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軍用スペック×AI音声操作=アウトドアの最終兵器。GPSウォッチ「Amazfit T-Rex3」が登山で断然使いやすい!(2ページ目)

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アラート機能も、もちろん装備

アマズフィット T-Rex3
撮影:ポンチョ

オフラインマップでのナビゲーション機能使用時に、マップ上の予定ルートと実際の登山道を把握し間違えて、予定ルートから外れてしまうこと、つまり道間違いは、細かなコースが入り組んでいる低山ほど多くあるでしょう。

登山地図アプリではそうした際に、コースアウトを知らせるアラートが鳴ります。
ちなみにYAMAPではプレミアムの有料会員のみの機能ですが、このT-Rex3は無料で上画像のようなアラートが表示され、バイブレーションでのお知らせもあります。

しかも設定によって、コースアウトしてアラートが出る距離を20m、50m、100m、オフと自分で決められます。山の中での100mは、高低差も加わると引き返すことにかなりの労力が必要となります。だから、コースアウトしていないのにアラートが出ることもありますが、コースアウトの距離を20mにすることをオススメします。アラートは「気を付けて!」ではなく「確認を!」というお知らせだと思って、都度マップで現在地を確認する方が、道間違いを確実に防げます。

上画像は0.04km=40mまで進んでみたところです。引き返そうとすぐに思える範囲でアラートを出してくれることは、かなり大切です。

ラップや電池残量のお知らせも

アマズフィット T-Rex3
撮影:ポンチョ

ランニング時の定番アラートは、距離1キロごとのラップです。T-Rex3ではハイキングモードでも距離アラートを設定でき、上画像のように表示されます。他にも水分補給やエネルギー補給の時間アラートを、任意の時間で設定可能です。

水分&エネルギー補給は、長い距離を歩くほど、一定の時間間隔で補給することでバテを防げるので、アラート機能を積極的に活用したいものです。

アマズフィット T-Rex3
撮影:ポンチョ

他のアラートでは、上画像のようにバッテリー残量のお知らせもあります。
この時は、毎日のランニング、前日の登山後に充電を忘れ、歩き出して早々にこのアラートが……。そこで長時間バッテリー駆動モードに切り替えることもできたのですが、残量10%でどれくらい動くのかを知りたくなり、そのまま高精度GPSモードで使い続けたところ、約4時間動いてくれました。

ということは、約3倍動く長時間バッテリー駆動モードに切り替えれば、精度は落ちますが、残量10%でも約9時間、つまり1日の山行で動いてくれそう。これは心強いです!

最大の特長は、“AI音声操作”ができること!

アマズフィット T-Rex3
撮影:ポンチョ

上画像、「聞き取り中です」と表示されていますが、どういう状況かわかりますか?

アマズフィットのスマホアプリ「Zepp」に搭載されているミニアプリ「Zepp Flow」をスマホにインストールして、T-Rex3とBluetooth接続。すると、OpenAI社のGPT-4oを活用したZepp Flowによって、音声操作ができるんです。

上画像は、T-Rex3の右上ボタンを長押ししてZepp Flowを起動した状態。つまり、ユーザーがなにをしてほしいのか、聞きたいのかを聞き取ろうとしているんです。

アマズフィット T-Rex3
撮影:ポンチョ

そこで、「今日の天気は?」と聞いた回答が、上画像です。スマホで使うAIのような感じです。でも、道案内や複雑な質問には回答できません。が、T-Rex3の操作を声で指示できるのが、とにかく便利です。

アマズフィット T-Rex3
撮影:ポンチョ

内蔵されているのは「ハイキング」モードですが、あえて「登山モードオン」と指示してみると……。

アマズフィット T-Rex3
撮影:ポンチョ

しっかりと、ハイキングモードが起動します。上画像はまだGPSを捕捉途中で、「GO」の背景色が赤ですが、捕捉できると緑に変わり、ハイキングモードがスタートします。

もしナビゲーション機能を追加したいなら、右にスワイプすると「ナビゲーション」のボタンが表示され、マイルートに登録したルートを選択して、ナビ可能です。これも声で操作できるとさらに便利なのですが、それはまだこれからのようです。

といはいえGPSウォッチは、操作を覚えるのに最初のハードルがありますが、T-Rex3なら右上ボタンを押せば、Zepp Flowが多くの操作を即座に声で受けてくれるので、ハードルはかなり低くなりました!

充電はアダプター+Type-C

撮影:ポンチョ

GPSウォッチでやっかいなのが、スマホがType-C充電が当たり前になっているのに、未だにType-Aだったり専用コードでの充電が多いことです。

その点でT-Rex3は、マグネット式のアダプターを標準装備。Type-Cで接続できるので、アダプターさえ忘れたり失くしたりしなければ、山でもモバイルバッテリーからスマホと同じケーブルで充電が可能です。

多くのGPSウォッチのなかで、山で使うならイチオシ

アマズフィット T-Rex3
撮影:ポンチョ

私はYAMA HACKでも、いくつかのGPSウォッチのレビューを書き、取り上げた以外にもたくさんのGPSウォッチを山で使ってきました。

そこで感じたのは、高精度GPSモードで最低でも24時間駆動、操作ボタンは2個というのが、山で使いやすいGPSウォッチの仕様です。

T-Rex3は、駆動時間は十分、操作ボタンは4つで覚えなければならない操作が多いのですが、しかしAI搭載で音声操作ができることで、複雑さをカバーしてくれています。さらに手にしやすい価格も魅力で、「ちょっと試してみようかな」と思えるものです。

そして試しみれば、山で手放せないものになるでしょう!いや、間違いなく、なります。

それでは皆さん、よい山旅を!

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