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【モンベル新作】 晴雨兼用傘「O.D.アンブレラ プラス」で考えた、山で使う傘の機能(2ページ目)

山向きの50。実は、計算しつくされたサイズだった!

「重量」、「収納時の長さ」、「キャノピーの直径」に注目すると、O.D.アンブレラ プラス 50の山での使い勝手の良さが浮き彫りに。

【重量】 超軽量ではない、でも携行の負担にはならないスペック

代表的な晴雨兼用長傘と比べてみると……

商品名モンベル/O.D.アンブレラ プラス50ゴッサマーギア/ライトトレックアンブレラユーロシルム/スイング ライトフレックス アンブレラ
価格¥6,400¥9,790¥9,020
重量214g166g209g
収納長長さ61cm長さ63.cm長さ64cm
使用時直径86.5cm95cm100cm

現在、日本で取り扱いのある晴雨兼用長傘の最軽量クラスがゴッサマーギアの166gです。また壊れにくさを特長としているユーロシルムの軽量モデルが209gです。対して、O.D.アンブレラ プラス50は214gです。

収納長が短く、使用時の傘の直径が小さなO.D.アンブレラ プラス50が3モデルのなかで一番重いので、正直、もう少し軽くなってほしい!と思ってしまいます。

とはいえ、他にもあるアウトドア用の晴雨兼用長傘の標準は200g強なので、O.D.アンブレラ プラス50も十分に軽いスペックではあるんです。

【長さ】 大丈夫か!?と思うコンパクトさ。だからこそ移動中も邪魔にならない

撮影:ポンチョ

O.D.アンブレラ プラス50の収納長、つまり全長61cmは、かなり短いです。自宅にあった大きめのビニール傘の全長が88cmでしたが、どれくらい違うのか、手に持った感じを比較したのが、上画像です。

もはやO.D.アンブレラ プラス50は、子供用の傘と思えるコンパクトさです。いやはや、コレで大丈夫なのか!?と思ってしまいますが……この全長の短さには、意味があります。

O.D.アンブレラプラス50
撮影:ポンチョ

バックパックのサイドポケットに収納して持ち運ぶ際に、O.D.アンブレラプラス50は30L容量のバックパックでも邪魔にならない長さです(上画像の身体に近い側の傘)。一方で、60はわずか10cm長いだけなのに、かなりはみ出してしまいます。

これは50L容量のバックパックでも大きく変わることはありませんでした。O.D.アンブレラ プラス50の61cmという全長は、公共交通機関を使って山へと向かう日本のハイカーが、邪魔にならず、誤って他人に迷惑を掛けにくいサイズだと思えます。

【キャノピーの直径】 晴れでも雨でもちょうどいい!小ささのさじ加減が絶妙

O.D.アンブレラプラス50
撮影:ポンチョ

さて、O.D.アンブレラ プラス50の使用時の直径は86.5cmです。ゴッサマーギアやユーロシルムよりもかなりコンパクトなだけでなく、モンベルがラインナップする傘のなかでも最小なんです。

でも、雨除けに役に立たないほど小さいということはなく、日傘としてはちょうどいい大きさです。加えて風が吹いてきたときに、煽られにくい大きさともいえます。日除けをメインに考えるなら、この小ささでいいんです。

一方でO.D.アンブレラ プラス60の直径は101cmもあり、街での使用なら包まれる感があって、こちらの方が快適です。でも、山ではちょっと大きいと感じます。山の雨天時は、レインウエアやウィンドシェル、レインカバー等、雨を除けるウエアや小物と一緒に使うことになるので、50の少し小さめでも問題ありません。

O.D.アンブレラプラス50
撮影:ポンチョ

それに欧米ブランドの傘は、身体の大きな欧米人を基準にしています。ゴッサマーギアの95cm、ユーロシルムの100cmを使用したことがありますが、それらは欧米人よりも身体が小さな日本人にちょうどよい、または大きめと感じるサイズです。

だから、欧米人からしたら、ちょっと小さめな傘をハイキングで使っているというサイズ感でしょう。

雨に濡れない大きさ、または陽光を遮る大きさと風に煽られにくい大きさのバランスを取ると、欧米人は95cm前後となりますが、日本人であればそれよりも小さくてもよいのです。

それにO.D.アンブレラ プラス50を差したときに感じる、ちょっと小さめな感じは、日本の狭い登山道で使う際に、ちょうどいいサイズ感だと思えます。

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