例えば、こんな雪山ステップアップがおすすめ
馬目さんからのアドバイスをもとに、編集部がおすすめする雪山のステップアップのプラン1〜4を紹介します。あくまで一例ですので、自分の体力・技術を鑑みて参考にしてください。今回のチームがチャレンジするのは、ステップ4にあたります。

馬目
テント泊の場合でも、有人小屋が近くにあるかどうかで難易度は大きく異なりますね。有人小屋があれば雪で水を作らなくてもよいので、燃料も減らせるし、調理などの時間も短縮できます。
今回歩く赤岳のルートを詳しく知りたい!
今回チャレンジする赤岳は、いったいどんなルートなの? ガイドの馬目さんに教えてもらいました。上記のステップアップ プランでいうと、ステップ4にあたるコースです。

馬目
内山さんは、アイゼンやピッケルの使い方にまだ少し不安があるようですが、赤岳登頂の前に、適切な使い方を教える予定ですし、危険個所ではロープで確保しますので、ご安心ください。
南沢ルートから赤岳鉱泉へ。2日目に赤岳にチャレンジ

登山口は「美濃戸口」から。美濃戸山荘まで約1時間、車道を歩きます。ここは非常に凍結しやすいので、チェーンアイゼンを用意するとベター。ゲートを越えたら、登山道が始まります。
美濃戸山荘からは北沢コースが一般的ですが、今回は周遊を楽しみたいので行きは南沢コース、帰りに北沢コースを歩く予定です。沢沿いの南沢ルートで約2時間30分ほどで行者小屋に着き、赤岳が正面に見えます。そして、赤岳と反対方向へ30分ほど下ると赤岳鉱泉に到着して1日目終了です。
2日目は天候が良ければ赤岳を目指します。赤岳鉱泉から行者小屋へは40分ほど。そこから、文三郎尾根を3時間ほどかけて赤岳頂上を目指します。頂上からは地蔵尾根を下ります(天候などの条件次第では文三郎尾根を選択)。順調にいけば、1時間30分ほどで行者小屋へ到着。そして、赤岳鉱泉へ経由で登山口まで戻ります。

馬目
尾根を半分くらい登ったあたりから斜面が急になります。滑落のリスクを避けるため、そこからはガイドとロープをつなぎます。
ガイドさんとロープでつながっていたら、それだけで安心感がありますね。

荻原

馬目
南側と西側の尾根が合流する主稜線に出るあたりから、急に風が強くなります。ここから先は、凍傷にも気を付けないといけない。鎖場も出てきます。ここが、今回歩くルートのなかで最も傾斜がキツく、道もガリガリで核心部ですね。距離は短いんですけど、よく事故が起こるのもこのあたりなんです。
かなり天候に左右されるコースでもあるんですね。

内山

馬目
天候や雪の状況によっては、赤岳に登らずに中岳や硫黄岳に登るというプラン変更も、考える必要があるなと思っています。
次回は、冬の赤岳を1泊2日の山小屋泊で目指す際に必要な装備について、馬目さんに教えていただきます!
Sponsored by THE NORTH FACE