中国発・新鋭バーナーメーカー<Fire-Maple>ってどうなの? スチーム機能付きクッカーを徹底検証

2020/03/23 更新

コンビニで売られているホッカホカの肉まん。見かけるとついつい買ってしまうという人も多いのでは? そんな肉まんを「山の上で食べたいな~」と思い、蒸し料理ができるクッカーを探してみたところ、面白いアイテムをamazonで発見! なにやらスチーマ―など気になる機能が盛りだくさん。これは実際に試してみるしかない!ということで、山で検証してみました。その結果は如何に?!

アイキャッチ画像撮影:ぶん

山であつあつな肉まんが食べたい・・・

fire-maple導入
出典:PIXTA
寒い日や小腹が空いた時に見かけると、ついつい買ってしまうホカホカの肉まん。

こんなあつあつな肉まんを、山の上で食べられたら最高なのでは!?

そんな風に思ったことがある人も多いのではないでしょうか。かくいう私もそんな一人。

とはいえ、コンビニで買っていくと冷めて硬くなってしまう。かといって蒸すのは面倒くさそう。そもそも山で蒸し料理なんてできるのか…?

ひとまずWEBで情報収集をしてみることに。

「蒸し料理」はメスティンが開拓済み?

インスタ肉まん どうやら、肉まんやシュウマイなどの蒸し料理は、トランギア製のクッカー“メスティン”を使って既に実践されており、「底にバットアミを敷き、水を少量入れるだけで蒸し器としても活躍する」とのこと。

これなら手軽にできそうな予感。理想は“せいろ”で蒸したような湯気が沸き上がる肉まんですが、もうメスティン一択かなと思っていたところ…

amazonで「蒸し料理ができそう」なクッカーを発見!

それがこちら。

fire-maple_amazon紹介
出典:amazon 編集:ぶん
中国のバーナーメーカー<Fire-Maple(ファイアーメープル)>のスチームクッカー“アイランド”です。

注目すべきは、クッカーにスチーマーが付属されていること! さすが蒸し料理発祥の地・中国ならではの視点です。

でも、中国メーカーと聞くと、どうしても「性能や品質は大丈夫なの?」と気になってしまうところ。

これは実際に試してみるしかない! ということで、入手して機能を確かめてみました。

<Fire-Maple>スチームクッカー『アイランド』をチェック!

アイランド_パッケージ内容
撮影:ぶん
こちらがスチームクッカー『アイランド』のセットです。パッケージ内容は下記8点。
・アルミヒートエクスチェンジクッカー
(容量:1L)
・スチーマー
・ボウル×2
・ボウル蓋×1
・まな板
・OD缶スタビライザー
・収納ポーチ
※バーナーは付属されていません
どうやら1〜2人用を想定したクッカーのようです。

アイランドのまな板
撮影:ぶん
まな板は収納ポーチのポケットに隠れていて、いざという時にサッと取り出せるようになっています。とてもユニークな発想ですね!

安心感のあるしっかりした造り

アイランド重量
撮影:ぶん(セット内容を考えると妥当な数値!?)
アイランドの重量は約555g。バーナーやガス缶を含めると900g〜1kg程度になりそうです。

懸念していた安っぽさはなく、素材やハンドルの接続部などの細かい部分もしっかりした造り。有名クッカーメーカーに引けを取らない、安心感のある印象を受けます。

気になる『スチーマー』は?

firemaple蒸し器1
撮影:ぶん
スチーマーの底にはいくつもの穴が空いていて、下から上がってきた蒸気がここから取り込まれることで、“せいろ”のように機能するようです。また、上蓋には蒸気孔が配置されています。

firemaple蒸し器2
撮影:ぶん
スチーマーはクッカーにジャストフィット。

半透明の素材は“トライタン”という合成樹脂。耐熱温度は109℃なので、熱い蒸気でも溶け出す心配はありません。

収納時にはスチーマーが底蓋になり、無駄のない設計になっています。

クッカーの底には、高速沸騰でおなじみの”アレ”が!

fire-maple裏側
撮影:ぶん
クッカーの底は蛇腹状の金属でぐるりと囲まれています。「あれっ?どっかで見たことある…」というのが率直な感想。

この構造は“ヒートエクスチェンジャー”と呼ばれ、蛇腹状の金属が熱を吸収し効率よく全体に働きかけることで、熱伝導率を高めてお湯を素早く沸かすことが可能となるそうです。

実際にどれくらいの早さで沸くのか、後ほど試してみましょう!

コンパクトに収納可能

バーナーパッキング
撮影・編集:ぶん 収納画像出典:amazon
クッカーに道具をパッキングできるコンパクトな設計になっています。種類・大きさにもよりますが、バーナーやガスカートリッジの収納も可能。
底蓋には、<プリムス>のウルトラバーナーはすっぽり入りましたが、<ジェットボイル>のバーナーは収まりませんでした。スペースを測ってみたところ、厚み4cm・幅12cm以内でないと収納するのは難しそうです。
当初はスチーマー機能だけかと思っていましたが、なにやら気になる機能がいっぱいです。

さあ、<Fire-Maple>のスチームクッカー『アイランド』の実力やいかに!?


気になる実力は? 実際にアイランドを使ってみた

アイランド検証導入
撮影:ぶん
▼検証内容▼
【蒸し】【湯沸かし】【調理】の3つの機能をテスト
蒸し機能:『メスティン』と比較。肉まんを収容できる量や蒸しあがりの美味しさを検証
湯沸かし機能:『ジェットボイル』と比較。沸騰するまでの時間、安定性などを検証
調理機能:アイランドでの調理のしやすさを検証
※寒い時期の検証となりますので、沸騰時間などはあくまでも参考程度にお考えください。(ガスカートリッジは気温が低いと火力が低下するため)

【蒸し機能】スチーマーならではのワクワク感がたまらない!

アイランドとメスティン
撮影:ぶん
まずは、アイランド vs メスティンで、『肉まん蒸し対決』を実施。はたして、肉まんは美味しく蒸せるのでしょうか?

収容量はどちらも1〜2個ほど

市販されている小サイズ(直径5センチほど)と大サイズ(直径10cmほど)の肉まんで、どれくらい入るかを試してみました。

肉まん収納
撮影:ぶん(メスティンはノーマルサイズを使用)
まずは小サイズの肉まんから。どちらも2個がMAXで、アイランドの場合は縦積みにする必要がありました。

肉まん収納2
撮影:ぶん(左:アイランドは大サイズを2個入れると蓋が閉まりません)
お次は、コンビニで売られているような大サイズの肉まん。

どちらも1個が限界でしたが、メスティンは横を潰さなければ収まらない(ラージ メスティンなら原型のまま収まるはず)のに対し、アイランドはすっぽりキレイな形のまま入りました。

収容量に大きな差はなさそうです。

どちらも美味しいけど、アイランドの“蒸してる感”がスゴい!

いよいよ楽しみにしていた、肉まんの味比べ! 同じ肉まんでも、蒸し方で味は変わるのでしょうか。

それぞれ15分間弱火で蒸し、食してみました。どちらも<プリムス>のバーナー&ガス缶を使用しています。

肉まん
撮影:ぶん
う…うまいーーー!!!

アイランド&メスティンともに文句なしに美味しかったので、これは引き分け!

と言いたいところですが、

アイランドで蒸し料理
撮影:ぶん
アイランドは”肉まんを蒸してる感“が強く、待っている間もおいしそうな湯気が。

そして蓋を開けると、蒸気とともにプリプリの肉まんが顔を出すのです。この一連のストーリーは、見ているだけで楽しくなってきます。

ここは食欲を掻き立ててくれたアイランドの勝ち!

蒸すのに必要な水の量は?

水の量
撮影:ぶん(150mlの水が入ったアイランド。水は思ったよりも少量で足りました)
今回、蒸すのに使った水の量はどちらも150ml。10分間弱火で蒸した後の水の量は以下の通りです。
▼10分間弱火で蒸した後の水の量
アイランド・・・50ml程度
メスティン ・・・110ml程度
アイランドはメスティンに比べ蒸気が抜けやすい構造のようで、残り湯を少なく済ませたい場合は有効。セッティングや片付けは、どちらも簡単で手間いらずでした。

 
アイランドの【蒸し機能】まとめ
■メスティンと比べて、収容量・味・手間に大きな差はないが、”蒸し料理をしている感じ“が見ていて楽しい!
■10分間の蒸し料理に必要な水の量は最低でも150ml。100mlほどは蒸発してしまうので、蒸し時間に応じて水量の調整を
■今回は試していないが、スチーマーで蒸し料理をしながら、クッカー部分でレトルト食品の湯煎をできるのでは!?

【湯沸かし機能】けっこう早い! 湯沸かし用クッカーとしても活躍

アイランドvsジェットボイル
撮影:ぶん
続いては、沸騰スピードをみていきましょう。

アイランドのクッカー vs ジェットボイル(SOLチタニウム/旧製品)で、『湯沸かし対決』を行ないました。

どちらも<ジェットボイル>のバーナー&ガス缶を使用しています。

ジェットボイルの方が早いけど、それでも十分なスピード

300mlの水を入れ、沸騰するまでの時間を計測します。まずは、ジェットボイルから測定スタート!

アイランドvsジェットボイル12
撮影:ぶん
タイムは2分ジャスト! さすがジェットボイルです。

アイランドvsジェットボイル1
撮影:ぶん
続いてアイランド。記録は3分3秒とジェットボイルには及びませんでしたが、思っていたよりもかなり早い印象です。

体積が今回使用したジェットボイルよりも大きいことを考えると、十分早いスピードを持っているのではないでしょうか。

ヒートエクスチェンジャーの有無による、同クッカーの沸騰スピードの差は不明なので、ヒートエクスチェンジャー自体の効果がどれほどなのかは気になるところ。

 
アイランドの【湯沸かし機能】まとめ
■ジェットボイルほどではないが、『湯沸かし用クッカー』としても充分な機能を備えている

【調理機能】スープ系料理はバッチリ!

トマトラーメン
撮影:ぶん 参考レシピ:主婦A子のレシピ
最後は調理機能の検証です。 普段山で調理はしませんが、今回は思いきってトマトラーメン作りにチャレンジしてみました。

結果として、調理は大成功。山でのクッキングがこんなに楽しいとは!

さて、調理をしてみての感想は…

一人前でちょうど良い大きさ

アイランドで調理
撮影:ぶん
袋麺1つと具材を入れてちょうどいい量になりました。1人用のクッカーとしてはベストサイズ。2人前を作るにはちょっと大きさが足りない印象です。

アルミ素材なので炒め料理もできますが、深型のためやりにくさは否めません。やはり、ラーメンやパスタを作ることが多い人向き。ふきこぼれる心配も少なく、安心感がありました。

付属のボウルが意外と便利!

ボウル
撮影:ぶん
アイランドはボウルが付属しているので、仲間と料理をさっとシェアできるのがうれしいですね。手に持ちやすい大きさで、使い勝手も◎。2つのボウルがクッカー内に収納できるところも高ポイントです。

 
アイランド【調理機能】まとめ
■ラーメンや鍋などのスープ系料理と相性バツグン
■1人前の食事を作るのにちょうど良い大きさ
■2つの付属ボウルで、食事の取り分けも簡単&便利

【ここが気になる】設置がやや不安定

ジェットボイルとアイランド
撮影:ぶん
アイランドは、ゴトクのサイズが合えば基本的にはどのバーナーでも使用できます。ただし、ゴトクにヒートエクスチェンジャーを噛ます使い方になるので、バーナーとの相性に良し悪しがありそうです。

今回も、クッカーをしっくりした位置に配置するのに手間取ってしまいました。

また縦長のクッカーなので、安定性はそこまで高くありません。使用の際はなるべく平らで安定した場所を選ぶことが大切です。

【コスパはどう?】アイランドの気になるお値段は・・・

アイランドの蒸し機能
撮影:ぶん
アイランドはamazonで5,800円(税込)で販売されています。中国メーカーという紹介もあったので「思ったよりもいい値段するな…」と思った人もいるのではないでしょうか。

しかし<Fire-Maple>の製品は、安さが売りの中国ブランドとは”別物”と考えた方が良さそうです。検証で紹介した機能に加え、品質の高いヒートエクスチェンジャークッカー、蒸し器やボウル、まな板などの一風変わったオプションが付属されていることを考えると、妥当な価格だと言えるでしょう。

【総評】『アイランド』は“食事が楽しくなる”
一石三鳥なクッカー!

アイランドのまとめ
撮影:筆者の友人
筆者は山へ行くときは“少しでも軽く荷物は最小限に”というスタンスで、食にはあまりこだわりを持っていませんでした。

そんな私でも、アイランドなら手軽に「蒸し料理」や「スープ系料理」を楽しめて、必要な時には素早く「湯沸かし」もできる、山へ持って行けば、食事が楽しくなるクッカーだと感じました。

雪山で絶景を眺めながらあつあつな肉まんを堪能。当初の目的もしっかりと果たすことができました。”一石三鳥”のアイランドで、 みなさんも新しい山料理にチャレンジしてみては?

 
<Fire-Maple> アイランドのまとめ
■見ててワクワク!  スチーマーは完成が待ち遠しくなるような楽しみがある
■蒸し器以外にも湯沸かし用やスープ系料理用のクッカーとしても活躍
■「ガッツリ登りたいけど、山ごはんも楽しみたい」というソロ〜2人用のクッカーとしておすすめ
 

Fire-Maple>の日本展開はこれから広がっていく様子。新鋭バーナーメーカーに今後も注目ですね!

Fire-Maple Japan 公式ページ

今回紹介した商品はこちら

ITEM
Fire-Maple アイランド
全高:Φ136.5×195mm(ポーチ含まず)
重量:555g 
※写真のスプーンは付属しません
価格:¥5,800

紹介されたアイテム

Fire-Maple アイランド
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アイランドの蒸し機能
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ぶん

日本アルプスに囲まれた、長野県の伊那谷生まれ。登山好きな母親に連れられ、山を駆け巡って育つ。アルパインクライミングや沢登り、冬山縦走など、ちょこっとスパイスの効いた登山が大好き。

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