本体の構造+口の大きさ、栓の構造が保温力の違い
さて、保温性能の検証結果は、①ニトリ、②サーモス、③タイガーとなりましたが、サーモスとタイガーはカタログ値が同じなので、誤差の範囲と思われます。
保温力の違いを考察すると、
ニトリのみ、構造が大きく異なるように思えますが、いずれも真空層を装備した真空2重構造なのは共通です。
ですが、ニトリは内びんに銅メッキと銅ホイルの層をつくり、より高い断熱効果を得られる5層構造になっています。
また、熱が逃げやすい口部分の径を測ると、サーモスとタイガーはほぼ同じですが、ニトリのみ細く、約40mmでした。これも細い方が、保温性は高くなります。
さらに栓の部分も、
の順に、保温力が高いもの。
特に、ニトリの断熱材入りダブルスクリュー栓は、サーモスの山専用ボトルと同様の仕様。
ニトリの保温力の高さは、構造と口の細さも効果を発揮していると思いますが、一番の理由は、この断熱材入りダブルスクリュー栓の採用に思えます。
注いだ湯も確認しました!
中栓の注ぎ口は、細口と広口の2種類を選べ、上の写真は細口。さらに細くもできて、コーヒードリップの際に役立ちそうです。
この2種類の注ぎ口は、実際の使い勝手をよくわかっているなぁと、感心します。
中栓は2つの注ぎ口が備わっていますが、サーモス/真空断熱チタンボトルのように細口と広口の2種類の注ぎ口にはなっていません。
でも、中栓の開け加減で湯量は調整可能です。上の写真は、細めに湯を出した際のもの。スクリュー栓タイプの、当たり前の仕様です。
バックパックのサイドポケットに収納してみると
サーモスとタイガーは、スリム形状で高さも同等なので、落下の心配もありません。
ニトリも大きくはみ出ることはありませんが、ボトルがやや太く高さもあるので、サイドポケットが浅いと、収まりが悪いかも。またボトムのシリコンカバーが出し入れの際に摩擦を生み、スムーズさに欠けますが、ストッパーにはなってくれそうです。
実際に使ってみて、感じたこと
スクリュー栓仕様なので、カップに注いで湯を飲むことになりますが、フタ代わりの樹脂製カップの内側に真空断熱カップも装備。容量も違うので、飲みたい量や気温に対応できますし、二人で湯をシェアする際に、別途カップを用意する必要がありません。
軽さで選ぶか、保温・保冷力で選ぶか
スペック一覧
サーモス | タイガー | ニトリ | |
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品名 | 真空断熱チタンボトル | カスタムボトル(スタンダードモデル) | 真空断熱 超保温・保冷ボトル |
品番 | FJN-500T | MXV-E060(ボトル) MXP-E001(栓) | N-HEATEX 500mL |
容量 | 500ml | 600ml | 500ml |
大きさ | Φ6.5×23.5cm | Φ6.9×24.6cm | Φ7.8×24.5cm |
重量 | 約210g | 約230g | 約380g |
定価 | 14,300円 | 4,730円 | 2,990円 |
本体 | チタン製真空2重 | ステンレス製真空2重 | ステンレス製5層 |
栓 | スクリュー栓 | ワンプッシュ栓 | 断熱材入りダブルスクリュー栓 |
保温効力 |
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保冷効力 |
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特長 |
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おすすめ | 魔法びんのパイオニアとしての安心感を求める人 | 超軽量、自分好みのカラー、直接ボトルから飲めるボトルが欲しい人 | 驚きのコスパと保温力重視の人 |
公式 | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら |
サーモス 真空断熱チタンボトル FJN-500T