知って、歩いて愉しめる「ロングトレイル」
登山道や自然散策路、舗装路など歩きながら自然や歴史的文化などを愉しむ「ロングトレイル」。
名前だけを聞くと、数百キロにも及ぶ道を一気に歩くような、少し難易度の高いイメージを持つかもしれません。そういった愉しみ方もありますが、一度にすべてを歩かず短い区間やエリアごとに歩いたっていいんです。
実際に歩く道だけでなく、その土地の歴史や自然の成り立ち、特産物を調べたりしながら歩く旅は近年注目を集めています。
地球のパワーを味わいながら歩ける「山陰海岸ジオパークトレイル」
2020年春、京都府(京丹後市)、兵庫県(豊岡市、香美町、新温泉町)、鳥取県(岩美町、鳥取市)の3府県をまたぐ「山陰海岸ジオパークトレイル」が完成しました。
総延長は日本で4番目に長い約230km(2021年12月時点)。全体の70%が舗装路、残りの30%ほどが未舗装の道となっており、山・町・海岸線のトレイル歩きや温泉、海産物、そして多様な日本海の自然を満喫できるロングトレイルです。
一緒に行ったのは登山YouTuberかほさん
かほさん
チャンネル登録者数18万人(2021年12月時点)を超える人気チャンネル「かほの登山日記」を運営する女性登山者。雪山や北アルプス縦走などにチャレンジする姿だけでなく、里山ハイクや山ごはんなど、登山に関する幅広い楽しみかたを発信しています。
「こんにちは、かほです♪」のあいさつなど、明るく飾らないキャラクターでおなじみ。
自然の力強さと美しさを存分に味わえる!
ジオパークとは、大地(ジオ)の歴史やそこに生きる動植物の生態系(エコ)、さらにそのエリアで生活をしている人々の産業や文化を知れる場所のこと。
山陰海岸ジオパークは、日本海形成に関わる火成岩類やリアス式海岸、砂丘などのさまざまな海岸地形を目にすることができるのが特徴です。

つまり、山陰海岸ジオパークトレイルは、各地の点在する荒々しくも美しい日本海の歴史や砂丘や巨岩・奇岩などの自然の営みをカラダで感じながら歩けるロングトレイルなんです。
それでは日本海の荒々しさが魅力の京都エリア、海岸線からまち歩きまで楽しめる兵庫エリア、砂丘を満喫する鳥取エリアの個性溢れるスポットを見ていきましょう。