POINT③:思い切り近づいて、葉っぱの「質感」を観察
一見普通の葉っぱや花に見えても、顔を近づけてよく見ると、毛がびっしりと生えていたり、パールが入ってキラキラしていたり、不思議な模様が入っていたり。新たな発見がきっとあります。
写真はシロダモ。芽吹いたばかりの葉は、ふわふわした毛で触ると気持ちがいいです。

ルーペを山に持っていって、気になる植物があったら取り出してみるのもおすすめ。
肉眼では見えにくい、より細かいところまで観察できます。
POINT④:記録の写真を撮るときは「3枚」撮る
植物の写真を撮るときは、つい花などディテールをクローズアップしてしまいがち。
でも、後から図鑑などで調べようと思ったときに、花だけでは判別がつかないことが多いのです。
よく見かける野草の中でも、例えばセリ科やスミレ科などは、花だけ見るとほとんど同じなのだそうです。
花だけだと同じような形でも葉の形状や生え方などで見分けがつきます。

POINT⑤:図鑑は色別に分かれているものがオススメ!
気になる植物を見つけたら、図鑑で調べてみましょう!
インターネットも参考にはなりますが、ときに正確でない情報が載っていることもあるので、最終的には図鑑で確認するのがおすすめです。
なかなか図鑑で見つけられないと、調べるのが億劫になって挫折してしまいがち。
最初はシンプルで調べやすい色別の図鑑や、その場所の植物がまとめられたパンフレット等を活用してみてください。
あまり知識がなくても、見つけた花を探しやすいです。
ちなみに、上の写真のキツネノボタンは、実が金平糖のようなかわいい形をしているので、コンペイトウグサと呼ばれることもあるそう。
植物の名前の由来には物語があるものが多いので、調べるのも楽しいですね。

POINT⑥:「マイフィールド」へ季節ごとに通う
いろんな山を歩いてみたい! と思いがちですが、野草観察に関しては、逆に同じ山を何度も歩くことでしか味わえない楽しみもあります。
同じ植物が芽を出して、葉を伸ばし、つぼみをつけ、花を咲かせて、実をつけるといった一連の変化を見届けると、我が子のように愛おしくなるはず。
その場所で見られる野草や花が紹介されていたり、そのエリアのオリジナル図鑑が作られていることも。書店で売っている本だけはない情報も活用しましょう!

POINT⑦:雨が降っていても楽しめる!
天気が悪いと山の眺望は楽しめませんが、植物観察なら雨でも関係なく楽しめます。


植物は水滴をたたえて生き生きと輝き、雨のときにしか見られない姿を見せてくれることもあります。
雨を受けると花が透明になるサンカヨウは、雨だからこその美しい姿を見せてくれます。わざわざ見に行きたくなりますね。