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雪山テント泊が劇的に変わる!? コスパ最強「-30℃対応マット」をガチレビュー(2ページ目)

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「耐久性」は別売りマットでカバーせよ

エアマットの空気を確かめる

翌朝も空気が漏れているような様子はありませんでした。

エアマットを使っていて、どうしても気になるのが耐久性。今回使った限り、ASP-R7の耐久性が一般的なエアマットと比べて低く感じることはありませんでしたが、エアマット自体が風船のようなものなので、使い方によっては穴が空いてしまう可能性は十分に考えられます。

ライター橋爪

ASP-R7には、1辺7cmの大型のリペアシートが2枚付属されています!

耐久性+R値アップ!薄手の軽量マット「ASP-03」がイイ

ロールマットの上で横になる人

ASP-03

こうしたエアマットの穴あきトラブルを軽減してくれるのが、別売りのポリエチレン製マット「ASP-03」。厚さ3mmながら、「ASP-R7」と組み合わせて下に敷くことで、地面の尖った石や根っこなどの凸凹を緩和するだけでなく、R値を0.4プラスすることができます。

また、「ASP-R7」はナイロン素材なので、フロアにそのまま置くとツルツル滑ってしまうのですが、「ASP-03」が滑り止めの役割を果たすメリットもあります。

ライター橋爪

「ASP-R7」と「ASP-03」を組み合わせれば、実質のR値は7.1になるということですね!

サッと広げておくだけでも冷気を緩和

ロールマットの上で足を伸ばす

今回のテストでも、「ASP-R7」の下に「ASP-03」を敷いて過ごしました。断熱性に関してはASP-R7自体の高い数値のため、体感で「ASP-03」の恩恵を感じることはできませんでしたが、より極寒の環境ではこの小さな差も大きく影響してきそうです。

また、便利だったのが設営後にテント内を整理しているとき。ゴソゴソとバックパックの中身を広げているときなど、このマットを広げておくだけでも寒さを和らげることもでき、あると嬉しいアイテムだと感じました。

ライター橋爪

夏山などで極限まで装備を削りたいUL思考の方にもおすすめ

ちょっとした薄さですが、これだけでも地面からの冷気や凸凹が軽減されているのがわかります。

好みに応じて選べる2色展開

ホワイトとグレーの薄手ロールマット

「ASP-03」はホワイトとグレーの2色展開。メーカー曰く「機能を優先する人はホワイトがおすすめ」とのこと。ホワイトは熱反射率が高いため、グレーよりもあたたかさを感じやすい特徴があります。

そこで気になるのがホワイトの汚れですが、今回、特に気になるようなことはありませんでした。薄い素材の特性上、どうしても折り目は付いてしまいますし、すぐに使用感が出てきてしまいますが、それも愛着かと思います。

ライター橋爪

ASP-R7をより効果的に使うためにも、ぜひセットで揃えておきたいアイテムです!

ロールだとバックパック内のパッキングが難しいですが、折りたたむことでコンパクトに収納できました。

数分で完成!ポンプサックでエアーを注入

機能がわかったところで、「ASP-R7」の膨らませ方を紹介します。

エアマットにポンプサックを接続する

マットのバルブは、エアーを入れる層と抜く層の二重構造になっています。一層目のエアーを入れる層を開け、付属のポンプサックを連結させます。

エアマットにエアーを注入する

ポンプサックの口を広げて空気をたっぷり取り込み、ポンプサックを絞りながら空気を注入していきます。この動作を数回続け、マットが膨らみ切れば完成です。

ライター橋爪

最初はなかなか空気を取り込めず時間がかかってしまいましたが、慣れると10回ほどの注入で膨らませられるようになりました!

収納時はバルブを開けてサッとエアー抜き

エアマットのエアーを抜く

エアー抜きはバルブの2層目を開けるだけでOK。シューッと一気に空気が抜けていき、すぐに撤収できました。

ライター橋爪

クローズドセルマットのようにパッと広げてOKというわけにはいかないので、こうした手間があることは理解しておきましょう。

バルブが結構硬い……

エアマットのバルブを開ける

ここで気になったのが、バルブがかなり硬くて、開けるのが大変だったこと。雪山でのテスト時はグローブをして手で開けるのが難しく、口を使ってやや強引にこじ開けました。

だからと言って、バルブをしっかり閉めておかないと空気が漏れていってしまうため、しっかりとバルブを押し込んでおく必要がありそうです。

ここは何度か使っていくうちに馴染んでくれば良いですね。

軽量重視の方はマミータイプもおすすめ!

レギュラータイプとマミータイプのエアマットを重ねる

レギュラータイプの上にマミータイプを重ねた画像

マミータイプのエアマットで寝る人

ASP-R7にはここまでで紹介したレギュラータイプの他、不要な部分を削ぎ落としたマミータイプも展開されています。R値はレギュラーよりも0.1小さい「6.6」。

足下の幅が狭くなっているのが特徴ですが、過度に重量スペックを求めすぎず形状を絞りすぎない工夫が施されており、軽量化を実現しつつも快適性を損なわない設計になっています。

収納したエアマットを並べる

左:レギュラータイプ(R値6.7) 右:マミータイプ(R値6.6)

重量は約477gでレギュラータイプより100g以上軽量。収納時もレギュラータイプよりコンパクトで、軽量化を重視する場合や、小柄な方などはこちらのタイプも重宝しそうですね!

金額はレギュラータイプよりわずかに安い、税込18,480円です。

雪山快眠の必需品、ここにあり!

収納したエアマットのイメージ

今回、ASP-R7を使って感じたのが、雪山に泊まることの楽しさ。寒さを感じずに就寝できるだけで、雪山テント泊に対する向き合い方が大きく変わることに驚かされました。

・雪山テント泊はするけど、厳冬期対応のマットはない
・雪山テント泊をやってみたい

という方は、持っていて損なしと断言できるアイテムだと思います。

ただし、クローズドセルマットやインフレーターマットなどと比べて、膨らませる手間や穴あきのリスクなどの注意すべきポイントがあるのも事実。またエアマットは体重がかかる部分が沈みやすく、腰や背中などに負担がかかりやすいため、腰痛持ちの方には向いていないという声もあります。

こうしたデメリットを理解した上で使うことで、きっと雪山テント泊での心強い味方になってくれることでしょう。このスペックでこの価格は唯一無二。ぜひ「ASP-R7」で、雪山でしか見れない景色を楽しんでみてください。

arata ASP-R7

価格 ¥18,590(税込)
サイズ レギュラー:183×56×8cm
マミー:183×51×10cm
重量 レギュラー:584g
マミー:477g
R値 レギュラー:R6.7
マミー:R6.6
素材 20Dナイロンリップストップ
付属品 ポンプサック、収納袋、リペアシール2枚

arata ASP-03

価格 ¥3,520(税込)
サイズ 180×51.5×0.3cm
重量 42g
R値 R0.4以上
素材 ポリエチレンフォーム
カラー ホワイト、グレー

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