炭酸飲料もマイボトルで!「真空断熱炭酸ボトル MTA-Tシリーズ」が新登場
1923年創業の老舗<タイガー魔法瓶>は、ステンレス製の保冷・保温容器のほか電動ポットや圧力IH炊飯ジャーなどを開発し製造・販売する日本が世界に誇るメーカー。
そんなタイガー魔法瓶から、炭酸飲料に対応した「真空断熱炭酸ボトル MTA-Tシリーズ」が、2022年1月21日に発売されました!
MTA-Tシリーズの特徴3つ
新登場したMTA-Tシリーズは、炭酸飲料を入れることができる画期的なステンレスボトル。真空断熱構造で中身が冷たくても外側に結露が起きることもありません。もちろんビールだって持ち運べます!
①タイガー独自の炭酸飲料対応せん構造「Bubble Logic」を搭載
これまでは、炭酸飲料を容器に入れると破損や破裂のおそれがありました。
そこで、“炭酸ガス抜き機構”や“安全弁”を備えたタイガー独自の炭酸飲料対応せん構造「Bubble Logic」を採用することで、この問題をクリア。
通常、炭酸飲料を容器に入れると炭酸ガスが気化し内圧が高まります。
キャップ開栓時に炭酸ガスを先に抜く“炭酸ガス抜き機構”をキャップに施したことにより、中身の噴き出しや飛び散りを防ぎます。
さらに、万が一ボトル内の圧力が異常に高まった際、安全弁によって内圧を逃がす構造に。中身が吹き出ることを防ぎます。
②炭酸が気化しにくい「スーパークリーンPlus」加工
ボトル内面の凹凸を少なくした「スーパークリーンPlus」加工を施すことで、炭酸の気化を抑えています。
スーパークリーンPlus加工は汚れやニオイが付きにくくなるという効果もあり、一挙両得なのです。
③飲み口は抗菌加工で衛生的
飲み口は、抗菌のシンボルマーク・SIAA認証の抗菌加工が施されています。
このSIAA認証は、菌の増殖を抑える「抗菌性」、独自の安全基準を満たす「安全性」、抗菌についての「適切な表示」の3つの基準を満たしていることの証。特に登山などのアウトドアシーンでは、飲み口から直接飲むことも多いので衛生的で安心ですね。
さっそく炭酸飲料を持って出掛けてみた!
編集部員が使ってみた感想をお届けします。
「真空断熱炭酸ボトル 0.5L」に入れた炭酸飲料と、ペットボトルのままの炭酸飲料を用意。時間経過による温度と炭酸の変化をチェックしました。
保冷力はばっちり!
冷蔵庫から取り出して、真空断熱炭酸ボトルに入れた時点での温度は5.2度。ペットボトルは5.0度です。
バックパックのサイドポケットに入れて持ち運び、6時間経過後の温度は……
真空断熱炭酸ボトルは7.9度、ペットボトルは19.5度。気温の低い冬でも、ペットボトルはあっという間に常温になってしまいました。
対して、真空断熱炭酸ボトルは冷たさをキープ。炭酸飲料を美味しく飲める冷たさです。製品スペック上の保冷効力(6時間)は0.5Lで8度以下なので、スペック通り。
さらに6時間が経過し、トータル12時間経過後の温度は……
真空断熱炭酸ボトルは10.6度、ペットボトルは19.9度。真空断熱炭酸ボトルもやや温度が上がりましたが、ペットボトルと比べると10度近くも低い結果に。

炭酸の持続力は表現しづらい
コップに注いでみると、真空断熱炭酸ボトルに入れていた飲料[左]の方が、気泡が細かいのが特徴的。
そもそも炭酸の気泡は、容器内の表面の材質によって勢いや大きさが変わるのだそう。また、液体の温度が高いほど、気泡が大きくなるようです。
12時間後の気泡も同様。それぞれ、6時間後と12時間後に飲んだ印象では、真空断熱炭酸ボトルに入れていた炭酸飲料の方が、舌に乗せたときのピリピリ感をより感じられたような気もしましたが、炭酸の強さの違いは正直よくわかりませんでした。
ただ、温度の差による味の違いは大きく、美味しいと感じられたのは断然「真空断熱炭酸ボトル」に入れた炭酸飲料です。
一般的に、温度が高いと炭酸ガスが飲料中に溶け込みづらくなり気化が進むといわれています。今回、真空断熱炭酸ボトルの保冷力により、ペットボトルよりも炭酸の気化を抑えることができたとも考えられそうです。
仲間との花見登山のときなんかは、ビールやスパークリングワインを持って行くのに、大きいサイズが活躍するのではないでしょうか。

製品詳細
新登場したMTA-Tシリーズはサイズ展開&カラーも豊富。ご自身の使いたいシーンに合わせて選びましょう。
真空断熱炭酸ボトル(保冷専用)
品番 | MTA-T050 | MTA-T080 | MTA-T120 | MTA-T150 |
実容量(L) | 0.5 | 0.8 | 1.2 | 1.5 |
本体質量(g) | 290g | 380g | 470g | 530g |
保冷効力(6時間) | 8度以下 | 7度以下 | 7度以下 | 6度以下 |
口径 | 約4.8cm | |||
カラー | カッパー、エメラルド、スチール |
タイガー 真空断熱炭酸ボトル 0.5L
タイガー 真空断熱炭酸ボトル 0.8L
タイガー 真空断熱炭酸ボトル 1.2L
タイガー 真空断熱炭酸ボトル 1.5L
約2年の歳月をかけて開発!「真空断熱炭酸ボトル」誕生の裏話
「真空断熱炭酸ボトル」は約2年の研究を経て、試行錯誤の末に炭酸飲料対応せん構造「Bubble Logic」を開発したのだそう。
開発に取り組んだ、商品開発チーム・商品企画チームによる“開発ストーリー”をお届けします。
(南村さん)タイガー魔法瓶は1923年の創業当初から最適な温度を維持したまま飲料を持ち運べる魔法瓶を開発しておりましたが、当社の真空断熱ボトルをご愛用いただいているお客様から、炭酸飲料をボトルに入れたいというお声をいただいておりました。
社員の中にも炭酸飲料対応を求める声が上がり、「従来の固定観念を打ち破り、世の中にない新しいボトルを作ろう!」というスローガンのもと、真空断熱炭酸ボトルの開発がスタートしました。
(中井さん)炭酸飲料をボトルに入れると、ボトル内の圧力があがることによって、せんやふたが開かなくなったり、中身が吹き出たりするおそれがあるため、長年推奨していませんでした。
それらを防ぐせんの構造も確立されていませんでした。

(中井さん)キャップ開栓時に、ボトル内にたまった炭酸ガスが抜けるせんを開発する必要がありました。それらを叶えるのが、当社独自の炭酸飲料対応せん構造である「Bubble Logic(バブルロジック)」です。
炭酸飲料用のペットボトルからヒントを得て、せんのねじ部分の2箇所に縦の溝を入れることで実現しました。
せんを開封方向に回すと、せんが外れる前に内部の炭酸ガスを先に抜くことができる構造です。せんが開けにくくなることなく、少ない力で回し開けることができます。
また、内部の圧力を逃す、もしものときの「安全弁」機能も開発しました。万が一、ボトル内部の圧力が異常に高まっても、Bubble Logic(炭酸飲料対応せん構造)に内蔵をされた安全弁が動いて溜まった圧力を逃します。
この構造を開発するまでに、500回を超える実験を行いました。開発時の試験では、担当者が吹き出す炭酸水を何度も浴びるなど、苦心の末、炭酸飲料対応せんの開発に成功しました。
また炭酸飲料市場では、各社から続々と「強炭酸水」が発売されており、それらにも対応できるクオリティを追求しました。
(南村さん)真空断熱ボトルの利点として、保冷機能があります。冷たさは炭酸保持につながるため、ペッドボトルより炭酸の気化を抑えられます。
さらに、炭酸が抜けるもう1つの理由は、ボトルなどの内部表面の細かい凹凸に炭酸ガスがぶつかって気化が進むということです。
それには、元から弊社にあった独自技術を活かしました。汚れやニオイがつきにくいように、ボトル内部表面の凹凸をなくすよう極限まで磨きこむ「スーパークリーンPlus」という独自の研磨技術です。
ある日私がいつものように自宅で炭酸水を飲んでいた時にふと、「スーパークリーンPlusは、炭酸の気化を抑える効果があるかも」と気づき、すぐにその場で実験を行ないました。
スーパークリーンPlus加工のボトルと、加工していないボトルにそれぞれ炭酸水を入れたところ、加工されたボトルは気化が少なく、もう一方のボトルは明らかに気化が多くみられました。
(高田さん)炭酸飲料の利用シーンを広げていただきたく、一般的なペットボトルサイズの0.5Lから、最大1.5Lまで、4つのサイズを展開しています。
1.2Lと1.5Lは実際に見ていただくと、しっかり容量があることが分かるかと思います。グラスなどに注いで、アウトドア/キャンプ等での複数人でのご利用や、昨今増えている、クラフトビール店などのテイクアウトにもご利用いただけます。

(高田さん)無糖の炭酸水だけではなく、加糖の炭酸飲料、ハイボールやサワーなどのお酒にも対応しています。
炭酸飲料がお好きなあらゆる方にお使いいただきたく、想定される使用シーンとしてはスポーツ観戦やレジャー、アウトドア・キャンプ、オフィス・テレワーク時での個人利用など様々です。
いつでもどこでも冷たくフレッシュな状態で炭酸飲料を持ち運ぶことができる喜びを感じていただきたいです。
※アルコールを入れてご利用いただく際は、国・地域の法令を遵守のうえ、ご使用ください。