冷泉小屋が乗鞍岳の中腹にリニューアルオープン!
北アルプスの名峰、乗鞍岳の中腹にある「冷泉小屋」。なんと16年の月日を経て、2022年7月1日にリニューアルオープンしました。
ホテルライクの美しい内装や、過ごしやすいオープンで明るい空間。従来の山小屋テイストとは全く違う、誰もが癒やされる冷泉小屋について紹介します。
冷泉小屋の歴史
冷泉小屋は山岳スキーヤーブームに支えられ昭和6年に創業。
しかし、自動車による排ガスで乗鞍岳の自然環境が破壊。排ガス削減のため、2003年より乗鞍エコーラインのマイカー規制が施行されると集客が困難になり、冷泉小屋はクローズしました。
旅館金山「筒木東洋男さん」から継承
前オーナーは乗鞍の麓で”旅館金山”を経営する「筒木東洋男さん」。乗鞍におけるお父さん的存在でもある筒木さんは、かつては冷泉小屋と頂上小屋を経営していた山小屋の大先輩。
新オーナーの村田さんはこの筒木さんから山小屋の様々なことを伝授してもらい、冷泉小屋を継承。
冷泉小屋再生プロジェクトにより、16年の月日を経てリニュアルオープンへといたりました。
誰でも楽しめる冷泉小屋の魅力
新しい冷泉小屋のコンセプトは「登る人も登らない人も楽しめる場所」。
気軽に立ち寄った観光客から、本格的な登山をしたいハイカー、乗鞍岳を走るサイクリスト、都会の喧騒を離れてのワーケーションなど、どんな目的でもワクワクできる冷泉小屋の魅力をご紹介します。
日本百名山の乗鞍岳中腹に建つ山小屋
冷泉小屋が位置する乗鞍岳は、日本百名山に数えられ、高山植物や360度のパノラマが楽しめる3000m級峰として多くの登山客を惹きつけている名峰。
乗鞍岳頂上付近までは路線バスを利用して簡単にアクセスでき、登山初心者やファミリーも気軽に大自然を楽しめるネイチャースポットです。
冷泉小屋はこの路線バスが小屋前に到着するため、登山はもちろん、観光目的でも気軽に来訪が可能。
また、毎年ロードバイクの大会「乗鞍ヒルクライム」が開催されるなど(ここ2年は中止)、数多くのサイクリストが訪れるスポーツバイクの聖地としても評判。サイクリストの急なトラブルに対応できるよう、リペアに対応した機材が用意されています。
自転車用のラックもあり、リペアだけでなく休憩にも気軽に利用可能。
パノラマ風景や温かいお風呂も楽しめる
小屋の名前の由来でもある「冷泉」は、小屋の目の前に湧いている鉄や硫黄成分を含んだ冷たい水。この泉の恵みを活かしたお風呂で、ゆっくりと疲れを癒すことができます。
冷泉小屋の最大の魅力ともいえる乗鞍の絶景。この眺望が楽しめるよう、改修時に窓の面積が大きくなりました。
食卓に座ったまま、ご来光、朝焼け、麓を見下ろす日中のパノラマ、星空まで…様々な景色を鑑賞することが可能に。特に秋の行楽シーズンは紅葉がみどころ!登山をする方もしない方も、小屋からの木々の彩りを楽しむことができます。
また、小屋内が暗くなりがちな山小屋ですが、改装にあたり、古い小屋の良さを生かしながらアップデート。冷泉小屋では天井を取り除き、建築当初の梁を表に出すことで空間を確保。光もしっかり入る明るい室内に生まれ代わりました。
宿泊は個室で!プライベートスペースで夜も快適に
冷泉小屋の宿泊施設は、ホテルのようにパーソナルなスペースを確保。一人部屋が1つ、ベッドのサイズが異なる二人部屋が2つ、仲間や家族と楽しむドミトリーなど、乗鞍を楽しむスタイルによって自由に選ぶことができます。
自由な山小屋時間を過ごせる
「山小屋の夜をゆっくり楽しんでほしい」という思いから、冷泉小屋には消灯時間はないそうです。食事やお酒を楽しんだり、夜更かしをして星空を眺めたり、早く寝て朝焼けを楽しんだり…それぞれのスタイルで山小屋を楽しめますね。
また、山小屋では大部屋、二段ベッドなどが多くみられますが、冷泉小屋では個室が中心の宿泊となります(一部ドミトリータイプあり)。
冷泉小屋の詳細情報
冷泉小屋の宿泊料金や予約方法などをご紹介します。
【客室1】お一人様・セミダブルベッド使用
25,300円/人(税込・朝食/風呂付き)
【客室2】お二人様・クイーンベッド使用
お二人様利用 :22,000円/人(税込・朝食/風呂付き)
お一人様利用 :33,000円/人(税込・朝食/風呂付き)
【客室3】お二人様・シングルベッド2台使用
お二人様利用 :25,300円/人(税込・朝食/風呂付き)
お一人様利用:38,000円/人(税込・朝食/風呂付き)
【ドミトリー】6名様まで・2段ベッド×3
お一人様 13,200円(税込・朝食/風呂付き)
※他のグループと一緒になることもあります
▼こどもの宿泊料金
0~3歳 無料、4~15歳 大人の半額、16歳〜 大人と同料金
冷泉小屋の予約方法
予約はメールにて行っています。現在予約サイト準備中につき、支払いはチェックアウト時に現金または、カード決済。
詳細については冷泉小屋公式サイトをチェック!
冷泉小屋|公式サイト
冷泉小屋と乗鞍岳を楽しもう!おすすめルートを紹介
登山をしない人でも楽しめるのが乗鞍岳と冷泉小屋の魅力。その中でも冷泉小屋がおすすめするルートをご紹介します。
ラクしたい人向け!バスなどで冷泉小屋に直行ルート
アルピコバスやタクシーで麓から冷泉小屋まで直行します。乗鞍観光センターからバスで約30分。小屋からの眺望を楽しみましょう。
軽登山で楽しむ!ハイキングコース
冷泉小屋からバスで畳平まで行き(約20分)、鶴ケ池お花畑などの周辺散策がおすすめ(季節限定)。
片道15分の魔王岳や片道30分の富士見岳からも絶景が見られます。
乗鞍岳最高峰!剣ヶ峰まで登る登山初心者向けコース
冷泉小屋から畳平までバスで直行(約20分)。
畳平から約90分のハイキングで、剣ヶ峰に登頂できます。(初心者でも登れますが、岩場を歩くので、登山靴・登山ウェアを準備しましょう)
冷泉小屋から乗鞍岳山頂へ!中級者向けコース
冷泉小屋から頂上にアタックします。剣が峰までは約3時間で到達可能です。
麓から剣ヶ峰まで!体力に自信のある方向けコース
麓から頂上まで登山道があり、登山が可能です。三本滝から小屋までは約2時間かかります。小屋から剣が峰までは約3時間です。上り下りの休憩に冷泉小屋へ立ち寄りましょう。
サイクリストの休憩ポイントとして利用
乗鞍エコーラインのライディングを楽しみ、上り下りの休憩に立ち寄りましょう。
冷泉小屋までのアクセス
冷泉小屋までは公共交通機関、もしくはタクシーでのアクセスとなります。事前にアクセス方法を調べてから出発しましょう。
クルマの場合
長野自動車道「松本」ICー国道158号ー県道84号ー乗鞍観光センターー三本滝駐車場
※乗鞍エコーラインはマイカー規制されているため、乗鞍高原観光センターか三本滝駐車場で下車し、シャトルバスに乗り換えましょう。
公共交通機関の場合
JR「松本」駅下車
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松本鉄道上高地線乗車ー「新島々」駅 下車
アルピコ交通「乗鞍高原」行きバス 乗車
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「乗鞍高原観光センター」 下車
アルピコ交通「乗鞍畳平シャトルバス」 乗車
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「冷泉小屋前」 下車
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冷泉小屋
アルピコ交通|松本~新島々~乗鞍高原アルピコ交通|乗鞍高原~乗鞍畳平シャトルバス
新しく生まれ変わった「冷泉小屋」へ遊びに行こう!
数年かけて、スタッフや仲間、設計士、工務店、
他では見ることができない乗鞍岳の絶景を見に、この夏、ぜひ冷泉小屋へ!