記事中画像撮影:YAMA HACK編集部
暑さ対策のちょうどいい答え。“身につける風”という新提案
登山やアウトドアでは、暑さはある程度仕方がないもの。そんな前提で対策している人も多いのではないでしょうか。ただ最近は気温の上昇もあり、「ちょっとしんどいな」と感じる場面が増えています。
そんな中で、ちょっと気になるアイテムを見つけました。
風を持ち歩ける。クレイモアの「CLIP FAN」

クレイモアから登場した「CLIP FAN」は、ハンズフリーで使える軽量コンパクトなファン。ただの携帯扇風機ではなく、「身につける」ことを前提に設計されているのが特徴です。
重量は実測で265g、登山にも無理なく持ち出せるサイズ感です。置いて使うこともでき、1台で複数の役割をこなしてくれます。
コンパクトな見た目ながら、風量はしっかり。今回は実際に低山ハイクで使用し、その使い勝手をチェックしてみました。
腰につけるだけで、想像以上に変わる“ムレ感”

まず試したのが、ウエスト装着での使用です。
クリップでパンツのウエスト部分に固定し、衣類の内側へ風を送り込むスタイル。正直なところ、どれくらい変わるのか半信半疑でしたが、結果は想像以上でした。
歩き続けても、体前面のムレがこもりにくい
とくに登りで汗をかきやすいシーンでも、ベタつきが軽減されている感覚があります。“涼しい風が当たる気持ちよさ”というより、ムレやベタつきによる不快感を軽減してくれるタイプの快適さ。ここはハンディファンとは違うポイントだと感じました。

ただし、「どのように装着するか」で感覚が大きく変わります。
この日は、ドライインナーの上にTシャツを着用。最初に2枚の間に通風口がくるように装着したのですが、風をまったく感じられませんでした。
そこで、通風口が肌側にくるようにウェアを調整。すると風が体に吹き込まれるのを感じることができました。

通風口はまっすぐ上を向いた構造で、角度調節は不可。そのため、ウェアを1枚挟むと風を感じにくいようです。風が直接肌に当たるように装着すると、効果を実感しやすくなります。
この日の気温は約23℃。真夏日ほどではないものの、日差しの中で動くと汗をかくような気候でした。それでも不快感なく歩けたのは、クリップファンの風が体の前面の熱気を循環し、ムレ軽減に一役買っていたからではないでしょうか。
この点は下山時にも実感。あえてウィンドシェルを上に羽織ってしばらく行動し、「そろそろ脱ぎたいな」というタイミングでクリップファンの電源をオン。すると、脱がずとも暑さが軽減された印象でした。
シーンにあわせて使いやすい。風量は5段階で調節可能

電源と風量の切り替えボタンは底部にあります。
あくまで私の体感ですが、風量1や2だと風が当たっている部分だけ涼しい印象で、行動中はやや物足りないくらい。3になると、風が胸元付近で循環しているような感覚があり、4以上だと首元まで届くような勢いがあります。女性の場合は胸元で風がやや遮られるためか、首元まで届きにくいこともあると感じました。
なお、強い風量で使い続けていると、だんだん肌が冷たくなってくるので、冷やしすぎには要注意。装着位置を左右で変えたり、真ん中に移動したりするのがおすすめです。風向を変えられる仕様だったら、さらに良いのですが……。
いずれにせよ、気温や体感温度にあわせて、風量をこまめに調整できるのは使いやすいポイントです。

また、邪魔になるのでは…?という懸念も問題なし。足を大きく上げると太ももの付け根に触れますが、当たって痛いなどの不快感や動きを制限するようなことはありませんでした。
やっぱり背中が気持ちいい!

登山中はバックパックに干渉するので背中側に装着するのは難しいのですが、バックパックをおろして一休みするときなどは、ムレた背中に強風を送り込むと一気に開放感を味わえます。

本体には、装着用のフックの他に、表側にも上向きのクリップを搭載。操作時にウェアが邪魔にならないように、引っかけて固定できるようになっています。






