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ファストハイク

足早に歩く「ファストハイク」に挑戦。体力消耗を抑えて、日帰りでもたっぷり山を楽しむコツとは?

日帰りでも、もっと軽快に長い距離を歩きたい。そんな望みをかなえられる方法のひとつが「ファストハイク」です。ミレーアンバサダーの遠藤健太さんと一緒に山を歩きながら、ファストハイクのノウハウを教えてもらいました。

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目次

この記事は、YAMA HACK×ミレーが、2つのマウンテンレジャーを【準備編】【実践編】の2本立てで紹介する連載企画です。今回はファストハイクの【実践編】として、ファストハイクにはどんな道具が必要なのか紹介していきます。

<テーマ1.>ファストハイク
・【準備編】軽快にもっと長く歩きたい!いつもの登山をアップデートする方法をプロに聞いてみた
・【実践編】足早に歩く「ファストハイク」に挑戦。体力消耗を抑えて、日帰りでもたっぷり山を楽しむコツとは?(★本記事)

<テーマ2.>山のふもとでテント泊して登山する「ベースキャンプ登山」
・【準備編】テント泊って大変でしょ?を覆す、いいとこ取りのベースキャンプ登山のススメ
・【実践編】テント泊初心者でもラクラク。山のふもとで泊まる「ベースキャンプ登山」が最高だった…

いざ、「ファストハイク」に挑戦!

ファストハイクに挑戦する二人

「日帰りでも、もっと軽快に長い距離を歩きたい」

そんな願いを叶えるべく、装備を軽くして軽快にスピーディに歩く「ファストハイク」に挑戦することに。

必要最低限の装備に絞り、通常の登山の荷物量の約半分量にしたことで身軽にはなりました。では、歩くときにはどのようなことに気を付けたらいいのでしょうか。

距離21.2km、コースタイム10時間ほどの「雲取山ピストンコース」を実際に歩きながら、具体的なノウハウを聞いてみました。

教えてくれるのは、ミレーアドバイザーの遠藤健太さん

ミレーアンバサダー

準備編に引き続き、ノウハウを教えるのはミレーアドバイザーの遠藤健太さん。要所要所でファストハイクの大事なポイントを解説していただきます。

ミレーアドバイザー 遠藤健太さん

大学時代よりトレイルランニングを始め、徐々にスカイランニングの世界へ。出身地新潟でスカイランニングを普及するため「Niigata Sky Club」を設立し、副代表として活動中。冬はSKIMOに取り組み、2019年世界選手権や2022年ワールドカップに出場し、多方面で活躍する。

初めてのファストハイクに挑戦

清水

今回ファストハイクにトライするのは、YAMA HACKの清水悠斗。普段から登山は楽しんでいますが、ファストハイクは今回が初めて。日帰り登山としては少し長めのコースになりますが、果たしてファストハイクで歩ききることができるのでしょうか。

清水

清水

初めてなので、色々遠藤さんに教えてもらいたいです!

ウェアは軽さと速乾性で選ぼう!

インテンス Tシャツ ショートスリーブ

ファストハイクは一般の登山よりもスピーディーに動く分、運動量に伴い発汗量も増えていきます。そのため、肌をドライな状態でキープするためにウェアでの汗処理が重要です。

レイヤリング

そこで「ドライナミックメッシュNSクルー」に「インテンス Tシャツ ショートスリーブ」を重ねて着用してみました。べたつかず快適に動けるだけでなく、汗冷えによる体力消耗も防ぐレイヤリングです。

詳しい持ち物やウェアなどは、<準備編>でおさらいしてみてください。

準備運動=怪我予防!特に足回りをしっかりと

準備運動

一般登山よりもスピーディに動くため、怪我のリスクも高まります。怪我しないために、登山前にはストレッチするように心がけましょう。

遠藤

遠藤

足首や膝、股関節まわりをしっかりと伸ばして、捻挫対策を行なっておきましょう。

清水

清水

いててて……普段ストレッチはあまりしないので、身体が硬い……。

遠藤

遠藤

股関節まわりを鍛えると、股関節でバランスがとれるようになって足首の捻挫を防げますよ。

清水

清水

そんな方法もあるんですね。股関節、鍛えます!

遠藤

遠藤

あと、事前のテーピングでの予防も有効です。予防のためのテーピングの巻き方と、実際に捻挫してしまったときのテーピングの方法も覚えておくと安心ですね。

登りのシーンで役立つ、体力消耗を抑えた歩き方

ファストハイク

荷物が軽くなったことで、一般登山のときよりも自然と足取りも軽やかになりますが、より効率よく歩くための方法があります。まずは登りのシーンで体力を極力消耗しない方法を教えてもらいました。

段差は細かい歩幅で歩く!

足の使い方

登りの段差は疲れてスピードが落ちてしまうという人も多いのでは?段差の登り方のコツを聞いてみました。

遠藤

遠藤

段差を一気に飛ばしたり、大股で歩かず、細かい歩幅で登りましょう。
脚の疲れは筋肉の伸び縮みによるものなので、脚を高く上げすぎると体力を消耗してしまいます。

上半身の下に足を置くように

足の使い方

遠藤

遠藤

足を軽く出してそこに身体を乗せていくイメージで歩きましょう。あまり上下に動がないように手前にある段差を利用して、なるべく上体の真下に足を置けるように意識します。このとき腰を高い位置に保つようにすると良いです。

大股歩きは疲れやすい

NG例

遠藤

遠藤

前方に大股に脚を踏み上げると、そこに集中して体重がかかり、筋肉の伸び縮みが激しく行なわれて疲れてしまいます。身体を足より先に持っていくようにしましょう

前傾気味で歩幅は小さくにすると省エネで登れる

歩き方

続いて、省エネで坂道を登る効率的な進み方を聞きました。

遠藤

遠藤

上体を前傾気味にして足を出せば自然と前に進むことができるので、少ない力で効率よく歩けます。逆に上半身を後傾させると、後ろに力が働いてしまうので余計な力を要してしまいます

歩幅は上体に収まる程度に

遠藤

遠藤

このとき、無理に脚を蹴ろうとせず、身体の下に足を置いていくことを意識してみてください。自分の上体に歩幅が収まっているぐらいがベストです。

清水

清水

思ったよりも、けっこう歩幅を細かく刻んで歩いているんですね!マネしてみようと思います

坂道でも大股はNG!

NG例

遠藤

遠藤

上の写真のように大股だと上体より脚が前に出てしまっていて、その分余計に体力を使ってしまいます。疲労を抑えてより長い距離を歩くためにも、歩幅や足の置き方に注意してみましょう

「パワーウォーク」で急登もさくさく登る

パワーウォーク

遠藤

遠藤

急斜面では、太ももの付け根に手を押し当てる「パワーウォーク」をすると楽に登れます。このとき前傾になりすぎないように、上体を起こし気味にするように意識しましょう。

清水

清水

ほんとだ!これだけで楽に進めますね。

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