COCOHELI 山岳遭難対策制度(ココヘリ) 550万円までの捜索救助を実施 入会金1,100円OFFで申込む
SIGG史上、最高レベルの保温・保冷性能「アルパインスター」

【山専用ボトルに挑戦状!?】 SIGGの本気「アルパインスター」が、サーモスを超える性能を発揮したので報告します!

登山用サーモボトルといえば、モンベルの「アルパインサーモボトル」、サーモスの「山専用ボトル」が定番です。その保温・保冷力に他ブランドは追いつき、追い越すことができませんでしたが、この秋に新発売されたスイスのアルミボトルメーカーSIGGが、遂に追いつき、追い越すスペックを実現しました。

その名は「アルパインスター」。その実力を確かめるために登山で使用。サーモス山専との保温力比較テストを行ったレビューを、まとめました!

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

アイキャッチ画像:ポンチョ

アルミボトルの定番「SIGG」

提供:スター商事

スイスのSIGG(以下、シグ)は、99.5%という高純度の良質アルミプレートに600トンの圧力をかけて成形しながら、まったく継ぎ目のない美しいウォーターボトルを手掛けているブランドです。90年代に日本で起きたマイボトルブームでは、その流れを牽引しました。

上画像の通りのシンプルさ、そして長く使える耐久性の高さは、登山でも機能するものです。

そのシグが新たに手掛けたのが、山岳仕様ボトルの“頂”を目指した、保温・保冷機能を装備するサーモボトル『アルパインスター』です。

アルパイン・サーモボトルの2台巨頭への挑戦

左:モンベル/アルパインサーモボトル、右:サーモス/山専用ボトル(旧モデルのFFX-501)
撮影:ポンチョ[左:モンベル/アルパインサーモボトル、右:サーモス/山専用ボトル(旧モデルのFFX-501)]

山岳仕様のサーモボトルの“頂”にあるのは、モンベル/アルパイン サーモボトルとサーモスの通称・山専用ボトル(2025年秋冬より新モデルFFX-502が登場していますが、保温力に変更はない模様)の、2モデルです。

それらとカタログのスペックを比較すると以下の通りです。

商品名モンベル/アルパイン サーモボトル 0.5Lサーモス/FFX-502シグ/アルパインスター0.5L
価格4,400円6,600円6,270円
サイズΦ6.8 x 22.5cmΦ7.0 x 23.5cmΦ7.4 x 23.7cm
重量237g280g(リング、カバーなし260g)294g
保冷力8℃以下(6時間後)10℃以下(6時間後)6℃以下(6時間後)
保温力78℃以上(6時間後)77℃以上(6時間後)77℃以上(6時間後)

保冷・保温力は、3ブランドともにほぼ同等(各ブランドでの同様のテスト結果)です。

モンベルは上画像左の通りに、サーモス、アルパインスターが装備しているシリコン製プロテクターが別売りとなっていて、装着されていません。プロテクターを装着した重量は250g、合計の価格は4,818円ですが、それでもモンベルが半歩先に行っているスペックを誇っています。

無骨なデザインのよさもポイントの『アルパインスター』

撮影:ポンチョ

さて、上画像がシグ/アルパインスターです。カラーラインナップはこの3種類。右と中は0.5L、左は0.75Lモデルで、他に1.0Lモデルもラインナップされています。

ボトル部外装には、耐食性・耐衝撃性に優れた18/8ステンレスを採用して、登山でのハードな使用に対応。また、本体のステンレスは90%がリサイクル製で、昨今の環境配慮型製品となっています。

耐衝撃性能と、グローブ装着時の持ちやすさを考慮したシリコン製プロテクターは、ボトル一体型。つまり着脱できない仕様です。

その分、重量はやや嵩みますが、モンベルのすっきりデザイン、サーモスのアウトドアテイストに対して、無骨なデザイン性をシリコン製プロテクターによって演出。特に上画像右のグリーンは、マットさとツートンカラーがワイルドで、老若男女問わず好まれそうです。

気になるサーモスとの保温比較テストを実行!

撮影:ポンチョ

ボトルを沸騰した湯で満水にして、6時間。クルマ移動約2時間、気温10℃の屋外で約4時間経過させ、実際の登山時の使用を再現。その湯温を計測すると、上画像のような結果になりました。

今回、別記事作成のために手元にあった、日本のODブランド・ゼインアーツ/ダブルウォールボトル500(2,970円、195g、保冷7度以下、保温77℃以上)も、コスパに長けているので同時にテストしてみました。

その結果は、シグがわずかに上まわりました!!

ゼインアーツ:76.5℃
サーモス:82.2℃
シグ(アルパインスター):83.0℃

過去にシグの別モデルのサーモボトル『ジェムストーン』とサーモスを含む保温テスト(こちらの記事参照)を行った際には、

サーモス:77.5℃
シグ(ジェムストーン):76.2℃

だったので、これまでわずかに追いつけなかった保温力を、アルパインスターはわずかに追い越した格好です。

ちなみに、ゼインアーツは価格を考えると十分な保温力。カップ麵に使っても、ちょいカタくらいで美味しく食べられる湯温を保っています。

1 / 2ページ