今回試したのはサーモス、タイガー、ニトリの3ボトル!

山で使う保温・保冷機能を持ったサーモボトル。各ブランドから多くのモデルが出ていますが、最近発売されたなかから、ポンチョが「コレは!いいかも!!」と思えた3モデルを集めて、実際に使ってみました。
では、それぞれの機能を確認していきましょう!
サーモス/真空断熱チタンボトル(FJN-500T)

容量 | 500ml |
大きさ | Φ6.5×23.5cm |
重量 | 210g |
定価 | 14,300円 |
チタン製で軽量。スクリュー栓タイプで、フタを兼ねるコップで飲むタイプ。

しかしチタン製ならではの鈍く光るアウトドア道具っぽさが、際立っています。チタン好きにはたまらないでしょう。
実際、2021年秋の発売以降大人気で、販売を休止中。次の入荷予定は2022年秋になるとのこと。
タイガー/カスタムボトル(スタンダードモデル) ベンダルタイガー ワンプッシュ栓

容量 | 600ml |
大きさ | Φ6.9×24.6cm |
重量 | 230g |
定価 | 4,730円 |
カスタムボトルは、WEB限定販売。カラー豊富で11色!容量も350、500、600mlから選べます。

このように自分好みのボトル仕様にできることから、『カスタムボトル』と名付けられてます。
加えて、容量600mlで重量230g、容量500mlモデルだと重量210g!と、ステンレス製でありながら、サーモス/真空断熱チタンボトルと同等の軽さを装備。金属加工技術の高さが感じられるスペックです。
今回600mlをテストしたのは、この軽さが理由です。
ニトリ/真空断熱 超保温・保冷ボトル(N-HEATEX 500ml)

容量 | 500ml |
大きさ | Φ7.8×24.5cm |
重量 | 380g |
定価 | 2,490円 |
ニトリ版の山専用ボトルともいえる、高い保温・保冷性能と耐衝撃性が特長です。

ちなみにサーモスの定番・山専用ボトル500mlの大きさがΦ7×23.5cm、重量280g、価格6,050円。
ニトリはひとまわり大きいけれど、お値段は半額以下。もし保温性能がしっかり高ければ、購入の価値あるスペックといえます。
さぁ、もっとも気になる保温力は?
約95度のお湯をそれぞれのボトルに入れ、気温8℃の野外に放置して6.5時間後。ボトルの湯温は何度になったのかを検証してみました。
サーモス/真空断熱チタンボトル(FJN-500T)

室温20℃で6時間後のカタログ値が、69度に設定されているので、なかなかよい結果となりました。
タイガー/カスタムボトル

こカタログ値は、室温20℃で6時間後に72度なので、気温8℃であれば、順当な結果です。
ニトリ/真空断熱 超保温保冷ボトル

カタログ値は、室温20℃で6時間後に85度以上の設定なので、気温8℃であれば、これくらいでしょう。
しかし、もっとも安価なのに、もっとも高い保温力。性能的には山専用ボトルに匹敵!
「お、ねだん以上」の保温性能です!!
ちなみに、それぞれの6.5時間後の湯温でカップ麺を食べてみると……
サーモス/真空断熱チタンボトル(FJN-500T)

67.1度の湯でつくったカップ麺は、ちょいカタ。フォークですくった感じは、3分待てなかった時の少しもっさりとした感じ。でも食べてみると、きちんと美味しい!しかも、気温の低いなかなら十分にあったまります。
タイガー/カスタムボトル

66.4度のお湯は、あったかさはあります。麺はバリカタ寄りのカタ。でも食べると、きちんと美味しいです。やわらかめが好きな方は、プラス1分で好みのカタさになりそうです。
ニトリ/真空断熱 超保温保冷ボトル

本体の構造+口の大きさ、栓の構造が保温力の違い

保温力の違いを考察すると、
ニトリのみ、構造が大きく異なるように思えますが、いずれも真空層を装備した真空2重構造なのは共通です。
ですが、ニトリは内びんに銅メッキと銅ホイルの層をつくり、より高い断熱効果を得られる5層構造になっています。
また、熱が逃げやすい口部分の径を測ると、サーモスとタイガーはほぼ同じですが、ニトリのみ細く、約40mmでした。これも細い方が、保温性は高くなります。

の順に、保温力が高いもの。
特に、ニトリの断熱材入りダブルスクリュー栓は、サーモスの山専用ボトルと同様の仕様。
ニトリの保温力の高さは、構造と口の細さも効果を発揮していると思いますが、一番の理由は、この断熱材入りダブルスクリュー栓の採用に思えます。
注いだ湯も確認しました!
チョロチョロとしか出ないとイライラするし、ドバっと出てくるのも困りもの。注ぐ湯は、どんな感じでで出てくるのかも確認しました。
サーモス/真空断熱チタンボトル(FJN-500T)


こちらは広口。カップ麵等にお湯を注ぐのに便利な太さ、湯量で注げます。 この2種類の注ぎ口は、実際の使い勝手をよくわかっているなぁと、感心します。
タイガー/カスタムボトル

一気に湯が出てこないように、細めの穴が開けられ、しかも口が付いているので、細さ、太さは自在に操れます。直接飲んでも、あふれるようなことはありません!
ちなみに、開けたフタ部分は、深く折り返すことができる仕様なので、直接飲んだ際に、鼻に当たるようなことがありません。うん、よく考えられています!!
ニトリ/真空断熱 超保温保冷ボトル

でも、中栓の開け加減で湯量は調整可能です。上の写真は、細めに湯を出した際のもの。スクリュー栓タイプの、当たり前の仕様です。
バックパックのサイドポケットに収納してみると

ニトリも大きくはみ出ることはありませんが、ボトルがやや太く高さもあるので、サイドポケットが浅いと、収まりが悪いかも。またボトムのシリコンカバーが出し入れの際に摩擦を生み、スムーズさに欠けますが、ストッパーにはなってくれそうです。
実際に使ってみて、感じたこと
サーモス/真空断熱チタンボトル(FJN-500T)

サーモスは、スクリュー栓仕様なので、直接飲むことはできません。お湯や、中にコーヒー等の飲み物を入れた際には、フタを兼ねるカップに注いで飲むことになりますが、このカップがやや小さめ。
しかし山では貴重な水分なので、少しずつ、残量を確かめながら飲むことに役立ちそうです。
タイガー/カスタムボトル

全11色のボトルカラー、栓は2色から選べ、商品名通りに自分の好みにカスタムできるため、他のハイカーとカブる可能性が少ないのが、なによりよい点です。ステッカーチューンを施して、取り間違いを防ぐ必要もありません。
また、直接口をつけて飲めるのも利点。普段使いにもよいでしょう。本体の塗装には滑り止め効果もあり、誤って落下の心配もなさそうです。
ニトリ/真空断熱 超保温保冷ボトル

軽さで選ぶか、保温・保冷力で選ぶか

さて、使って感じたポイントまとめると……
■チタン好き、魔法びんのパイオニアとしての安心感を求めるならサーモス
■超軽量、自分好みのカラー、直接ボトルから飲めるボトルが欲しいならタイガー
■驚きのコスパと保温力重視ならニトリ
いずれも横倒ししても水漏れはなく、山で使っても不満のない機能を装備していました!
それでは皆さん、よい山旅を~~~!
スペック一覧
サーモス | タイガー | ニトリ | |
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品名 | 真空断熱チタンボトル | カスタムボトル(スタンダードモデル) | 真空断熱 超保温・保冷ボトル |
品番 | FJN-500T | MXV-E060(ボトル)MXP-E001(栓) | N-HEATEX 500mL |
容量 | 500ml | 600ml | 500ml |
大きさ | Φ6.5×23.5cm | Φ6.9×24.6cm | Φ7.8×24.5cm |
重量 | 約210g | 約230g | 約380g |
定価 | 14,300円 | 4,730円 | 2,490円 |
本体 | チタン製真空2重 | ステンレス製真空2重 | ステンレス製5層 |
栓 | スクリュー栓 | ワンプッシュ栓 | 断熱材入りダブルスクリュー栓 |
保温効力 |
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保冷効力 |
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特長 |
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おすすめ | 魔法びんのパイオニアとしての安心感を求める人 | 超軽量、自分好みのカラー、直接ボトルから飲めるボトルが欲しい人 | 驚きのコスパと保温力重視の人 |
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