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手に持たれた水筒

その軽さにびっくり!大人気 モンベルのアルパインサーモボトルに「チタン」が新登場

モンベルから発売されているアルパインサーモボトルは、その優れた性能により多くの登山者が愛用しています。

そんな大人気のボトルですが、新たにチタン製の「チタン アルパインサーモボトル」が仲間入りしました!

2023年12月に発売されたばかりの新製品ながら、スタイリッシュな見た目や圧倒的な軽さからすでに人気のチタンボトル。一体どんな製品なのでしょうか?

保温性能や重さなど、気になる点を詳しくチェックしていきます。

 

 

 

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目次

撮影:筆者

あの人気ボトルから新モデル「チタンボトル」が新発売

水筒とザック
撮影:筆者

モンベルで大人気のボトル「アルパインサーモボトル」といえば、登山者の中でも一、二を争う超人気ボトル。保温力をはじめ高い性能をもちながら、お財布に優しい価格…多くの登山者が愛用していますよね。

そんなサーモボトルから新しく「チタン製」のボトルが登場しました。その名も「チタン アルパインサーモボトル」
シンプルながらも高級感を感じる見た目で、すでに所有欲をくすぐられます。

今回はそんなチタン アルパインサーモボトルの魅力について、紹介していきます。

 

▽従来のステンレスボトルの詳細についてはこちら

カッコよさだけじゃない「チタンアルパインサーモボトル」の実力

ここからはチタンアルパインサーモボトルの魅力について紹介していきます。「さすがモンベル!」と思わず声がでる隙のない作りに注目です。

15%以上の軽量化!持った瞬間、「あ、軽い」

撮影:筆者

チタンボトルが優れているのはその軽量性。従来のステンレスモデルと比べると15%以上の軽量化に成功しており、重量はたったの200g。

持った瞬間に「あ、軽いな」と感じる重量感になっています。

持ち運びしやすい大きさ

  • ペットボトルと並ぶ水筒
  • ペットボトルと並ぶ水筒
  • ペットボトルと並ぶ水筒

チタンアルパインサーモボトルは500mlのワンサイズ。ボトルの大きさは直径6.8 x 高さ22.5cmと、従来のモデルと全く同じです。
同じ大きさなのに軽量化されているという点に、チタンの魅力を感じますよね!

コンパクトで軽量なため、気軽に持ち運べるボトルに仕上がっています。

優れた保温・保冷性能

水筒の構造
提供:モンベル公式HP

アルパインサーモボトルは断熱効果の高い真空二層構造と、熱の移動を抑える反射加工により、優れた保温・保冷性能を実現しています。

チタンアルパインサーモボトルは、軽量にしながらも従来のステンレスモデルの構造を踏襲することで、保温・保冷性能はしっかりと保たれています。

▽チタンボトルの保温・保冷性能
保温:(スタート時)95°C(6時間後)70°C以上
保冷:(スタート時)4°C(6時間後)10°C以下

臭い移りなしで美味しい飲み物を楽しめる

水筒から水を注ぐ瞬間
撮影:筆者

ステンレスのボトルを使っている時に、鉄臭さを感じたことはありませんか?
ステンレスには鉄が含まれているため、人によってはどうしても鉄の風味を感じてしまう場合も。

一方でチタンは金属特有の臭いが飲み物に移りにくい素材であるため、中に入っている飲み物の味や香りの邪魔をせず美味しく飲むことができます。

グローブをしていても開閉しやすい内栓

水筒の内栓
撮影:筆者

アルパインサーモボトルの内栓は六角形。握りやすい形状になっているだけじゃなく、横には滑り止めがついています。

そのため、グローブを着用している場面でも、滑ることなくスムーズに開けることができます。

圧倒的な価格

モンベルの店舗外観
提供:Facebook/モンベル公式

チタン製の製品は、その性能の高さゆえにどれも高価。

実際に多くのチタンボトルには1万円をゆうに超える価格が設定されており、なかなか手が出しづらいのも事実です。

しかし、モンベルのチタンボトルは7000円台で購入可能と、かなりリーズナブル!
「いいものを、お安く、親切に」をモットーとする、モンベルらしいとてもありがたい価格設定です。 

特に気になるのは、その違い。実際に山で比較検証してみました!

屋外に並べられた2つの水筒
撮影:筆者

チタンアルパインサーモボトルの魅力はわかりましたが、やっぱり気になるのは定番「アルパインサーモボトルとの違い」ですよね。使ってみるとどのように違いを感じるのでしょうか?実際に比較しながら山で使ってみました。

また、素材が変わっても、「使い勝手の良さはさすがモンベル!」という点もありましたので、合わせて紹介します。

検証1|重量

スケールに乗った2つの水筒
撮影:筆者

HP上のスペック値とは誤差ありますが、「チタンアルパインサーモボトルは195.7g」、「アルパインサーモボトルは238.6g」と、その差は約43g。
数字で見るとその差はわずかな違いに感じられるかもしれませんが、実際に持ってみるとチタンボトルの方が明らかに軽く感じます。

ザックに収納された水筒

特にザックのサイドポケットに収納して背負った時に、大きな違いを感じました。

検証2|保温・保冷性能

温度計が差し込まれた水筒
撮影:筆者

保温・保冷性能はサーモボトルを選ぶ際にとても重要な項目であるため、気になる方も多いのではないでしょうか。

今回は、出発前と山頂でのお湯の温度差について検証してみました。
検証した時の条件は下記のとおりです。

▽検証条件

気温:出発時2℃、山頂の気温9℃
移動時間:自家用車での移動2.5時間、登山口から山頂まで2時間(合計4.5時間)

果たして山頂では何度になっているでしょうか?

チタンアルパインサーモボトルアルパインサーモボトル
出発時94.5℃95.1℃
山頂77.2℃80.5℃
その差17.3℃14.6℃

出発時点でのお湯の温度を計測したところ、「チタンアルパインサーモボトルは94.5℃」、「アルパインサーモボトルは95.1℃」

出発から4.5時間後、山頂でボトル内の温度を計測したところ、「チタンアルパインサーモボトルでは77.2℃」、「アルパインサーモボトルでは80.5℃」という結果になりました。

その差は3.3℃と、小さくはない差が生じています。時間がもっと経てば、その温度差は増えそうですね。

  • 水筒からカップラーメンにお湯を注いでいる瞬間

とはいうもの、結果77.2℃となったチタンアルパインサーモボトルのお湯でも、問題なくカップラーメンを美味しく食べることができました!もちろん沸かしたてのお湯で作るよりはスープの温度が低かったですが、麺が固いということはありません。

ちなみに、コンビニのコーヒーを淹れた直後の温度が大体70℃。お湯をボトルに注いでから4.5時間経過した後でも、それより高い温度を保つことができています。

十分に実用的な温度を保つことができており、今回検証した気温下では、個人的には3.3℃の違いは全く気になりませんでした。

検証3|ニオイ移り

水筒からドリップパックにお湯を注ぐ
撮影:筆者

個人差はありますが、ステンレス製のボトルでは、水やお湯など風味のない飲み物を飲むと若干ではありますが鉄っぽさを感じる人も。しかしチタンボトルではそのようなことが全くありませんでした。

また、コーヒーが好きな方の中には、ステンレスボトルの鉄っぽさがコーヒーの味わいに悪影響を与えることを懸念される方もいらっしゃいますが、チタンボトルを使えばその問題も解決できます。

検証4|開閉の容易さ

グローブをしたまま水筒の蓋を外す
撮影:筆者

アルパインサーモボトル同様、外蓋・内栓ともにチタンアルパインサーモボトルも握りやすい形状になっており、簡単に開閉することができました。
内栓半回転で開閉が可能なためとても使いやすかったです。もちろん外側の蓋もグローブをしたまま問題なく外すことができました。 

水筒の下部に装着されたシリコーン製プロテクター
撮影:筆者

ちなみに、別売りのシリコーン製のプロテクターを装着すると、滑り止めにもなってくれるため、より少ない力で開閉することが可能。

こちらのプロテクターはチタンボトル、ステンレスボトルともに装着可能です。

検証5|サイドポケットへの収納のしやすさ

ザックに水筒を収納する瞬間
撮影:筆者

サイドポケットへの収納のしやすさについても検証してみました。

どちらのボトルも表面が滑らかなため、ザックを背負ったままでもスムーズに出し入れすることができました。

「出し入れがしやすいということは、行動中に滑り落ちてしまう可能性もあるのでは?」と、ザックをゆすったりして確かめてみましたが、逆さにしない限りは落ちてしまう心配はなさそうです。

ちなみにプロテクターを着けた状態では、プロテクターが滑り止めになるため、若干ではあるものの出し入れがしづらくなってしまう点には注意が必要かもしれません。

2つのモデル、違いをあらためて整理

並べられた2つの水筒
撮影:筆者(左/アルパインサーモボトル、右/チタンアルパインサーモボトル)

ここまで、チタンボトルとステンレスボトルの比較検証の結果を紹介してきました。

改めて、2つのスペックの違いをまとめてみます。

チタン アルパインサーモボトル 0.5Lアルパインサーモボトル 0.5L
製品名チタンボトルステンレスボトル
価格¥7,370(税込)¥4,400(税込)
本体の素材(外側)チタン
(内側)チタン
(外側)SUS304 ステンレス鋼
(内側)SUS316 ステンレス鋼
容量0.5L0.5L
重さ200g237g
サイズØ6.8 x 22.5cmØ6.8 x 22.5cm
耐熱・耐冷温度【内栓】100°C /-20°C100°C /-20°C
耐熱・耐冷温度【外栓】100°C /-20°C100°C /-20°C
耐熱・耐冷温度【パッキン】150°C /-40°C150°C /-40°C
保温効力(室温20±2°C)(スタート時)95°C
(6時間後)70°C以上
(スタート時)95°C
(6時間後)78°C以上
保冷効力(室温20±2°C)(スタート時)4°C
(6時間後)10°C以下
(スタート時)4°C
(6時間後)8°C以下
カラー展開1色4色
サイズ展開0.5Lのみ0.35L/0.5L/0.75L/0.9L

こうして並べてみると、チタンボトルの軽さはやはり圧倒的。

「保温・保冷性能が何よりも大事」という方や「カラーやサイズを選びたい」という方には従来のステンレスボトルがおすすめですが、チタンボトルの高級感のある見た目もかなり魅力的です。
従来の「アルパインサーモボトル」に、シーンや山行スタイルに合わせて使い分けることができるモデルの選択肢が増えたのはとても嬉しいですね!

YAMAHACK

YAMA HACK編集部

編集部・川尻も、チタンアルパインサーモボトル、アルパインサーモボトルの両方を愛用中。
 
・寒い時季、さらに日帰り低山で家からお湯を持っていきたい場合は「アルパインサーモボトル750ml」(ラーメン&コーヒー2杯分)
 
・真夏の小屋泊など、持ってはいきたいけど使う頻度が少ないから軽くしたいときは「チタンアルパインサーモボトル500ml」
 
など山行に合わせて使い分ける予定です!

メンテナンス方法は?

水筒のパーツ4個
撮影:筆者

チタンボトルも通常のボトルと同じように洗うことができます。

また、このチタンボトルはたった4つのパーツから構成されているため、分解や組み立ての手間も少なく洗浄の際もストレスを感じません。

ボトルの中には手が入らないため内部を洗う際はブラシなどを使用するのがおすすめです。

安価なのに長く愛用できる素敵なボトル

岩場に置かれた水筒
撮影:筆者

このモンベルのチタンアルパインサーモボトル、「チタン製のボトルが欲しいけどちょっと高いんだよな…」と思われていた方には刺さる製品ではないでしょうか?

価格面はもちろん性能面も抜群。これはモンベルの代表作になる予感がします。

また、チタンは耐久性・耐蝕性に優れる素材であるため、長く愛用できるのも嬉しいポイントです。
ぜひ一度手に取ってみてください!

今回紹介したアイテム

    モンベル チタン アルパインサーモボトル 0.5L

    素材本体:(外側)チタン (内側)チタン
    外栓:ポリプロピレン
    内栓:ポリプロピレン
    パッキン:シリコーンゴム
    重量200g
    カラーチタン(TITAN)
    サイズ直径6.8 x 22.5cm
    容量0.5L
    耐熱・耐冷温度(内栓)100°C /-20°C(外栓)100°C /-20°C (パッキン)150°C/-40°C
    保温・保冷効力室温20±2°C
    保温:(スタート時)95°C(6時間後)70°C以上
    保冷:(スタート時)4°C(6時間後)10°C以下

      モンベル アルパインサーモボトル プロテクター

      素材シリコーンゴム
      重量13g
      カラーダークグレー
      サイズ直径6.7 x 2cm

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