雪山の道具選びで必要なのは「レイヤリング」と「フィッティング」
雪山ステップアップチャレンジをリポートする第2弾。読者代表の内山舞さん(写真右から2番目)、THE NORTH FACEマーケティングの中村真記子さん(写真右)、YAMA HACK編集部の荻原枝里子(写真左)が1泊2日山小屋泊で厳冬期の赤岳にチャレンジします。そこで、山岳ガイドの馬目弘仁さん(写真左から2番目)に必要な装備について、気になることをトコトン聞いてみました!
雪山登山ルートやリスクについて学んだ第1弾【計画編】はこちら。
馬目さんいわく、ウェアであれギアであれ、道具選びの際に気を付けるべきポイントは2つあるとのこと。それが、適切な「レイヤリング」と「フィッティング」です。
とにかく「体を冷やさない」ためのレイヤリング術
雪山で行動するうえで重要なのは、「寒さから身を守ること」と「汗をかかないこと」。なぜならば、寒すぎると低体温症になってしまうし、暑くて汗をかいてしまっても、汗冷えを起こして、結果的に身体を冷やしてしまうことに。寒すぎず暑すぎない、絶妙なバランスを維持しながら雪のなかで行動するためには、こまめに体温調整ができるレイヤリングの工夫が必要不可欠なのです。
行動中に着るのか、または休憩時などに着るのか、山行中のさまざまなシーンを想定して、ウェアを選びましょう。
何枚も重ね着をすることになるので、サイズ選びもとても重要!ベースレイヤーやミドルレイヤーは自分にとってのジャストサイズで選んだとしても、アウターレイヤーはサイズアップをしないと、重ね着したときに動きづらくなってしまうこともあります。

凍傷のリスクを回避。末端を圧迫しないフィッティングが超重要
とくにグローブ&靴選びにおいては、手足を圧迫しないサイズを選ぶことが大切です。というのも、ピチピチのサイズを選んでしまい、手足が圧迫されたまま雪山で長時間行動した場合、末端の血行が悪くなり凍傷になるリスクが格段に上がってしまうから。
