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テント泊初心者でもラクラク。山のふもとで泊まる「ベースキャンプ登山」が最高だった…

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目次

この記事は、YAMA HACK×ミレーが、2つのマウンテンレジャーを【準備編】【実践編】の2本立てで紹介する連載企画です。今回はベースキャンプ登山の【実践編】として、テント泊初心者が山でのキャンプと登山を体験してきました。

<テーマ1.>ファストハイク
・【準備編】軽快にもっと長く歩きたい!いつもの登山をアップデートする方法をプロに聞いてみた
・【実践編】足早に歩く「ファストハイク」に挑戦。体力消耗を抑えて、日帰りでもたっぷり山を楽しむコツとは?

<テーマ2.>山のふもとでテント泊して登山する「ベースキャンプ登山」
・【準備編】テント泊って大変でしょ?を覆す、いいとこ取りのベースキャンプ登山のススメ
・【実践編】テント泊初心者でもラクラク。山のふもとで泊まる「ベースキャンプ登山」が最高だった…(★本記事)

ベースキャンプ登山ならテント泊のハードルがグッと下がる!

ベースキャンプ登山とは、目的の山の途中やふもとにあるキャンプ地にテントを張り、大方の荷物をテントに置いて身軽な状態で山頂を目指す登山のこと。

テント泊といえば、「重い荷物を長時間背負って歩けるのか」や「稜線でテントを張ることに慣れていないから不安」など初心者がトライするにはハードルが少々高いと思われがちです。

しかし、ベースキャンプ登山ならそんな不安を抱えずにテント泊にチャレンジできます。

ずっとテントを背負って歩く必要がなく、時間にも余裕ができるので、テント泊の経験が浅い、また山でテント泊をしたことがない人にはおすすめの方法です。

より深い魅力と用意すべきものについては「準備編」の記事をチェック!

ベースキャンプ登山の魅力を知るガイドに教えてもらいます

杉本龍郎さん
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(ステージⅡ)。海外でのガイド経験を経て、現在は韮崎市を拠点に日本全国の夏山から冬山まで幅広く活動中。日本でよく訪れる山域は南アルプス。

今回は登山ガイドの杉本龍郎さんにレクチャーをお願いしました。杉本さんは、ベースキャンプ登山をミレーのサイトで「山キャンプ」として紹介しています。

杉本さんの大きな荷物に驚き!ミレーのサースフェー60+20を愛用しているそうです。

テント泊初心者のあるあるな不安は、ベースキャンプ登山で解決!

ベースキャンプ登山について教わるのは編集部の伊藤。日帰り登山や山小屋泊など登山経験は豊富だが、山でのテント泊は初めて。

今回はいつもより大きなバックパック、サースフェー 50+15で参戦します。

伊藤のテント泊に対する悩みは…

重い荷物を持って歩き続けられるのか心配
・キャンプの経験はあるけれど、稜線など過酷な場所でのテント設営は不安
・ストイックにドライフードだけで食事を済ませると物足りなさそう

伊藤

テント泊登山といえば、かなりストイックなイメージです。
 
荷物をできるだけ少なくして縦走するようなスタイルだと、私には難しいのかなと思っていました。

そんな、伊藤がテント泊を始めるのにピッタリなのがベースキャンプ登山です。

ベースキャンプ登山のいいところ

・重い荷物を持って長くは歩かない
 →→体力温存したまま2日目の登山に行ける

・ふもとや山の中腹の樹林帯をキャンプ地にする
 →→テント設営の難易度は稜線より低い

・登山口からキャンプ地が近く、食材などを持って行きやすい
・1日目は時間の余裕があるので、テント設営に時間がかけられる
・目指すピークに近い場所に泊まるので、2日目の登山は早出ができる
・登山時は軽い荷物で歩ける

伊藤

こういうやり方もあるんですね!
 
まずはテント泊装備を背負って少し歩いてみたいのと、山で設営をしてみたいです。

1日目:ほどよい距離で「テント泊装備を背負って歩く」を体験できる

今回は山梨県北杜市にある富士見平小屋でテント泊をして、瑞牆山を目指します。

キャンプ地、富士見平小屋は登山口から歩いて50分ほどの場所。ひたすら登りですが、1時間かからないと思うとがんばれる!

ベースキャンプ登山での利点
・キャンプ地までの距離が短いので、焦る必要なし。休憩をしっかり取れる
・荷物が軽いときのペースよりゆっくり歩いても大丈夫

いつもより重い荷物を背負う時はウェストハーネスの位置がカギ

今回の装備は約13kg。日帰り登山や山小屋泊登山時の2~3倍の重量があるので、バックパックの正しい装着が大事です。

ウェストハーネスが骨盤に乗るようにしてバックパックの下部をしっかり支えてからショルダーを調節します。

ガイド杉本さん

ウェストハーネスの位置は個人の好みもあるので、骨盤上に乗せる、骨盤ちょうどのところで支える、どちらでもよいと思います。
 
大切なのはグラグラしないこと、ウェストハーネスでバックパックが支えられている感覚があることです。

小さい歩幅で歩いて、休憩時には面倒でもバックパックを下ろす

歩幅は小さめを意識して、トレッキングポールがあると歩行が楽になります。1本だけでも有効です。

歩いていてバックパックが揺れるような感覚がある場合はすぐにフィッティングを見直しましょう。

伊藤

この重さで歩けるか心配だったんですが、歩幅を小さくすることでスムーズに歩けました。
 
きっと、ひとりだと焦って早足になっていたと思いますが、杉本さんのペース配分のおかげで安心して無理のないペースを作れました。

ガイド杉本さん

休憩時はバックパックを下ろすことをおすすめします。
 
背中にかなり汗をかいているのと、想像以上に肩に負担がかかっているので、リセットしてあげることが重要なんです。

山行中に肩に負担がかかっているなと感じたら、片方ずつショルダーの位置を少しずらしてみるのもいいそう。

また、呼吸が苦しいと感じる場合も一時的にショルダーハーネスを外して呼吸を整えましょう。

重い荷物を上げ下ろしするときは、太ももを使うとスムーズ

重い荷物を上げ下ろしするときのコツは「太もも」を使うこと。

ウェストハーネスとショルダーハーネスをはずしたら、片方のショルダーをはずしていったん自分の太ももに一度置いてから下ろします。背負う時はその逆。

こうすると重さに体が持っていかれることなく降ろすことができ、背負う時も体がフラつきません

テント泊道具を入れた荷物は背負いやすいバックパックに

初めてのテント泊では心配からつい荷物が多くなってしまうもの。

また荷物の出し入れをしているうちにおさまりが悪くなったり、テントや寝袋は使用後は湿気を吸って膨らむため、出発時のようにうまくパッキングできないことも。

兼用できるアイテムを多くし、バックパックはパンパンに詰めずに少し余裕を持たせるのがコツ

縦型フォルムで重心が取りやすいバックパックだと初心者もラク

ミレーの「サースフェー50+15」は快適に背負える機能が満載なので、重い荷物に慣れていないテント泊デビューの人にピッタリ。

細めの縦型フォルムで重心が取りやすいのも特徴です。フロントポケットがないので見た目もすっきりしています。

ムレない背面システムのおかげで体力が奪われない

ミレー独自の背面システム「SAAS FEE BACK」は、汗処理能力とクッション性に優れた作り。

荷物の量にかかわらず重心を身体に引き寄せることができ、安定性と疲れにくさが向上しています。

さらにウィメンズモデルは、ショルダーハーネスはバストに干渉しない作りで、ウェストハーネスも短めに設計され、女性の体にフィットしやすいようになっています。

便利なポケットで行動中の取り出しもスムーズ

行動中の足を止めずに、必要なアイテムをスムーズに取り出せるギミックが豊富。サイドポケットはストレッチ性の高い素材でボトルをしっかりホールド。

さらにウェストハーネスの左ポケットは入れるアイテムに合わせてサイズを大きくすることもできるので非常に便利!地図なども入れられます。

ガイド杉本さん

虫除けやリップクリーム、日焼け止めやサイフなど細かなものがストレスなく出し入れできるようになっています。

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