間経ってもアイスクリームが溶けない実績あり。衝撃緩衝材を装備しており、ビン類を入れても問題なし。500mlペットボトルが16本収納。

ロゴス  ハイパー氷点下クーラーL【20L】

サイズ:39×30×29cm
重量:1.5kg
容量:約20L

モンベル クーラーバッグ 25L【25L】

クーラーボックス モンベル

提供:モンベル

断熱材にエアクッションとEVAを使用。接合部には熱溶着を施して冷気を逃さない構造に。外側はPVCターポリンを採用し、優れた耐久性と防水性で中のものを守ります! 2Lペットボトルが8本収納可。

モンベル クーラーバッグ 25L

スノーピーク ソフトクーラー38【38L】

アルミコーティングエアシェル内層材とPVCナイロンを断熱材に使用し、高い保冷性をもちます。溶接部は超音波溶着で水も漏れない仕様。2Lペットボトルを16本収納できる大容量も魅力!

スノーピーク  ソフトクーラー38【38L】

サイズ:53×31×32cm
重量:1.76kg
容量:38L

おすすめクーラーボックス【保冷剤編】

ロゴス 倍速凍結・氷点下パックL

マイナス16℃をキープ。凍結時間は従来品の半分となる約18〜24時間を実現! 保冷能力は約8時間とパワーアップしています。表面には抗菌加工を施し、いつでも衛生的に使えます。

ロゴス  倍速凍結・氷点下パックL

サイズ:25.5×16.4×2.5cm
重量:900g

クーラーショック Mサイズ

血液輸送向けの技術を応用した強力保冷剤。アルミ、ポリエチレン、ナイロンの3層構造でマイナス7.8度を長時間キープ。厚み0.2mmで、ちょっとした隙間に入れられるのも特徴。

クーラーショック Mサイズ

サイズ:25.5×2.5×25.5cm
重量:900g(使用時)

アステージ 氷点下保冷パック ガツンとこおるくん ハードタイプ 750g

凍らせるとマイナス15℃まで急冷。ハンドルがついており、持ち運びや取り出しが楽チン。他の保冷剤や氷と併用するとより保冷効果が維持します。

アステージ 氷点下保冷パック ガツンとこおるくん ハードタイプ 750g

サイズ:17.5×3×21cm
重量:750g

ジャグとしても使えるユニークなクーラーボックスもある

クーラーボックス ジャグ付き

提供:SotoLabo

クーラーボックスの保冷性を生かし、最近は水を流すコックを装備したアイテムもあります。筆者のおすすめはガレージブランド・SotoLabo(ソトラボ)が販売する「クーラージャグ 3ガロン」。

ひねればずっと流し続けられるステンレスコックは扱いやすく、力がない子どもでも安心して使えます。また洗い物にも便利で、キャンプなら炊事場まで行かなくてもサイトで皿洗いができるのは嬉しいところ。

こんなアイデア品もチェックしてみてはいかがでしょうか。

クーラーボックスで大事なものをしっかり冷やそう!

クーラーボックスに飲み物を入れる

撮影:筆者

春から秋にかけて、気温が上がりとドリンクはぬるくなり、ナマモノは腐りやすくなります。せっかくの大事なものを無駄にしないように、クーラーボックスを用意して楽しく外遊びをしましょう!

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