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なんだこの安心感!注目度上昇中のサンダル『グランドビューマックス』を履き込んで見えた実力と使い方のポイント(2ページ目)

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世界自然遺産!西表島の大自然で試し履き

提供:teva

2025年4月末日。Tevaが開催した西表島でのツアーに参加して、沢とトレイルが交じるコースでグランドビューマックスサンダルを履いてみました。

また、それ以外にもテント泊を想定して10kg~15kgの重さを背負った山行日帰り登山装備での長距離ハイキングも行いました。

YAMA HACK 大迫

大迫

率直な感想は、重いものを背負ってもかなりの安定感を持って歩けるサンダルでした。
 
とくに、フィット感の部分に関しては期待以上で、自然の中での遊びの幅を拡げてくれるアイテムです。

自由自在のフィット感

提供:teva

つま先、足の甲、かかとの3箇所で締め具合を調整できるため、フィット感はかなりのもの。
細いストラップではなく、ウェットスーツのような柔らかい素材が広く面で足を包むため、歩行中に痛みがでたり、濡れることでズレたりということもほとんどありませんでした。

フィット感が強くないサンダルの場合、下りのようなつま先が下を向いている状態だと前方にずれることが懸念されます。ですが、グランドビューマックスサンダルのフィット感だと、そういった不満はほぼないでしょう。

YAMA HACK 大迫

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単純なフィット感だけでいうと、シューズ並、もしくはそれよりも細かく調整できる印象でした。
 
飛行機など足がむくみやすい時は、ゆるめることでオンオフの切り替えもできます。

《気がついた点》 少し暑く感じたアッパー

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フィット感には大満足でしたが、足への接地面が多いため気温が高い場所で履いているとやはり暑さを感じました
もちろん裸足で履いた場合、風を感じて快適ですが、ストラップのみの場合と比較すると、どうしても機能のトレードオフを感じざるを得ません。

YAMA HACK 大迫

大迫

Tevaから出ているトレイルランニング向けサンダルの「Aventrail」も履いているのですが、こちらはアッパーが通気性の高いニット素材です。
 
フィット感が多少変わるかもしれませんが、このアッパー素材だったら通気性とのバランスが自分好みになりそうだな~と歩きながら考えていました。

とはいえ、日陰を歩いている時や水で濡れているときは快適ですし、暑くて耐えられない!ほどではありません
また、ある程度の気温(20~28℃)で一晩置いておくと濡れたサンダルも乾いていたので、濡れを気にしなくて良い点も強みです。

やっぱりメガグリップ!ほとんどの場面で信頼できる

撮影:YAMA HACK編集部

土のトレイルや乾いた岩場、急斜面など、登山で想定される路面ではしっかりとグリップが効きました
沢に出てくる石なども、基本的にはしっかりとグリップが効いてくれるため、水陸両方で安心です。

YAMA HACK 大迫

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とはいえ、苔や磨かれてかなり滑りやすくなっている石など、さすがのメガグリップでも滑る箇所はあったので、油断は禁物です。
 
アウトソールの機能だけに頼らず、歩き方にも注意することが、安全に歩くためには大切です。

《気がついた点》 横の動きは弱点か?

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アッパーはさすがの解放感!を実現。一方で横方向への動きが多いシーンでは、シューズと比較するとややサポート力の違いさを感じました。

YAMA HACK 大迫

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前後への動きには強い印象ですが、サンダルという特性上、横方向への動きには注意が必要だと感じました。

とくに濡れた岩の上などでは横向きに足がすべらないような場所に足を置くなど、道具としての特性を理解しておきましょう。

どこでもガンガン歩ける屈強なソール

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ソール自体は適度なクッション性もあるため、衝撃吸収をしつつも適度な反発性も生んでくれるので、しっかりと歩き進んでいくことができます。

ハイキングツアーには、山に慣れていない人もいましたが、濡れた悪路でもしっかりと歩けたのはサンダルのサポート性能のおかげだと思います。

YAMA HACK 大迫

大迫

個人的には、重い荷物を背負うことを想定すると、ミッドソールのクッション性がもう少し固いほうが嬉しかったです。
柔らかく下りなどの衝撃緩和にはとても良いですが、重い荷物を背負った上りではこの柔らかさがパワーロスにつながります
 
とはいえ、日帰り程度の荷物であればそこまで気にならないので、安定感を持ってあるけるという点でも十分な機能性と言えるでしょう。

荷物が重くなった時は好みが分かれそうなので、そういった使い方を想定する場合は、荷物を背負って試着することをおすすめします。

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グランドビューマックスサンダルは、ソールがしっかりしているため、ゴツゴツとしたところでも安定します。


水場の岩は濡れて滑りやすくなっているところもあるので、むしろ水中のほうが安定している場合も。そんな時は濡れることを躊躇せず安定した足場を選択できるサンダルはありだと感じました。

YAMA HACK 大迫

大迫

もちろん濡れた川底には注意が必要ですが、濡れてもフィット感が悪くなるわけではないし、水の流れにサンダルが取られるようなこともありません。
 
とくに夏場は足を冷やすことで体温調整もできるので、この快感は一度体験してほしいです。

《気がついた点》 小石や枝への防御力は心許ない

撮影:YAMA HACK編集部

撮影:YAMA HACK編集部

これはもはやサンダルの宿命ですが、やはりオープンになっている場所からの小石の侵入が免れません

また、露出が多い分、防寒性への期待もあまりできないので、使う場所と天候はしっかりと吟味が必要です。

YAMA HACK 大迫

大迫

自分だったら悪天候で寒くて防寒着が必要になりそうな標高ではチョイスしません。足先とはいえ、冷えは登山の最大の敵ですから。
 
とはいえ、風を感じる開放感や水に足を入れたときの快感は素晴らしい!の一言。

岩場などでつま先をぶつけてしまうことを心配していましたが、フィット感が良くズレもないためか、まだ一度も岩でつま先をぶつけることはありません。

状況に合わせて使えば、アウトドア遊びを拡大してくれる

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グランドビューマックスサンダルで歩いたレビューとサンダルハイキングの感想です。

良かったポイント

  • 剛性、安定感、クッション性、フィット感、グリップ力は期待以上の安心感
  • シューズにはない解放感は魅力的
  • 沢に足を入れたり、泥で足が汚れたり、自然との一体感を感じられるのも楽しい
  • 山、旅行、ウォーターアクティビティなど一足で対応できるバランス感が良い

ただし、やはり注意が必要だと感じる点もありました。それは「露出が多い」という点。これはグランドビューマックスサンダルというよりも、サンダル全般に共通するポイントというほうが正確でしょう。

足の露出が多くなる分、風通しが良く快適です。しかし、登山シューズやブーツに比べると防寒性や外的要因による怪我のリスクへの注意は、より必要になってきます
なので、どこでも誰でもサンダルでハイキングというよりは、グランドビューマックスサンダルの特徴を理解したうえでフィールドに合わせて使うことが、サンダルハイキングの魅力を最大限に味わうために必要です。

YAMA HACK 大迫

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例えば、高尾山や上高地にあるような整備された登山道や自然散策路気温が下がっても足が冷えすぎない状況(アルプスなどの高山帯は夏でも冷える場合がある)に限定するなど、天候やコース状況と自分の登山力を考慮して適切に選択することが重要。
 
これができれば、アウトドアの自由度を上げるための道具としておもしろいです。

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確かな安定感とグリップ力、そしてフィット感で間違いなく自由な歩き旅をサポートしてくれる「グランドビューマックスサンダル」。

YAMA HACK 大迫

大迫

「ハイキングサンダル」と捉えるよりは、「アウトドアサンダル」としてハイキングや沢歩きだけでなく、マングローブの川や海でのSUPで使ったり、旅行用のサンダルとして使ったりとさまざまなシーンで使っています。

これに限らず、しっかり道具の特徴を理解し、外遊びの道具として使いこなしましょう。

YAMA HACK 大迫

大迫

ちなみに、今回訪れた西表島はTevaが2025年春より発信している「For Playground Earth」という自然の中で遊ぶ楽しさや自然とのつながりを再発見することを目的としたメッセージを体感できるロケーション。
 
グランドビューマックスサンダルは、そんな西表島の山も海も川もすべて遊び尽くすためにピッタリの道具でした。また、行きたいな~。


メンズ

ウィメンズ

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