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やまつみ

外ではできない山遊び。「やまつみ」と過ごす”おうち時間”

山へ行きたいけれど、行けないとき。そんな時はおうちで山を感じましょう!こんな時だからこそ挑戦してみたい、山岳立体模型キット「やまつみ」を作ってみました。作り方や必要なものポイントなど、剱岳の実制作を通じて解説していきます。大好きなあの山を自分の手で作るって、感動ですよ!

目次

山に行けない……。でも、山を諦めたくない!

みなさん、こんにちは。
山に行きたいけれど、季節が合わない…天気が優れない…仕事が忙しすぎる……。山に行けない理由って人それぞれですよね。そして外出自粛が求められるいま、多くの登山者は外を眺めながらヤキモキしてるのではないでしょうか。

まあまあ、落ち着いて。こんな時だからこそ、お家でできる「山遊び」を探してみませんか?

出典:PIXTA

筆者も外に出たくてヤキモキしているアウトドア好きの一人。
何かいいモノはないかと探索していると…、ありました!登山好きにぴったりの”#おうち時間”の過ごし方が。

それが……こちら!!

山岳立体模型「やまつみ」

やまつみ

提供:やまつみ

筆者がおすすめするおうち時間はコチラ、山岳立体模型キット「やまつみ」。
なんと自宅に居ながら、あの大好きな山を身近に感じられる素敵なモノなのです。

提供:やまつみ

やまつみは紙製の型を重ねることで形作る模型で、標高20mごと(1/25,000シリーズでは10m間隔)に輪切りした山を、順番に積み上げていくことで山を作っていきます。
型紙も裁断済み、粘着テープ付きなので、手軽に作れるのもポイントなのだとか。

提供:やまつみ

リリースされている山も幅広く、富士山や白馬三山、穂高・槍、八ヶ岳をはじめ、全国の名山が立体化されています。
加えて島シリーズ「しまつみ」として、特徴的な地形で多くの人を魅惑する青ヶ島も!これは欲しい!

メインの1/50,000スケールシリーズに加え、コンパクトサイズのpeakシリーズ、世界の名山を立体化したWorldシリーズなど、随時ラインナップも増えているそうです。
公式サイト曰く、「作り方はとっても簡単なので地図が苦手な方でも、とてもリアルな立体地図模型が作れます」とのこと。

か、簡単……?ほんとうに簡単なのか!?

剱岳、君に決めた!

出典:PIXTA

剱岳、それは岩と雪の殿堂——登山道には幾多ものハシゴや鎖場、岩場が点在し、一般登山道としては最上級の難易度の山。
かなりの体力・技術力・経験値を必要とする険しい霊峰、容易に登ることは許されません。
筆者もまだ登ったことがなく、憧れの山の一つです。

登ったことのある山を作るのも一興ですが、あえて作るなら”憧れの山”ということで、剱岳をチョイス。
『登れないのならば、作ってみせよう剱岳』!!

今回は、手のひらサイズのpeakシリーズに挑戦してみます。よ〜し、頑張るゾ〜!

自宅に剱岳が…!開封の儀

撮影:筆者

ババーン、我が家にやってきた剱岳(になる前の模型キット)

撮影:筆者

フタをあけると中には、型紙、作り方説明書、台座、竹ひごが入っています。

撮影:筆者

きれいに作るための道具として、「ピンセットとローラー」が挙げられていたので、こちらは自分で準備。
作ってみた結論からお伝えすると、ピンセットは必須!!ローラーはなくても大丈夫。よりキレイに作りたい人は準備しましょう。ピンセットは、プラモデル用やネイルアート用など、先端が細くなっているものであればなお良しです。

撮影:筆者

こちらは同梱されている型紙の総数です。ざっと厚さはこのくらい。
ちなみに型紙1枚あたりパーツは2〜6つほど印刷されています。

撮影:筆者

1/25,000では等高線の間隔は10m。1枚重ねるごとに10m上昇するような作りになっています。

作り方はとっても簡単!

ちなみに筆者は、ときどきタミヤのウォーターラインシリーズを組む「ふんわりプラモ愛好家」。細かい作業は比較的好きな方”では”あります。
そのため、なんだかんだスイスイ作れるだろうと高をくくっていました。……フラグではないですよ。

では早速作ってみましょう!

こちらが同梱の作り方説明書です。

撮影:筆者

台座に竹ひごを立てて、切り離した型紙を順番に重ね合わせていくだけ……というシンプルなもの。
溶剤や接着剤も不要なので、家族にも気を遣わず気軽に作り始められますね!

撮影:筆者

まずはパーツを切り離して……。最初のパーツサイズはかなり大きいですね。

撮影:筆者

後ろの粘着保護シートを剥がして、台座に丁寧に貼り合わせていきます。

撮影:筆者

細かい部分も丁寧に切り離し、次々重ねていきましょう。重ねていく度にどんどん稜線が生まれていく快感、こりゃハマっちゃいますね。
ふむふむ、いいじゃん。なんだか面白いじゃん!

撮影:筆者

……と、順調に進んでいくかと思いきや。やはり剱岳山頂までの道のりは険しいものでした。

次々訪れる「やまつみ」的難所

どの山にもガレ場、急激な崖、岩場など難所は付きものです。それは「やまつみ」も例外ではなくて……。

指先以下の1mmパーツに震えろ!

気付いた時、震えました。ピンセットの先をご覧ください。お分かりいただけますでしょうか?
「あれ、これもしかしてパーツなの……?」

撮影:筆者

これも重ねるべきパーツのひとつ。なんて細かさでしょう……!
終盤になると各パーツが細かくなるため、より難易度が上がる「やまつみ」。
後半ではパーツを積み重ね続ける修行のような時間に突入します。ご覚悟!!

竹ひご差し替えに注意!

積み重ねていくと、ときどき竹ひごを差し替えるポイントがあります。
しかし説明書には記載がなかったため、最初の切り替えポイントではかなり戸惑ってしまいました。

撮影:筆者 穴を差し替えるポイントなのに無理矢理押し込んだため、穴が裂ける事態に

積み続けながらも、ときどき穴のポイントに注意して進めましょう!

終盤こそ気を抜くな、重ね順に再度注意

基本的には標高や上となる面など、各パーツに必要情報が印字されています。
ですが、終盤戦ともなるとどのパーツもかなり小さいサイズとなり、パーツの情報印字がなくなります。
ご覧ください。下部分こそ山頂アタックのパーツなのですが、これがかなり小さい〜!

撮影:筆者

ガイドとなる竹ひご穴も消滅してしまうので、最後は完全フリーハンドで重ねていくことになります。
もちろん手も震えるし、肩も凝る。しかし淡々と丁寧に重ね続けることだけが、登頂への近道なのです!

手のひら剱岳を愛でる

撮影:筆者

そして「やまつみ」、完成後に本番が始まると言っても過言ではありません。
登山用地図は用意しましたか?さあ、めくるめく妄想登山に出かけましょう!

撮影:筆者

山岳地図と重ね合わせてみるとこのようになりました。
数十mにもわたる断崖絶壁や深い渓谷の数々。最難関の名に相応しいその姿が、手に取ってわかります。なんて険しい山なのだ……!

撮影:筆者

今回のように憧れの山を作るのも良いですが、実際に登山予定の山を作ってみると、より地形への理解が深まりそうです。起伏が立体的に頭に入ってくるので、イメージトレーニングや難所の把握もよりしやすいのではないかと感じます。
「登山計画をしながら、山を実際に作ってみる」、オススメです!

【おまけ】作業風景、タイムラプスで撮ってみた

筆者が作り始めたのが土曜日の夕方頃。所要時間が読めなかったため、週末2日間を剱岳制作にあてることにしました。
とはいえどただ重ねていくだけで、作業自体の絵が地味……。タイムラプスで作業風景を撮影してみました!

1日目

制作時間は約2時間半。最初こそ「あれ、今日のうちに完成するんじゃない?」と舐めたことを思っていました。
が、1mmパーツのオンパレードに翻弄されること数十分。
しまいには細かいパーツを数個紛失し(指先以下なので、鼻息で飛んでいく)、気分が落ち込んだので本日は終了することに。
一気に完成させようとしてはいけませんね。休憩を挟んで、適切に進めていくことが大切みたいです。

2日目

2日の作業時間も約2.5時間。ようやく完成しました……!
タイムラプス動画を見るだけだと、いとも容易く完成したようになっていますが、そんなことありません。筆者の手汗と肩の凝りがその難しさを物語っています。

撮影:筆者

両日の作業時間を合計すると制作時間は5時間ほどでしょうか。
塗料による接着や塗装が要らないため、一般的なプラモデルと比較するとサクッと作れます。
週末で完結できるのも嬉しいですね〜。

心置きなく山に登れる、その日まで

出典:PIXTA

山に行けない時間は、何も悪いことばかりではありません。
例えば、登山をしながら思ったことはありませんでしたか。
「もっと地図読みが早くできれば……」
「もっと沢山のロープワークを知っていれば」
「早くギアを手入れしなきゃ」

次の登山のためにレベルアップする、そのための準備期間として”今”があります。
足りない部分を勉強するもよし、登山計画を立てておくのもよし、新しいアウトドアギアを購入するもよし。今この瞬間の「おうち時間」も、次の登山につながっているのですね。

やまつみでお家時間を楽しもう!

▼1/50,000シリーズ

やまつみ 【穂高・槍】 1/50,000

完成時の大きさ:300mm×200mm×54mm(幅×奥行×高さ)
収録標高差:1.860m(標高1,320m〜標高3,180m)
縮  尺:5万分の1
等高線の間隔:20m
高さの比率:約1.2倍
台紙1枚の厚さ:約0.45mm

《キット内容》
粘着加工済みシート      66枚
台座(木製、厚さ12mm)  1枚
ネームプレート(木製)  1枚
位置決め用棒(太さ10mm、5mm)  各2本
説明書
等高線地図(紙地図)

やまつみ 【北岳・鳳凰】 1/50,000

完成時の大きさ: 300mm×200mm×63mm(幅×奥行×高さ)
収録標高差: 2,280m(標高900m〜標高3,180m)
縮  尺:5万分の1
等高線の間隔:20m
高さの比率:約1.2倍
台紙1枚の厚さ:約0.45mm

《キット内容》
粘着加工済みシート:84枚
台座(木製、厚さ12mm):1枚
ネームプレート(木製):1枚
位置決め用棒(太さ10mm、5mm):各2本
説明書
等高線地図(紙地図)

やまつみ 【白馬三山】 1/50 000

完成時の大きさ: 300mm×200mm×57mm(幅×奥行×高さ)
収録標高差:2,000m(標高920m〜標高2,920m)
縮  尺:5万分の1
等高線の間隔:20m
高さの比率:約1.2倍
台紙1枚の厚さ:約0.45mm

《キット内容》
粘着加工済みシート:76枚
台座(木製、厚さ12mm):1枚
ネームプレート(木製):1枚
位置決め用棒(太さ10mm、5mm):各2本
説明書
等高線地図(紙地図)

やまつみ 【大雪山】 1/50,000

完成時の大きさ:400mm×300mm×53mm(幅×奥行×高さ)
収録標高差: 1,760m(標高520m〜標高2,280m)
縮  尺:5万分の1
等高線の間隔:20m
高さの比率:約1.2倍
台紙1枚の厚さ:約0.45mm

《キット内容》
粘着加工済みシート:59枚
台座(木製、厚さ12mm):1枚
ネームプレート(木製):1枚
位置決め用棒(太さ10mm、5mm):各2本
説明書
等高線地図(紙地図)

やまつみ 【大山】 1/50,000

模型完成時の大きさ:W200mm×D150mm×H43mm
収録標高差:1,360m(標高350m〜標高1,710m)
等高線の間隔:20m
高さの比率:1.2倍

《キット内容》
説明書
加工済みシート 40枚
台座(木製、厚さ12mm)1枚
位置決め用棒(太さ5mm) 2本

やまつみ 【大山】 1/50,000

模型完成時の大きさ:W200mm×D150mm×H43mm
収録標高差:1,360m(標高350m〜標高1,710m)
等高線の間隔:20m
高さの比率:1.2倍

《キット内容》
説明書
加工済みシート 40枚
台座(木製、厚さ12mm)1枚
位置決め用棒(太さ5mm) 2本

▼1/25,000シリーズ

やまつみPeakシリーズ 【剱岳】ホワイトVer. 1/25,000

完成時の大きさ:W180mm×D180mm×H50mm
収録標高差:990m(標高2,000m〜標高2,990m)
等高線の間隔:10m
高さの比率:1.2倍


やまつみPeakシリーズ 【甲斐駒ヶ岳】ホワイトVer. 1/25,000

完成時の大きさ:W180mm×D180mm×H50mm
収録標高差:960m(標高2,000m〜標高2,960m)
等高線の間隔:10m、高さの比率:1.2倍

《キット内容》
説明書 1枚
粘着加工済みシート 32枚
台座(アクリル製、厚さ5mm) 1枚
位置決め用棒(太さ5mm) 2本

やまつみPeakシリーズ 【北岳】リアルVer. 1/25,000

完成時の大きさ:W180mmD180mmH50mm
収録標高差:990m(標高2,200m〜標高3,190m)
等高線の間隔:10m、高さの比率:1.2倍

▼しまつみ

しまつみ 【青ヶ島】 1/25 000

模型完成時の大きさ:W170mm×D130mm×H23mm
収録標高差:410m(標高0m〜標高410m)
等高線の間隔:10m
高さの比率:1.2倍

《キット内容》
説明書
加工済みシート 16枚
台座(アクリル製、厚さ5mm)1枚
位置決め用棒(太さ5mm) 2本

しまつみ 【薩摩硫黄島】 1/25,000

完成時の大きさ:W250mm×D160mm×H35mm
収録標高差:700m(標高0m〜標高700m)
等高線の間隔:10m
高さの比率:1.2倍

《キット内容》
説明書 1枚
加工済みシート 12枚
台座(アクリル製、厚さ5mm)1枚
位置決め用棒(太さ5mm) 2本

▼他にもラインナップはたくさん!
「やまつみ」公式サイト