出典表記のない画像はすべて筆者撮影
軽快に歩けて、しっかり止まる。頼れる一足に出会いました

登山をもっと軽快に楽しみたい——
そんな登山者の間で注目されているのが、“トレランシューズ”の活用です。
なかでも「TIMP 5(ティンプ 5)」は、クッション性・軽量性・グリップ力・フィット感といった機能が、高い次元でバランスよく備わったシューズ。ランナーはもちろん、はじめてトレランシューズを扱う登山者にもおすすめです。
足本来の動きを活かす、アルトラの独自機能

ティンプ 5を手がける「ALTRA(アルトラ)」は、アメリカ発のランシューズブランド。
「ゼロドロップ」構造や、「フットシェイプ」デザインなど、独自の工夫で自然な歩きやすさを追求したシューズが特徴です。
ゼロドロップ

ゼロドロップとは、かかととつま先の高さが同じフラットな構造のこと。この機能により、足本来の自然な動きが引き出され、体のバランスを整えやすく、安定した歩行や姿勢の改善にもつながります。
フットシェイプデザイン

右図提供:ロータス
いわゆるシューズの足型を指す「フットシェイプ」デザインは、足の形に合わせてつま先まわりにゆとりを持たせた幅広の設計がポイント。指先が自然に広がることで、踏ん張りやすくバランスもとりやすくなり、長時間歩いても足先の窮屈さや疲れを感じにくい特徴があります。
この安定感の高さが、実にちょうどよかったんです!

今回、ティンプ 5を履いて、八ヶ岳や南アルプス、近場の低山を歩いてきました。のんびり登山ではなく、コースタイムの150%のペースで歩くスピードハイクスタイルでの使用です。
その中で特に印象的だったのが、シューズの高い安定感。クッションがしっかりしているため、長時間歩いても脚への負担が少なく感じられました。岩場やザレ場でもグリップ力が高く、不安なく一歩を踏み出せたのも安心できるポイントです。
またアルトラの中ではクセが少なく、登山靴からの移行でも違和感はあまりないように感じました。トレランシューズの中でも、履き心地はしっかりとしていて、トレッキングシューズに近い歩きやすさが好印象です。
「ティンプ 5」はこんな人におすすめ
・軽量〜中量装備での縦走登山を考えている
・行動時間の長い山行で足元を快適に過ごしたい人
・ロードを含むロングトレイルや長距離のハイクにも◎
・登山靴からの乗り換え、ゼロドロップ初挑戦の人
登山に必要な機能が「ちょうどよく」詰まった一足。その実力を詳しく見ていきましょう!