「ぶっちゃけどうなの?」を大調査! <ローバー>の登山靴はアリ?ナシ?

ドイツ生まれの登山靴・アウトドアメーカー<LOWA(ローバー)>の製品は、フィット感の良さに定評があるものの、まだまだ日本の登山者には馴染みがないよう。そこで、ローバーの登山靴について徹底調査!特徴や魅力、気になる履き心地は……?

    <ローバー>の登山靴ってぶっちゃけどうなの?

    アウトドアショップの登山靴売り場
    大型アウトドアショップの登山靴コーナーでは、必ず目にする<LOWA(ローバー)>の登山靴。しかし、どんな登山靴かと聞かれると、「正直よくわからない」という人が多いようなんです。

    YAMA HACK読者に、アンケートをとってみたところ……

    YAMA HACK読者アンケート結果(登山靴・アウトドアシューズブランド「LOWA(ローバー)」の認知度調査)
    なんと、40%近くの人がローバーを「知らない」と回答。名前を知ってはいても、実際に「履いたことがある」という人はわずか15%でした。

    1923年にドイツで創業した<ローバー>は、250万足の生産を誇る世界最大の登山靴・アウトドアメーカーにも関わらず、日本の登山者にはまだまだ馴染みが薄く、特に登山を始めたばかりの人には、ほとんど知られていないという結果が浮き彫りに。

    ローバーの登山靴フィッティング
    一方で、愛用者からは「快適」「ホールド感が素晴らしい」「履きやすい」といったポジティブな声が多く集まりました。

    ならば、登山靴選びの候補に入れない理由はないのでは……ということで、今回はローバーの登山靴について深堀りしていきます!

    ローバーのこと詳しく教えて! 登山用品店スタッフを直撃

    カモシカスポーツ山の店・横浜店
    ローバーの登山靴を多数取り扱っているカモシカスポーツ 山の店・横浜店へ。フットウェアチーフバイヤーの金野さんに、「ローバーの登山靴ってどうなの?」をぶつけてみました!
    読者のみなさんは、ローバーの登山靴に対して「クラシック」「質実剛健」「重い」「上級者向き」といったイメ―ジを持っているようなんですが、実際はどうなのでしょうか?

    金野さん
    金野さん
    いい意味で真面目ですね。派手さはありませんが、それだけ飽きのこない、間違いないデザインだと思います。

    歩きやすさに対してのノウハウをたくさん持っているメーカーなんです。

    日本人向けの優等生。足あたりがいいから歩きやすい

    カモシカスポーツ山の店・横浜店
    カモシカスポーツ 山の店・横浜店 金野さん
    金野さん
    金野さん
    ローバーの登山靴は、途中で足が痛くならないように、足型をいかにフィットさせるかを追求して作られています。

    わりと幅広で、甲は低め。サイズを少し大きめにしても、甲の部分でしっかり押さえられるので、フィット感の調整をしやすいのが特徴です。

    「海外メーカーの登山靴は幅が狭い」というイメージがありました。

    金野さん
    金野さん
    もちろんモデルによっても異なるので、足型にあわない人もいますが、日本人の足にも比較的フィットしやすいと思います。

    靴底のクッションだったり、足首周りの設計だったり、足あたりもいいので、ピタッとしたホールド感と相まって歩きやすいですね。

    無意味なことはしない、機能あっての重さ

    ローバーの登山靴フィッティング
    金野さん
    金野さん
    他のメーカーの登山靴と比べて、重さはある方かもしれません。でもそれは、「足を守ること」を重視しているから。そのために必要な機能を足し算していったらこの重量になった、ということなんです。

    軽量さや滑りにくさよりも、歩いている最中の違和感をできる限りなくすような機能を考えて、改良し続けているんです。

    自分の足をしっかり守って「安全で快適に歩くための重さ」ということですね。

    金野さん
    金野さん
    重いから上級者向けということは決してありません。体力に不安のある人にこそローバーを履いてほしいですね。

    日帰り向けのモデルもありますから、もちろん初心者にもおすすめです。目的にあったモデルの中で、どれだけ足を労わってあげるかに重きを置いて選ぶといいと思います。

    登山をはじめて間もない人は、どのモデルがいいでしょうか?





    エントリー&ステップアップであれば、守備範囲が広い「バルド/バディア」

    ローバーの登山靴「バルド」
    バルド(メンズモデル)
    金野さん
    金野さん
    最初に選ぶなら、バルド(メンズモデル)とバディア(レディースモデル)がおすすめです。

    対応シーンに幅があるので、登山靴の劣化がはじまる5年くらいの間に、日帰り低山から3,000級の山、岩稜帯歩きや小屋泊まで、挑戦したい登山は一通りできると思います。

    いろんな山で使えるバランスの良さはうれしいですね。

    最初にローカットなどのライトな靴を選ぶと、ステップアップのためにすぐ買い直したり、買い足すことになりがちなので。

    意識せずとも快適にフィット


    金野さん
    金野さん
    バルド/バディアは、フィット感の調節もスムーズ。甲部分の紐を通すパーツにローラーが入っていて、下から順に紐を締め上げていかなくても、一気に引っ張って調節ができるんです。

    何も考えずとも均等に締められるのはラクですよ。

    もしかして、タン部分の突起にも重要な役割が?


    タン中央の突起状のフックは、ローバーの独自システム「Xレーシング」。これにより理想的なタンの位置をキープできる
    金野さん
    金野さん
    このフックは、歩いているうちにタンがズレてしまうのを防ぐためのもの。紐を両側からぐるっと交差させることで、タンの位置が上下左右で固定されて、丁度いいフィット感をキープできます。

    ローバーの独自システムなんですよ。



    金野さん
    金野さん
    全体的に履き馴染ませやすいし、フィット感が高いので軽く感じると思います。

    ローバーの登山靴は、手に持ったときより履いた方が軽く感じるという人が実際に多いんです。

    一度履いてみたら、バルド/バディアの歩きやすさを実感できると思います。


    「バルド GT」について詳しくみる「バディア GT Ws」について詳しくみる

    さらなるリアルを求めて。「バルド/バディア」を実際に山で履いてみた!

    ローバーの登山靴「バルド/バディア」を履いて登山を楽しむ男女
    <ローバー>の登山靴の性格が、だんだんとわかってきましたね。とはいえ、登山靴は履いてみないとわからない面が多いのも事実。快適なフィット感を追求しているという履き心地の真価を問うべく、「バルド/バディア」で、いざ山へ。




    地味に感動!サッと履ける&タンがズレないって快適

    ローバー バルド/バディアのXレーシング
    シューレースループ内のローラーのおかげで、紐の調節がとてもスムーズ。しかも、均等にテンションをかけられるので、半自動的に快適に歩けるフィット感に調節できました。

    登山中に足首が痛くなる原因としてありがちな、「フィット感を高めようとして、足首部分の紐を強く締めすぎる」なんてことも防げそうです。

    半日歩き続けてもタンがズレることもなく、フィット感が持続
    「Xレーシング」の効果は思っていた以上。半日歩き続けてもタンがズレることはなく、フィット感が損なわれることもありませんでした。「バルド/バディア」なら、こまめに靴紐を結び直さなくてもいいのでは?と感じるほど。

    足型や歩き方によっては「Xレーシング」をもってしても、タンがズレてしまうこともあるようなのですが、それでもないよりは断然ズレにくいはずです。

    ホールド感と足首の動かしやすさのバランスが絶妙!



    歩き出して序盤で感心したのが、足首周りの動かしやすさ。堅牢なつま先やかかと部分に対して、足首周りは非常に柔軟です。ホールド感があるのに可動域が広く、登りも下りも自然に歩くことができました。

    ハイブリッドなソールが効いている!

    ローバー バルド/バディアのソールパターン
    「バルド/バディア」のソールは、“岩場も想定したアルパイン系のソール”と“歩行重視のバックパッキング系のソール”を掛け合わせているのだそう。「対応シーンに幅がある」とは聞いていましたが、それを実感するシーンが多々ありました。



    岩場を登るときにも安定感あり。ソールのつま先にフラットな部分があることで、接地面積が広がり、その摩擦力を活かして足先にグッと力を入れやすくなっています。



    かかと部分は段々畑のようなソール形状が特徴的。この溝が、下り斜面での滑り止めになってくれていました。



    岩場や砂礫地、木道、ぬかるみなど、さまざまな場所を歩きましたが、特別苦手なところはなさそうです。変化の多い日本の登山道にこそ、向いている印象です。

    はじめての一足にも、ステップアップの買い足しにも“アリ”!

    ローバーの登山靴「バルド」を履いた登山者 「バルド/バディア」を履いてみて、特に気になるところはありませんでした。しいて挙げるなら、初めての1足としてはそこそこの値段であることでしょうか。

    そうは言っても、動かしやすさを犠牲にしていない丁度いいフィット感、それでいて岩場などでも安心の堅実さがあること、多用途に使えるバランスの良さを踏まえると、値段相応の価値があると感じます。違和感なく歩けることは、安全に登山を楽しむために重要なことです。

    「ローバーを知らない」「ローバーの登山靴を履いたことがない」という人も、一度お店で足を入れてみることをおすすめします。

    ワイドモデルもあり!今回試した「バルド/バディア」シリーズ

    ローバーの登山靴「バルド(メンズ)/バディア(レディース)」」
    (左)バディア(レディースモデル)、(右)バルド(メンズモデル)
    「バルド/バディア」は各1色で、ワイドモデルも展開。ノーマルモデルの木型に比べ、ワイドモデルは甲が高く、指の付け根辺りから指先にかけても広くなっています。“幅広甲高”や“外反母趾”の人は、ワイドモデルも試してみると良いでしょう。

    バルド GT(メンズ)

    バルド GT(メンズ)
    税込価格¥30,800
    重量680g(サイズUK8片足)
    サイズUK6〜9.5(ハーフサイズ有り)
    アッパースウェードレザー/シンセティックレザー
    ソールビブラムTrac Lite II
    カラーアンスラサイト×レッド
    ソール貼り替え可能
     
    「バルド GT」について詳しくみる

    バルド GT WXL(メンズ/ワイド)

    ローバー バルド GT WXL
    税込価格¥30,800
    重量680g(サイズUK8片足)
    サイズUK6〜9.5(ハーフサイズ有り)
    アッパースウェードレザー/シンセティックレザー
    ソールビブラムTrac Lite II
    カラーアンスラサイト×レッド
    ソール貼り替え可能
     
    「バルド GT WXL」について詳しくみる

    バディア GT Ws(レディース)

    バディア GT Ws(レディース)
    税込価格¥30,800
    重量570g(サイズUK5片足)
    サイズUK3.5〜6.5(ハーフサイズ有り)
    アッパースウェードレザー/シンセティックレザー
    ソールビブラムTrac Lite II
    カラーグレー×コーラル
    ソール貼り替え可能
     
    「バディア GT Ws」について詳しくみる

    バディア GT WXL Ws(レディース/ワイド)

    ローバー バディア GT WXL Ws(レディース)
    税込価格¥30,800
    重量570g(サイズUK5片足)
    サイズUK3.5〜6.5(ハーフサイズ有り)
    アッパースウェードレザー/シンセティックレザー
    ソールビブラムTrac Lite II
    カラーグレー×コーラル
    ソール貼り替え可能
     
    「バディア GT WXL Ws」について詳しくみる
     
    ローバー公式サイトはこちら
     
    Sponsored by IWATANI-PRIMUS

    YAMAHACK 編集部

    YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。