「山を歩くだけ」なのに、なぜ楽しい?
「山を歩くだけなのに、なぜ楽しいの?」
登山が趣味だと言うと、こんなふうに聞かれたことはありませんか?
あるいは、まだ登山にハマっていない人は、登山をする人に聞いたことがあるかもしれません。
登頂する達成感が好きな人や、美しい景色が見たい人、空気感が好きで山にいるだけで幸せという人、山でご飯を食べるのが楽しみという人、滝や沢に行くと癒される人、そして植物を観察するのが楽しみという人……。
山歩きにはいろんな要素があって、その楽しみ方は登山者の数だけあるのです。
どこの山に行ってもできるのが、野草観察
そんな楽しみの中で、いつでもどこでも誰でもできるのが、野草観察。
珍しい高山植物を見に行かなくても、身近な里山に生えている野草も、よく観察してみると意外な発見がたくさんあります。
地域や山の高さなどによって植生が違い、季節によっても姿を変えるので、旅先でも近所でも楽しめます。
低山や短いコースを歩くときでも、植物に注目してみると楽しみが倍増しますよ!
KUSACOさんに教えてもらう野草の楽しみ方
そこで今回は、野草愛好家でミレーのアドバイザーでもあるKUSACOさんに、野草の楽しみ方のポイントを教えてもらいます。
鎌倉広町緑地で、写真家の加治さんがKUSACO流の野草観察を実践
加治さんは鎌倉在住。鎌倉広町緑地には毎日のように子どもと来ているそうですが、今回はあらためて「野草観察」という視点で歩いてもらいます!
KUSACOさん流の野草観察、7つのポイント
ただ眺めていても癒される野草や草木ですが、観察のコツを聞くと実践したくなります。KUSACOさんによると7つのポイントがあるそう。早速、実践してみましょう。
POINT①:観察するときは決まったサイドを観ていく
遠くを見たり近くを見たりせわしなく視線を動かすと、目がちらついて逆に野草を探せません。
人間には左右どちらか利き目があり、自分の利き目側の少し先を見ながら歩くようにするのがポイント。

POINT②:視線は低く。休憩するときも地べたに座ると発見が
大人よりも視線の低い子どものほうが、面白い植物を見つけるのが上手だったりしますよね。
野草は低い位置に生えているので、とにかく視線を低くすること。
面白そうな植物を見つけたら、しゃがんだり、はいつくばったりしてみると、新たな発見があったり、違う世界が広がります。
休憩するときも、立ったままではなく、できれば地べたに座ることで視線が低くなり、植物を見やすくなりますよ。
