軽量コンパクトかつ、吸収力の優れた「セームタオル」
”スイムタオル”とも言われる吸水性抜群のタオル「セームタオル」。自動車の拭き上げ用に開発され、吸水性に注目したスポーツ用品メーカーがスポーツ時のタオルとして開発したのが由来といわれています。
つまり、拭く→絞る→拭く→絞る・・・で、素早く何度でも拭き上げることができる画期的なタオルなのです。
しかも、軽い上に、小さく畳むことができるので収納性抜群。もう大きなバスタオルを持ち運ぶ必要はありません。
気化熱でヒンヤリ!暑さ対策にも
セームタオルは水を含ませて使うため、濡らすことにより気化熱でタオルの温度を下げてくれます。水で濡らしておけば暑さ対策にも使え、夏のアウトドアを快適に過ごせます。
長いタイプのセームタオルなら、首にかけておけば熱中症対策にも。
ここを注意!乾くと使えない。湿らせておく必要あり
セームタオルは乾くと上の画像のようにカッチカチに固くなります。従来のタオルと違い、湿らせないとカッチカチでうまく使えません。使うときは水で濡らし固く絞り、全体を湿らせるようにしましょう。
湿らせないと畳めないので、携帯するときは湿った状態に。この場合、一緒に携帯するものが濡れてしまうので、専用ケースやビニール袋など防水性の袋に入れる事になります。
ちなみに筆者は今回、ジップロックに入れて持ち歩きました。この状態だと乾くことも無く、いつも使える状態でした。
登山で使える?実際に試してみてわかったこと
筆者にとって一番気になる「登山」で使えるのか?実際に試してみました。
登山で使うとしたら一番考えられるとしたら夏の汗拭きタオル。筆者の夏山スタイルで、実際にぶら下げて持ち歩いたところ・・・・
ご覧の通り、20分程度でカチカチに。この状態では使えません。また、ブラブラしてとても邪魔。汗拭きタオルとしては使えそうにありませんでした。
沢登りやシャワークライミング、登山後の入浴におすすめ
山で使うとすると、防水袋に携帯し、沢登りやシャワークライミングなど、水に濡れた後の拭き上げに便利そう。また、登山後の入浴にもよさそうです。
なお、最近は乾いても固まらないセームタオルが登場しています。カチカチにならないものなら汗拭きにも使えるかもしれません。後ほど紹介します。
カビ・ニオイ・・・正しい保管方法は?
汚れがついているとカビやニオイの原因になります。そうならないために、使用後は水洗いし、十分絞ってケースに保管しましょう。特に汚れた時は、中性洗剤でやさしく手洗いすると清潔に保てます。また、湿ったまま保管すると雑菌が繁殖して不衛生。長期間使わないなら、陰干しで完全に乾かして保管するようにしましょう。
おすすめセームタオル6選
おすすめのセームタオルを紹介します。サイズや色を目的や好みに応じて選びましょう。
水泳やお風呂上がりに|ミズノ 吸水タオル N2JY8010
日本を代表する総合スポーツメーカー「ミズノ」のセームタオル。吸水タオルという商品名が表す通り、水を吸水するイメージのタオルです。サイズは44×68cmと大きめなので、水泳後や風呂上がりにおすすめです。
手の小さな人も絞りやすい|ミズノ 吸水速乾タオル(薄型)N2JY5010
同じくミズノの吸水タオルですが、薄く乾きが早いタイプです。前出のN2JY8010の1/2の厚さなので柔らかく、小さな手の人でも絞りやすくなっています。女性や子供の水泳やシャワー後に。
凹凸加工が気持ちいい|speedo セームタオル(小) SD96T02
スイムウェアやフィットネスウェアのspeedoのセームタオル。今回筆者が使っていたのはコレです。小さめサイズなのでコンパクトなのが特徴。表面は凹凸加工されているので肌になめらかです。ジムや温泉など持ち運び重視の人におすすめ。
柔らかくゴワゴワしない|arena セームタオル(L) FAR-4931
ウォータースポーツのブランド「arena」のセームタオル。生地目が細かくやわらかな風合いが特長で、セームタオル独特のゴワゴワ感が苦手な人におすすめです。
ゴワゴワせずコンパクト|arena セ-ムタオル(M) FAR-4932
前出のarenaセームタオルの小型サイズバージョン。コンパクト軽量で、持ち運び重視の人はこちらをどうぞ。
夏の屋外作業に|アイオン 吸水タオル プラスセーヌ
どちらかというと、車の洗車タオルが有名なアイオンですが、人用のタオルも作っています。細長く、首から下げても使えるので、暑い季節の屋外作業の汗拭きはもちろん、首回りの冷却にも使え熱中症予防におすすめです。
乾いても固くならないタオルは無いの?……あった!
セームタオルの最大の弱点は、乾いたら固くなること。ですが、最近は固くならないタオルも発売されています。
素材が違うので、セームタオルといって良いのか微妙なところですが、固くならないのは何よりもメリット。
Speedo マイクロセームタオル
従来のセームタオルに比べて、吸水速度が約3倍・速乾性が約1.4倍(メーカー比)にアップし、乾いても柔らかな肌触りが特徴。行動中、タオルをぶら下げておきたい人にはおすすめ。登山中の汗拭きにも使えそうです。
■Lサイズ SE62002
■Mサイズ SE62003
アクティブなシーンで活躍するセームタオル
セームタオルは吸水・排水性にすぐれ、携行性も抜群。水に濡れそうなシーンでは大活躍間違いなしのタオルです。
水泳などの水を使うスポーツ
ジムトレーニングの汗拭き、その後のシャワーでも
入浴後、体拭きや髪を乾かすとき
旅行のお供に、温泉にも便利
今回実際に使ってみて感じたことは、タオルというよりスポンジという感覚。セームタオルを肌に当てると、一瞬で水を吸い取るのは、ちょっと病みつきになってしまいました。
しかし、コットンのような優しい肌触りは無く、お風呂上りに使うかは個人的にちょっと悩むところ・・・。肌触りの好みには個人差があるものの、セームタオルは携帯性が最大のメリット、アウトドアや旅行などには、ぜひ、セームタオルを一枚。