さらに、クッカーの弱点を克服。軽量化も可能に

クッカーで煮炊きをして、沸騰したタイミングでうっかりハンドルを握って「熱っ!」となった経験はありませんか?特にタテ型のクッカーは、炎が底からはみ出しがちなので、その可能性が高いんですよね。
そのため、私はマイクロファイバークロスや手ぬぐいでハンドルを掴むようにしています。
ですが、その問題もピカリッドがあれば解決できます。

ピカリッドの表面に付けられた、橋のようなデザイン(黄色の矢印部分)に注目。実はこれ、ハンドル熱っ問題を解決する仕掛けなんです。
その方法は、いかにもULハイカーらしい発想

フリーズドライ食品を食べる際に使うロングハンドルのカトラリーを、フタ表面の穴に通して、ハンドルとして使うというアイデアです。
実際に試してみると、この仕組みはロングハンドルのカトラリーだからこそ成立することが分かりました。一般的なカトラリーを装着してみると、長さが足りず、ハンドルとして機能させることはできませんでした。

ロングハンドルのカトラリーをハンドルとして使った状態が、上画像です。意外と握力が必要ではありますが、「熱っ!」とはならず、それなりの機能性です。
そう、それなりです。ガス缶吊り下げやライターフタ裏固定と比べると、まぁ、使えないことはないか……というレベルです。
カトラリーハンドル機能は、人によって評価が分かれそう

私はノーハンドルクッカーを持っていませんが、数gでも軽量化したいというULハイカーさんにとっては有効です。ミニハンドルやグリップなど、熱さを防ぐ道具を装備する必要がなくなるからです。
ピカの創業者もULハイカーなので、ハンドル熱っ問題解決よりも、ノーハンドルで軽量化に重心を置いた機能だと思われます。
クッカー選びには少し注意が必要

さて、このピカリッド、110ガス缶が収納できる直径10cm前後のクッカーと組み合わせて使うのが基本です。
ただし、いくつか注意すべきこともあります。
容量750ml前後のクッカーを推奨
まず110ガス缶を収納できるクッカーでも、容量500ml前後だとピカリッドが炎や熱の影響を受けて、変形してしまう可能性があるそうです。
そのため、ストーブの炎も底部からはみ出さない火力に調整し、高さのある容量750mlのクッカーでの使用が推奨されています。

また、110ガス缶が収納できるクッカーなら、どれでもフィットするかというとそうではありません。ピカが対応を確認しているのはトークスの650ml・750mlのチタン製ポット、SOTOのチタンポット750です。
同じ容量でも相性の違いあり
私の手持ちのクッカーでは、エスビットのチタニウムポット750mlはベストフィット。エバニューやゼインアーツは、装着そのものができませんでした。

さらにゴッサマーギアのチタンケトルクッカー750は、フタ自体は装着できるものの、クッカーにセットすると縁の返し部分が干渉し、吊り下げた110ガス缶が外れてしまうことがありました。上画像がその状態です。
ガス缶が外れても、ストーブ本体をクッカー底部にスタッキングしていればガタつきは起きないので、問題はありません。ですが、フィットしたもので使いたいなぁとは思います。

スペックを調べてみると、以下の結果です。
- モデル
- 直径
- 装着
- トークス / チタニウムポット750ml
- 102mm
- 〇
- SOTO / チタンポット750
- 101mm
- 〇
- ゴッサマーギア / チタンケトルクッカー750
- 100mm
- 〇(やや硬め)
- エスビット / チタニウムポット750ml
- 99mm
- 〇(ベストフィット)
- ゼインアーツ / チタニウムポット600
- 102mm
- ×
1mmの差、さらには縁の形状、クッカーの個体差も影響しているかもしれないので、ピカリッドに合うクッカーを探すのがよい選択だと思います。
機能+おもしろさを求めるなら!

樹脂製のフタは、破損や変形、劣化の可能性が、金属製よりも高いです。だから、長く使うことを目的とした場合、ピカリッドは選択肢に入らないでしょう。
でも、クッカー内でのガス缶のガタつき、ライター紛失という、小さいけれども、案外気になるストレスを解決したいなら、この樹脂製のフタは間違いなく機能します。
少しでもスムーズに登山、ハイキングを楽しみたいなら、そしてアイデアグッズ的なおもしろさを求めるなら、ピカリッド、かなりオススメです。
日本での発売予定は2026年7月予定。発売が待ち遠しい!
それではみなさん、よい山旅を!!
