安達太良山で体験型トレッキングプログラムが開催されました

福島県の安達太良山にて、安達太良・吾妻 自然センター主催、株式会社finetrack共催で、2025年6月7日~8日・6月21日~22日、それぞれ2日間、体験型のトレッキングプログラムが開催されました。

現地でのイベントの様子
近年の気候変動による豪雨でえぐれた登山道の保全です。参加者は、「水の道」をコントロールするため横断溝を掘り起こし、土のうで水の流を受け止める「水たたき」を設置する作業に汗を流しました。

作業後は温泉で汗を流し、finetrackスタッフのレイヤリング講座を開催。その後、「安達太良・吾妻 自然センター」代表の一瀬圭介により、安達太良の歴史やボルケーノトレイルの魅力が語られました。

2日目は早朝から歩き、湯守の案内で岳温泉の源泉地帯へ。パイプの先は人々が暮らす温泉街。参加者は、登山道とは違う「自然との共生」を学びました。

去年設置した仮設のトイレブースや、不要になった木段の再利用など、「山と人との関係をどう続けていくか」もテーマの1つです。

最後はボルケーノトレイル。クロガネ小屋から安達太良山の稜線へ歩き、爆裂火口「沼ノ平」へ。地球の躍動を感じざるを得ない圧巻の眺めに、参加者は見入っていました。

「安達太良も、岳温泉も、なくなる未来は受け入れられない」と一瀬さん。
その言葉に、多くの参加者が心を動かされる2日間でした。
※ 岳温泉の源泉エリアは通常立ち入り禁止です。今回は特別な許可を得て見学を行いました。
finetrackスタッフによるレポートを公開中!
共催したfinetrackスタッフによるレポートをnoteで公開中。今回のイベントを異なる視点から記録しています。これらのレポートも参考に「山を守る」 「山を支える」ことの意味を考えてみましょう。