知床のアウトドアに新しい安全対策。ココヘリ発信機を無料貸出
北海道・知床半島でアウトドアを楽しむ人に向けて、新しい安心サービスが始まります。

2026年3月9日より、知床自然センター内にある「THE NORTH FACE/HELLY HANSEN 知床店」にて、捜索サービス「ココヘリ」の発信機(GPSモデル)の無料貸出がスタートします。
登山やトレッキング、自然散策など、知床のフィールドを訪れる人が対象。万が一の遭難や事故の際、捜索側が位置を特定できる装備を、現地で借りられる仕組みです。
借りられるのは「ココヘリ」発信機(GPSモデル)

貸し出されるのは、山や海での行方不明者の位置特定を支援する「ココヘリ」の発信機。この発信機を携行しておくことで、事故や遭難などの緊急時に、捜索側が電波を受信して位置を特定できるようになります。
今回の貸出では、GPSモデル(THE NORTH FACEモデル/HELLY HANSENモデル)の発信機が用意され、利用料金は無料。総務省「地域社会DX推進パッケージ事業(補助事業)」によって費用がカバーされています。
なお、この発信機は自分で現在地を確認するためのGPS機器ではなく、あくまで捜索・救助の迅速化を目的とした装備です。
Web予約または現地で貸出。利用はシンプル
発信機は、Web予約(準備中)または店頭で貸出・返却が可能。知床半島でアウトドアアクティビティを楽しむ来訪者が対象となります。
知床自然センターは、トレッキングや観光の拠点として多くの人が立ち寄る場所。そこにあるアウトドアショップで借りられるため、観光動線の中で自然に安心装備を手に取れるのが大きな特徴です。
なぜ今、知床で「発信機」?背景にある安全課題

世界自然遺産として知られる知床半島ですが、その自然環境は非常にワイルド。山や海のアクティビティを楽しめる一方で、携帯通信が届かないエリアも多い地域です。
観光船や登山、トレッキングなどの人気が高まるなか、観光客の安全をどう守るかが課題となっていました。
通信圏外でも捜索できる仕組み
ココヘリの発信機は、スマートフォンの通信に頼らない仕組みです。
遭難事故が発生した場合、ヘリコプターやドローンに搭載された受信機が電波をキャッチし、遭難者の位置を特定。従来の目視中心の捜索に比べて時間を大きく短縮でき、「ここにいる」という0mの距離まで位置を特定できるのが特徴です。
この高い捜索能力から、ココヘリの会員数はすでに17万人以上。多くの登山者に支持されているサービスでもあります。
ヒグマ事故など、安全対策の重要性も高まっている

知床では2025年8月、羅臼岳登山道でヒグマによる人身事故が発生し、注意喚起や立入規制が行われました。こうした背景からも、来訪者が選べる安全対策の選択肢を増やすことが重要になっています。
今回の発信機貸出は、観光客自身が「備え」を持ってフィールドに入るための新しい選択肢といえます。
観光地としての“安全DX”も進行中
今回の取り組みは、総務省の「地域社会DX推進パッケージ事業」の一環として進められているもの。LPWA通信網を活用し、知床半島の主要観光エリアで安全対策を強化する「安全DX」の取り組みが進められています。
海と山の両方で進む安全対策
ココヘリを運営するAUTHENTIC JAPANは、これまでにも知床の観光船事業者に発信機を寄贈するなど、海上の安全対策にも関わってきました。
今回の無料貸出は、海だけでなく山のアクティビティでも安全対策を広げていく取り組みです。
「借りられる安心装備」がアウトドアの新しいスタンダードに?
今回のサービスのポイントは、現地で安心装備を借りられること。登山者にとっても、観光客にとっても、必要なとときに安全対策を取り入れられるのは大きなメリットです。
知床を訪れる予定がある人は、自然を楽しむ前に、こうした備えもチェックしておくと安心です。
ココヘリ発信機(GPSモデル)を無料貸出の概要
- 貸出場所
THE NORTH FACE/HELLY HANSEN 知床店(知床自然センター内) - 対象
ザ・ノース・フェイス知床店を訪れ、知床半島でアウトドアアクティビティを楽しむ方 - 貸出方法
Web予約(準備中)/現地で貸出・返却 - 貸出品
ココヘリ発信機(GPSモデル)
※ザ・ノース・フェイスモデル/ヘリーハンセンモデルあり - 利用料金
無料(補助事業により費用負担)
