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保温着はダウンだけじゃない。中綿素材で使い分けしたら、秋冬登山でもサクサク歩ける!(2ページ目)

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「持って歩く」ならやっぱりダウン

出典:PIXTA

まず、ダウンを使ったインシュレーションウェアの主な用途は「保温着」です。

テントや山小屋に着いた時や休憩時に着る前提のウェアなので、登山中は持ち運ぶ時間が多くなります。

そのため、保温力だけでなく、持ち運びやすさ(重量と収納時のサイズ)のバランスも考慮して選ぶと良いでしょう。

「軽いのに温かい」のがダウンのメリット

フュージョンドライミッドウェイトフーディ

ダウンの長所は、軽さ、コンパクトさ、保温力と3つの要素のバランスがいいことにあります。

温かさはダウンの封入量によって調整でき、夏山の防寒着として使える薄くて小さく収まるモデルから、厳冬期の雪山にも対応するたっぷりとダウンを詰めたモデルまでさまざま。

しかし、重量に対して温かく、小さく収納して持ち歩ける特徴は共通しています。

これが、昔からダウンがインシュレーションウェアに使われ続けてきた理由なのです。

温かさを求めるなら「フィルパワー」より封入量が大事

数値はフィルパワー。同じグラム数のダウンならフィルパワーの値が高いほど、かさが高くなる

ちなみに、近年「フィルパワー(FP)」という指標が広く知られるようになりましたが、この数値はダウンウェアの温かさを示すものではありません。

これはあくまで羽毛のかさ高を示す数値で、重量に対する保温力のひとつの目安です。

間違えやすいのですが、必ずしも「1000FPのダウンを使っている=温かいダウンウェア」とは限りません。

温かさを求めるならば、フィルパワーより封入量に注目して選びましょう。また、数値が高いダウンは良質なダウンですが、その分、値段が高価になります。

「濡れに弱い」のがデメリット

フュージョンドライダウン ライトウィエトジャケット

一方、ダウンのデメリットは、雨や汗で濡れてしまうと保温力が保てなくなることです。

また、ダウンは普通の洗濯物のように洗うことはできず、専用の洗剤を使って丁寧に洗う必要があるため、ケアに手間がかかってしまいます。

撥水ダウンが使ったモデルもあるが、基本は濡らさない

最新のダウンウェアの中には、ポールワーズの「フュージョンドライダウン シリーズ」のようにダウンの欠点を補う「撥水ダウン」を使ったモデルも登場しています。

ただ、ダウンを使ったウェアは濡らさない使い方が大前提。撥水加工は、万が一の保険と考えましょう。

温めた空気を逃さない工夫を配したアイテムがおすすめ

ダウンを中綿に使ったウェアは、温めた空気を逃さないことを重視してデザインされています。

そのため、濡れたり、蒸れたりする可能性のある行動時には使わない前提で、通気性や換気はほとんど考慮されていません。

一例として、ボディからフードまでたっぷりとダウンを封入し、雪山でも快適に使える温かさを誇るポールワーズの「フュージョンドライダウン ミッドウェイトフーディー」のディテールを見てみましょう。

袖の端まで温かさを保つリブ

袖口はリブが内側に巻き込むように設けられています。

袖の端までロフト(ダウンの「かさ高さ」)が保たれ、温かさを確保するための構造です。

冷気が入る最大の場所にもダウンを封入して保温力アップ

フロントジッパーの内側にもダウンが封入された幅広の帯が設けてあり、ジッパーからの冷気の侵入をシャットダウンします。

手を入れたら温かい。フリースが貼られたポケット

また、ポケットの内側はフリースが貼られたハンドウォーマー仕様。グローブを外して手を入れた時にも、温かさを感じられる配慮です。

ご覧のように、ディテールひとつとっても、ダウンを中綿に使ったウェアが、いかに温めた空気を逃さないようデザインされているのかがよくわかりますね。

750FPでも、封入量を重視して保温力アップ

また、ポールワーズのアイテムは、あえて750FPのダウンを選ぶことで価格を抑えつつ、封入量を重視して保温力をアップさせています。

このようなパターンもあるので、購入時にはFPの数値ばかりにとらわれないようにしましょう。

扱いやすさなら化繊綿に軍配?

エクスコアサーマフラッシュV3フーディー

昔から保温着に使われ続けてきたダウンに対し、ここ数年での進化が著しいのが化繊綿を使ったインシュレーションです。

ダウンよりもかさばる代わりに、濡れても保温力を保てることが化繊綿の大きな利点ですが、さらに進化を続ける化繊綿の最新事情をチェックしてみましょう。

「濡れても暖かい」のが化繊綿のメリット

重量と保温性のバランスが良いダウンに対し、化繊綿最大の特徴は雨や雪、行動中の汗で多少濡れてしまってもロフトを保ちやすく、保温力が低下しにくいことにあります。

この特徴を活かし、「保温着」としてだけでなく、「行動着」としても使えるモデルが多いのが化繊タイプの特徴です。

お手入れも他の洗濯物と一緒に洗濯機で洗えるため、ケアの簡単さも大きなメリットと言えます。

「重さと収納サイズ」がデメリット

エクスコアレッドポイントV2フーディー

デメリットを上げるならば、同じ中綿量のダウンと比較すると、化繊綿の方が保温力、収納性が劣ることです。

とはいえ、そのデメリットを解消するために、さまざまな工夫を凝らした最新の化繊中綿を使ったモデルが登場しています。

蒸れを逃すウェアか、ダウンのように保温重視か

寒い時期の行動着としてメインに使うか。はたまた、ダウンの代わりとして濡れにも強い保温着としてメインに使うか。この選択次第で、選ぶべき化繊綿のタイプは決まります。

行動着になるのは、蒸れを効率的に逃がす生地とシート状の中綿

まず、化繊中綿ならではの長所を活かした行動着としても使いたい場合、「ブレサブルインサレーション」と呼ばれるタイプを選びましょう。

このタイプは、ウェア内部の蒸れを効率的に逃がすための適度な透湿性がある生地を使い、保温力と通気性を兼ね備えていることが特徴。

アウターとしても着られるようなフリースやセーターのような使い方ができます。

中綿は動いたり、濡れたりしてもダウンの偏りや潰れが少ないシート状のものが主に使われます。

天然ダウンに似たボール状の化繊中綿はコンパクトになり、保温着にも

一方、ダウンに模した形状に加工したボール状の化繊中綿を使うモデルは、軽さ、保温力の高さ、収納時のコンパクトさなど、天然のダウンに非常によく似た特徴があります。

コンパクトになるタイプなら、携行する保温着にもなりそうです。さらに、濡れにも強く乾きやすいという化繊の特徴ももっています。

年々、その機能性は高まっており、従来のダウンと化繊の中間的な新しい選択肢として注目を集めています。

「行動着」として使えるディテールに注目

ポールワーズのエクスコア サーマフラッシュV3フーディーを例に、行動着として使いやすい化繊タイプの特徴を見ていきましょう。

まず、行動時の動きにストレスなく追従できるよう、立体的なカッティングデザインが採用されています。

動いても背中が出ないよう、裾が少しだけ長めに作れていることも特徴です。

透湿性のある生地で蒸れを拡散し、着脱回数を減らす

中綿を包む生地は、面倒な着脱なしでウェア内の蒸れを解消できるよう、適度な透湿性をもつ素材が使われています。

通常のダウンウェアの場合、生地からダウンが飛び出ないような加工処理をするのですが、通気を確保するためにあえてこの加工はしません。

その代わり、多少の雨や雪でも濡れないよう、表面に撥水加工が施されています。

大型ポケットにグローブを入れておける

内側には替えグローブを収納できる大型ポケットを配置。濡れたグローブを入れると、体温で多少乾かすことができます。

このようなギミックは、透湿性がある化繊タイプならではのインシュレーションの使い方と言えるでしょう。

中綿は「用途」と「必要な保温力」に合わせて選ぶのが正解

ご覧いただいたように、「用途」によって選ぶときはダウンや化繊の中綿の種類を、「温かさ」を重視するときは封入量に着目するのがおすすめです。

今、お使いのダウン製品がどのようなタイプなのかをきちんと把握すれば、自ずと必要なもの、買い足すべきものが明確になるはず。

最適な装備を整えて、冬登山シーズンに臨みましょう!

今回、登場したポールワーズのインシュレーションウェア

商品名フュージョンドライダウン
ミッドウェイトフーディー
フュージョンドライダウン
ライトウィエトジャケット
エクスコア
サーマフラッシュ
V3フーディー
エクスコア
レッドポイント
V2フーディー
ダウン or
化繊中綿
ダウンダウン化繊中綿化繊中綿
特徴撥水ダウンを使用。封入量が多く、雪山にも対応撥水ダウンを使用。コンパクトになるライトダウン濡れに強く、アウターでもインナーでも使える。家庭で洗濯可適度な通気性をもち、行動着として使用できる

ポールワーズはここで手に入ります

エルブレス

ポールワーズには、紹介した以外にも、さまざまな封入量と中綿タイプのダウン製品がラインナップされています。

ヴィクトリア、エルブレスやスーパースポーツゼビオなど、全国162店舗でチェックすることができます。また、エルブレスオンライン、Amazon、楽天でも手に入ります。

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