雪山で大活躍するワカンとは?アイゼンとの併用方法とおすすめ紹介

2018/10/22 更新

雪山では通常の登山靴だけでは歩行が困難になります。そこで活躍するのが『ワカン』。昔ながらの雪上歩行アイテムの使用方法からスノーシューとの違い、アイゼンとの併用して使う方法をまとめてご紹介します。おすすめの商品も合わせてチェックしてみてください!


アイキャッチ画像出典:PIXTA

ワカンとは?

アルミのわかんじき
出典:PIXTA
ワカンとは、「輪かんじき」の略で、靴に装着してする道具を指します。降雪直後などの深い雪の上を歩く際にワカンを装着することで、足の接地面積が大きくなり、フカフカの雪でも沈み込まずに歩けるようになるのが特徴。単輪式のものは「雪輪」、双輪式のものは「かんじき」と呼ばれることが多いです。

※メーカーがワカンのことをスノーシューということもありますが、一般にワカンは小型で取り付け方法や爪の形状が違い、その用途は分かれます。浮力はやや下がるが、小回りが利くのがワカンの大きな特徴。スノーシューは「西洋かんじき」と言われます。

ワカンの特徴

わかんじきでラッセルする人
出典:PIXTA
昔はタモ・クロモジなどの木製が主流でしたが、最近は軽金属製もあり、滑り止めとなる大きな爪が両サイドについています。スノーシューに比べ、手ごろであることや、斜度がある場面でも使いやすいことが大きな特徴です。

■ワカンのメリット
・斜度があっても使用可能
・アイゼンと併用することも可能
・軽量
・価格が手ごろ
■ワカンのデメリット
・スノーシューに比べて浮力が落ちる
・斜度のない雪原などはスノーシューのほうが快適

スノーシューやアイゼンとの使い分け方法

スノーシューでトレッキング
出典:PIXTA
ワカン・スノーシュー・アイゼンの使い分けは、それぞれの装備が必要なシチュエーションに合わせて選びましょう。アイスバーンやフカフカの新雪など、極端なコンディションの時はアイゼンやスノーシューが快適ですが、踏み固められる程度の雪や、ある程度の急斜面などではワカンが幅広く活躍します。
ワカンアイゼンスノーシュー
アイスバーン
浮力×
急斜面
コンパクトさ
装着のしやすさ
値段
・フカフカで道も緩やかならスノーシュー
・ガチガチに固くなっている道はアイゼン
・固すぎず、柔らかすぎない雪道はワカン

シチュエーション①新雪が降り積もったふかふかの雪原ハイク

スノーシュー
出典:PIXTA
ふかふかで膝から腰まで埋もれてしまうような雪ではワカンかスノーシューが最適。浮力はスノーシューの方がありますが、重量がるので、山行レベルに合わせて選びましょう。
例:新雪が降り積もった雪原や谷筋の道などで、ラッセル(雪をかきわけて進むこと)をしなければならないような場所

シチュエーション②雪深い急斜面

ワカンのシチュエーション
撮影:YAMA HACK編集部
斜面でも雪が深い場合には、アイゼンだけでは浮力が足りず、進行が難しくなります。こういった場合は、アイゼンとワカンを合わせて使うのがおすすめです。

シチュエーション③岩と雪がミックスした険しい雪山

アイゼンとピッケルで登山
出典:PIXTA
強風を受ける雪山の斜面は、平地や谷間と違い、雪質も固くなってくることが多いためアイゼンが向いています。岩稜帯では足先を置くスペースが限られているため、面積の大きいワカンは不向き。

大切なのはルート全体のコンディション

雪山登山する人
出典:PIXTA
一口に雪山といっても、雪の少ない樹林帯から広い雪原から山頂直下でのアイスバーンまで、様々なコンディションがあります。登るルートの積雪状況や天気を総合的に判断して、持っていく装備を決めるようにしましょう。

ワカンの装着の仕方


ワカン装着 靴のかかとをワカンのかかと部分に仮固定し、ベルトを靴の上でクロスさせた形で固定します。サイズはMサイズとLサイズ、右足用と左足用があるで注意しましょう。

【装着手順】
①靴のかかと部分を仮固定する
②前方左上のわっかに外側からひもを通す
③前方右上のわっかに外側からひもを通す
④後方のわっかにひもをくぐらせる
➄止め金具に通して固定する
⑥すこしずつ引っ張ってゆるみがなくなるように調整する
ラチェット式
出典:好日山荘 
ラチェット式なら「カチカチ」と簡単に止めることができるのでおすすめです。

アイゼンと合わせた装着方法

アイゼンと併用
出典:Amazon

アイスバーンの上に新雪が降り積もった場合など、アイゼンとワカンが同時に必要になるコンディションに遭遇することも。また、吹雪いて、履き替えるのが大変な時や単純に履き替えるのが面倒だということもあるかもしれません。そういう場合に備えて、アイゼンとワカンを併用することができます。ワカンの爪がアイゼンより大きく、そのまま装着するとアイゼンの爪が有効にならないため、ワカンの爪が上を向くように裏返して使います。アイゼンとワカンを併用する場合は反り返りのないフラットタイプのワカンを選ぶようにしましょう。

おすすめのワカン3選

ワカンには大きく前が反りあがっているベントフレームとそうでないフラットフレームの2種類に分かれます。反りあがっているものは、急斜面での上り下りが楽だというメリットがあります。一方で、アイゼンと併用しようとする場合などには、フラットなものでなければ使えません。ご自身の目的に合ったものを選んでくださいね!

エキスパートオブジャパン・スノーシューズ

直径22mmの太いアルミパイプ、ステンレスの詰めも大きく、頑丈なワカンとして人気のあるモデルです。世界最軽量。前後に反りをつけ、上り下りの動作がしやすい形状に改良されています。雪山ラッセル時の必需品。
ITEM
エキスパートオブジャパン・スノーシューズ 
形状:ベントフレーム
重量:M:735g

ジュラルミン製との記載でしたが、アルミ製なのか???
まあ、軽量でザックに縛り付けても重量の問題もないので、軽登山でも常備していると安心です。皆さんの利用方法を参考にさせていただき、ホームセンターの電材売り場で購入したスパイラルチューブ(黒色)を巻いて使用しました。白色スパイラルチューブだと目立たないかと考えて黒色を選択しましたが、自分的には正解だったと感じています。
これ着用していると、腰まで埋まる積雪場所でも、膝上程度で済みます。効果は絶大。但し、ブレード交換が出来ないのが難点かな。


エキスパート オブ ジャパン スノーシューズ フラット型

上記のワカンのフラットタイプ。アイゼンと併用してワカンを使用するようなハードな状況下で、ワカンを裏返して爪を上方に向けて使う場合に、裏返しでも歩きやすいよう、フレームにカーブを付けず全体が平らな状態になっています。
ITEM
エキスパート オブ ジャパン スノーシューズ フラット型
形状:フラットフレーム
重量:735g

オクトス アルミわかん ラチェット式

着脱の簡単なラチェット式。ワカン接合部(継ぎ目)に中芯(パイプ)を入れ、強度不足を解消しするなど、他社メーカーには無い、独自仕様になっています。ベントフレームなので、アイゼンとの併用(裏返し使用)はできない形状です。
ITEM
オクトス アルミわかん ラチェット式
形状:フラットフレーム
重量:1,066g

ワカンは雪山登山の強い味方

アルミ製のワカンと登山靴
出典:PIXTA
雪山の様々なコンディションで広く役に立ち、アイゼンと併用もできる軽量なワカンは、冬の山に登るときに持っていると心強い道具です。雪の降った翌日のふわふわの新雪の上で、冬山の美しさを満喫してみたいですね!

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ワカン
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