【編集部の山道具レビュー】 登山に必須の“モバイルバッテリー”
今や、登山の新常識ともなったGPS地図アプリ。活用することにより、道迷いで遭難するリスクが確実に減らせるようになりました。それに伴って必須になるのが、モバイルバッテリーの携行です。もしもの時に充電切れなんて恐ろしいこと。地図アプリを使っていなかったとしても、通信手段は重要な命綱です。
でも、どのモバイルバッテリーがいいのか分からない…
みなさんは、どんなモバイルバッテリーを使っていますか? ひと口にモバイルバッテリーと言っても種類は様々。いざ山に持って行くとなると、どれにするか悩んでしまうものです。そんなときAmazonのカスタマーレビューや★の数を参考にする人も多いのではないでしょうか。
まさに筆者もその一人。Amazonで物色していたところ、気になるモバイルバッテリーに遭遇しました。
Amazon評価★4.5!? 「Chargi-Q mini」とはいったい?
目に留まったのがこちらの『Chargi-Q mini(チャージックミニ)』。30件以上のカスタマーレビューがある中、★4.5と高評価の商品です。とはいえ、この評価を鵜呑みにしてはいけないのも事実。
筆者は先日、1000件を超えるレビューで★4.5の卓上加湿器を購入して失敗したばかりなのです。そう、実際に使ってみないことには分からない部分も意外と多いもの。そこで今回は、『チャージックミニ』を実際に手に取り、登山に向いているのか確認したいと思います。
まずは、チャージックミニをまじまじ観察!
『チャージックミニ』の製品スペックは表の通り。箱の中には、本体と付属袋、USBケーブル、カラビナ、取り扱い説明書が入っていました。
率直な感想は…「山に持って行くにはちょっと重くてデカいな」

山に持って行く他のアイテムと比較してみました。デジカメよりは大きいけれど、iPhone Xよりは小さいサイズ感。
かなり厚みがありますね。
手のひらサイズではありますが、手に持つとスマホよりも大きく感じてしまうのは厚みのせいでしょうか。
製品スペックに記載の重量は320gでしたが、実際に測ってみたらカラビナをつけたままでも306g。個体差はありそうですが、嬉しい誤差です。
デジカメやiPhone Xと比べても100g程度しか変わらないので、実はそんなに重くないのかも!? でも持つとなんとなく重さを感じるのは、やはり厚みのせいでしょうか。
普段使っているモバイルバッテリーと比べるとチャージックミニは倍以上の重量。コンパクトなモバイルバッテリーも数多く出ているので、軽量性を求めるULハイカーであればチャージックミニは向かないかもしれません。
350mlの缶ビールを何本も担いで登るような人であれば、1本をチャージックミニにすれば気にならない程度です。
チャージックミニに惹かれた4つのポイント
アマゾンを眺めていて、「これ登山に良さそう!」と惹かれたポイントが主に4つあります。詳しく見てみましょう。
➀【最大の魅力】充電方法が3パターンある!
チャージックミニは、通常の「USB充電」に加えて、「ソーラー発電充電」と「手回しハンドル充電」もできちゃいます。
▼USB充電
USB充電では、100%充電完了するまで約3~4時間。充電中は赤く点灯し、充電が完了すると消える仕様です。過充電や過放電しないような設計になっているそう。
パソコンのUSBポートに接続しての充電も可能。ただし、パソコンのUSBコネクタは、充電アダプターのUSBコネクタと比べると最大出力電流が低いようなので、充電完了までに時間がかかってしまう場合もありそうです。
▼ソーラー充電
ソーラー発電充電ができるのはアウトドアシーンでは嬉しいポイント。カラビナ付きなので、登山中はザックに引っ掛けておけば良いですね。充電完了までは約10時間。
▼手回し充電
そして、チャージックミニの一番のポイントともいえるのが、手回し充電ができること。1秒に1回まわすペースで1分間まわし続けると、約5分間の充電量になるそう。
ハンドルは軽やかに回せるので簡単。5分程度回してみましたが、そこまで負担もありません。長時間使うための充電をするには根気が要りそうですが、電源がなかったり太陽が出ていない環境でも、充電できるのはありがたいですね。
②【あると便利】2台同時に充電できる!
USBの接続口が2つあるので、スマホを2台同時に充電することも可能。複数人で山へ行くときにも良さそうです。
➂【緊急時に役立つ】LEDライトもついている!

暗闇でもしっかり明るいLEDライトがついています。登山ではヘッドライトを携行しますが、いざというときに明かりが多いと心強いはず。テント内でのちょっとしたランタン代わりにもなりそうです。
➃【アウトドアでは必須】頼れる完全防水!
表面に完全防水・防塵のプラスチック素材を採用しているので、雨の日や雪山でも安心です。
が、注意が必要です!!!
「完全防水なんだ~すごーい!」と濡らしてみたら…、確かに防水でした。しかし、完全防水なのは表面に使われているプラスチック素材。お察しでしょうか、USBポートに水が入って使えなくなってしまいました…。
LEDライトとUSB充電、手回し充電は使用できるのですが、肝心の電気の出力ができなくなってしまったのです。自分のバカさに呆れます。みなさんは気をつけてくださいね。
事件はありましたが、『チャージックミニ』の特長を見る限り登山で活躍の予感! しかし、気になるポイントがもう一つあります。
これも見逃せない! チャージックミニの「充電速度」は?
モバイルバッテリー選びのひとつの基準ともなるのが「充電速度」。いざスマホを使いたい時に、なかなか充電されない!というのは困りますよね。そこで、『チャージックミニ』でのスマホ充電速度をチェックしてみたいと思います。
充電70%のiPhone Xを『チャージックミニ』で充電。100%の充電が完了するまでの時間を計測します。
16:05分充電開始!
気になる結果は!?
17:31に100%充電完了。約1時間25分で30%分の充電ができました。充電速度は端末やケーブルの長さ・太さなどでも異なるので、今回の結果はあくまで参考ではありますが、個人的にはこのくらいで特に問題ないです。
ただ、チャージックミニの方のバッテリー残量が分からないのが難点。いざという時は手回し充電ができますが、表示されるようになったら、もっと使いやすくなりそうですね。
理想を挙げればキリがないですが、★4.5は妥当な気がします。
チャージックミニは、“長期縦走”におすすめ!
厚みと重量こそあるものの、ソーラー充電&手回し充電ができることを考えると登山で活躍するシーンが多いのではないでしょうか。特に、日数を要するような縦走ではありがたい機能。災害時にも役立つので、ひとつ備えておいても損はないかもしれません。
日帰りではもうちょっと軽量コンパクトなものを、長期縦走ではチャージックミニをプラスするといったように、自身の山行計画によって使い分けるのが良さそうです。
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