使用感に文句なし? テスト結果を正直レポート!

紹介してきた4つの魅力に惹かれて、ほぼ即決で購入したカーボンフォールディングポール。現場での使い心地を確かめるために、さまざまな行程で使い倒してきました。
おおよそですが、カーボンフォールディングポールを使いながら歩いた総距離は50kmオーバー。テストに費やした距離も時間も十分と言っていいでしょう。

ちなみに、カーボンフォールディングポールは組み立て方がとても簡単。
各シャフトは強度の高いナイロンコードでつながっていて、そのナイロンコードをグリップの最上部から思いっきり引っ張り、コードの途中に作られている結び目をグリップ上部の小さな切れ込みに引っかけるだけで完成です。

使わないときは、結び目を切れ込みから外すだけで各シャフトがバラバラになるので、あとは各シャフトを折りたたんでベルクロテープでまとめればコンパクトに収納できます。
ここが◎|望んだ機能を充分発揮してくれました

トレッキングポールに求める機能は、ストレスなく扱えて、信頼できる強度でバランスを保ち足腰をサポートしてくれる、これに尽きます。
カーボンフォールディングポールを実際に使ってみるまで、棒状のグリップの扱いやすさが気になっていました。凹凸のない形状は、立体的なグリップと比べると見るからに握りにくそうだからです。
しかし、ストラップに手を通してしまえば力を込めてグリップを握る必要はほぼないので、握りにくさはほとんど気にならず、懸念は杞憂に終わりました。
むしろ、立体的なグリップは形状が手の大きさに合わないとストレスを感じてしまいがちですが、棒状のグリップは良くも悪くも作りがシンプルなので、そのようなストレスがゼロ。これは新しい発見でした。

さらに、長さを調整できない作りも気になっていたポイントだったのですが、こちらもまったくストレスに感じず、予想外の展開に。
正直、坂道を登っていると短く握りたいときもあるのですが、その際はグリップの握る位置を下方にずらすことで不満が解消。グリップ部分が長いので、約10cmの範囲で使用サイズを調整できる作りに好印象を覚えました。
ここが△|しっかり扱わないとストレスフルで危険かも

ただ、やはり気になる点はいくつかあり、そのひとつが棒状のグリップです。握りにくさにストレスを感じなかったと先ほど紹介しましたが、それは、ストラップに正しく手を通して扱うという大前提があっての話。
ストラップに適当に手を通して扱うとグリップをしっかり握る必要性が生じ、この状態が長く続くとかなり疲れること間違いなし。正しく手を通す扱い方を知らないと、かなり使いづらいと感じる結果になるはずです。
また、グリップの上から手を被せる扱い方は実用的ではありませんでした。グリップの最上部が立体成形されていないので、手のひらに圧がかかり、痛みを感じてしまいます。

もうひとつ、バスケットが小さい点も注意が必要です。バスケットはポールの先端がわずかな隙間に入り込むのを防ぐ役割があるのですが、カーボンフォールディングポールのバスケットは一般的なトレッキングポールのものと比べるとかなり小さいので、その役割がきちんと機能しない可能性があると思いました。
適当に突いた先に穴があり、そこに先端が入り込んでしまうとテコの原理が働いて、シャフトが簡単に折れてしまいます。岩場やガレ場、木の根が多い登山道などが注意ポイントで、気をつけて扱う必要があると言えるでしょう。
ストレスなし=いいトレッキングポールと言えそうです!

いい山道具とは、スペックや機能が優れている以前に、ストレスなく扱えることが絶対条件にあると思っています。どんなに画期的なモデルであっても、使い心地が悪かったり、少しでも気になる点があったりすると、途端に評価が低くなってしまうのです。
その点、モンベルのカーボンフォールディングポールは、使用上、ストレスを感じることはほぼありませんでした。立体的なグリップを備えているものや長さを調整できるものと比べると劣る部分は出てきてしまいますが、そういった欠点を織り込み済みで扱えば、十分に満足できる実力を備えているといえるでしょう。
逆に、軽さだけに着目して、握り心地の悪さや長さを調整できない不便さなどを意識しないで購入すると「思っていたのと違った」という残念な結果になってしまうかもしれません。
なにはともあれ、わたしはカーボンフォールディングポールを手に入れてかなり満足。日帰り登山やバリエーションルートに向かう山行で、これから散々お世話になろうと思います!
