ヴィブラム(Vibram)ソールとは
ヴィブラムソールとは、イタリアのヴィブラム(Vibram)社の製造しているソールで、登山靴、ワークブーツ、スニーカーなど様々な靴のソールに使用されています。ヴィブラムの凄さは、ソール専門のメーカーであることです。普通、シューズのソールはメーカーが自社で製造したものを使いますが、ヴィブラムのソールは外注されて使用されるほどです。
元々登山用に開発されたヴィブラムソールが生まれたはのは1935年で、優れたグリップ力と安全性を持ったゴムのソールは、それまでの革と釘で出来た靴底に取って代わっていきます。そして、世界で初めて加硫ゴムを用いてつくった靴底は登山家の間で有名となり、多くの登山家に愛用されるようになりました。
ヴィブラムソールが評価される理由
ヴィブラムソールがなぜ評価されるのか、その理由や機能性について迫ります!
優れたグリップ力と耐久性
元々登山用のソールとして開発されているので、滑りにくく、耐久性に優れています。ソールの素材・パターンも豊富で、アウトドアやスポーツ用であれば、濡れている地面でもグリップ力を発揮できるようになっています。
それ以外にも、ワーク用であれば、裂けにくく、燃えにくく、-40℃の低温でも柔軟性を保てるようになっているなど、シーンに合わせて設計されています。
機能性だけでなく、デザイン性も優れている
ヴィブラムソールには数多くのパターンがあります。しかも、単におしゃれなだけでなく、機能性を損なう事のないようにデザインされています。
徹底した品質管理
完成したソールは、10項目以上の測定が行われ、実際に使用する環境下でのフィールドテストで合格したソールのみが市場で販売されます。
ヴィブラムソールの交換と種類について
ヴィブラムソールの交換目安は、大体5年ほど(例※登山靴ならば毎月1回×5年間登るくらい)と言われています。ただ、ソールの素材、使用頻度、保管状況によっても異なるので注意しましょう。
また、メーカーで交換できないと言われた靴でも、ヴィブラムソールを扱っている店舗・業者であれば修理を受け付けてくれるところもあります。ネット上で受付をしている業者もあるので、近くにそれらしい店舗が無い方は一度利用を検討されてみてはいかがでしょうか。
あなたのマイスター Mr Martin
Re:broth
ナカダ商会
Corno
また、中にはヴィブラムソールのリフト板を購入し、自分で交換する方もいるようです。興味のある方は、実際に交換した方のブログなどを参考にしてみてください。
ソール交換の注意点
純正ソールの交換ではないので、ソール交換をする場合は材質やパターンの違いが出て、見た目が変わることを留意しておきましょう(どうしても純正ソールが良い場合は、メーカーに問い合わせましょう)。また、靴の状態によっては修理を受け付けてもらえないこともあります。
ヴィブラムソールの種類について
ヴィブラムソールにはかなりの種類があるので、どれが良いか迷う方も多いと思います。そんな時はまず、修理を受け付けてくれる店舗に相談してみましょう。きっとおすすめのソールを教えてもらえるはずです。下記のリンク先でいくつか紹介されているので、気になる方はチェックしてみてください。
様々な靴に採用されるヴィブラムソール
様々なメーカーの靴に採用されているヴィブラムソール。定番のアウトドアシューズをはじめ、スニーカー、ワークブーツなどをいくつかご紹介します。
アウトドアシューズ
メレル トレッキングシューズ モアブ FST ミッド ゴアテックス
スカルパ キネシス MF GTX
ザ ノースフェイス ヘッジホッグ ファストパック ライト GORE-TEX
スニーカー(スポーツシューズ)
ヴィブラム ファイブフィンガーズ KMD SPORT LS
ニューバランス トレーニングシューズ MX20 D
ルナサンダル Oso Flaco
ワークブーツ
ダナー マウンテンライト
ダナー ライト
ヴィブラムソールで足元に安心を
今や様々なシューズに使われているヴィブラムのソールですが、グリップ力や安定性にはさすがの信頼感があります。
また、用途に合わせてタイプが分かれているので、自分がよく使うシューズにはどんなタイプのソールが使われているのか一度手にとって見てみてください。もしかしたらあなたのシューズに最先端のテクノロジーが詰まっているかも?