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高機能ウェアだからと1枚に頼るのはNG。組み合わせの具体例で見る夏山登山の「最適」レイヤリング

夏山シーズンこそ、標高の高い山にチャレンジしてみたいところですが、高所を快適に歩くためには正しいレイヤリングの知識が必要不可欠。暑いからって、ただ薄着をすればいいわけではありません。朝晩や天候で刻一刻と変化する状況に対応しつつ、日焼けや虫、汗対策までも考慮したウェアの組み合わせが大事。あなたのそのレイヤリング、合ってますか?

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目次

 夏山ウェアの「最適」レイヤリング、ちゃんと理解してる?

夏の空

もし、夏山=半袖短パンと思い込んでいる方がいるならば、ちょっと待った。じつは夏山で快適に過ごすためには、夏ならではのレイヤリング(重ね着)が必要不可欠なんです。

わかっているようで、はっきり理解できていない人が多い夏山の「最適」なレイヤリングについて、ここで一緒におさらいしてみましょう。

登山地図

今回は登山ガイドとして活躍するス-パ-スポ-ツゼビオSSXあすと長町店のスタッフ・穂積敏昭さんを先生役としてお迎えし、夏山山行を快適にしてくれるレイヤリングのポイントを伺ってみました。想定時期とルートは、梅雨が明けた夏の八ヶ岳でのテント泊山行。ご自分の装備と照らし合わせて、読み進めてみてください。

今回教えてくれた人は…

登山ガイド

穂積敏昭さん
東北から北関東を中心に、全国の山々でガイディングを手がける登山ガイド。登山技術の講習会も開催するなど、山登りをより楽しんでもらうための幅広い活動を行っています。個人的には、夏は稜線歩き、冬は氷瀑巡りがお好みだそうです。

今回は、

【1】夏場の行動中

【2】雨が降っている時

【3】テント場

のレイヤリングのポイントをポールワーズのウェアを使って紹介してもらいます。

【1】行動中は「汗をかかない+肌の露出をしない」のが基本

樹林帯を歩く登山者
まず、行動中のレイヤリングから考えてみましょう。ウェア選びで大事なことは、2つ。1つは「汗をかかない」こと。2つめは「肌の露出を最小限にする」ことです。

穂積さん
穂積さん
ガイド中は汗をかかないためにウェアを脱ぐよう、スタート前のお客さんに声がけをするのですが、それでも暑くなって汗をたくさんかいてしまう方は少なくありません。

夏山では少し肌寒いと感じるくらいの格好でスタートするのが、ちょうどいいと思います。

歩き始めて5〜10分で最初の休憩を取り、ウェアの調整をする

登山中に着るものを調整する
穂積さんは、歩き始めてすぐに最初の休憩をとり、レイヤリングの調整を行うと言います。夏場は歩き始めてわずか5〜10分で最初の休憩をとるのだそう。
その日の気温や天候、体調などによって、各自にちょうど良い服装は変わります。そのためにも、なるべく早めに調整する時間をとることが大事なのです。

穂積さん
穂積さん
背中がもっとも熱くなりやすいので、背中が暖かいと感じ始めたかどうかを、最初の休憩(調整)をとる目安にするといいでしょう。

<ポールワーズのウェアで行動中のレイヤリング>

行動中のレイヤリング
歩き始めは、ドライコンフォートメッシュアンダーウェアにフュージョンドライ ジップシャツを重ねたスタイル。稜線に出て冷たい風が吹いてきたら、エピックヘリウムジャケットを上に羽織ります。

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ドライコンフォートメッシュアンダーウェア:エアホール加工が施されており、汗を素早く発散して汗冷えを防ぎます。

フュージョンドライ ジップシャツ:軽量でストレッチ性が高く、汗を吸い上げ拡散します。

エピックヘリウムジャケット:EPIC素材はほとんど水を吸わない性質があります。かつ、非常に軽くしなやかな素材のため、コンパクトに。

ドライコンフォートメッシュアンダーウェアを詳しく見るフュージョンドライ ジップシャツを詳しく見るエピックヘリウムジャケットを詳しく見る

穂積さん
穂積さん
まず、アンダーで汗を肌から引き剥がして、ジップシャツでウェア外に汗を拡散させます。そして、エピックヘリウムジャケットで汗冷えを防ぐというイメージです。

行動中は半袖でもいい?歩き出しが2000mを超えたら長袖一択

稜線を歩く登山者ウエアを脱ぐ登山者
真夏は、歩き出しが1000mくらいからなら半袖も選択肢ですが、2000mを越える登山口であれば、基本は長袖一択。もしくは、半袖+アームカバーの組み合わせを穂積さんは推奨しています。

その理由は、長袖が日焼けや虫刺さされを防いでくれるから。さらに、植物に触れた時のかぶれを予防する意味合いもあるのです。

ジップアップシャツはフロントの開け閉めで、温度調整がしやすくて便利です。

すぐにたためて収納しやすいウェアは、着脱の機会を逃さない

ザックにウエアを入れる
体温調整がしやすいウェアや、薄手でこまめな脱ぎ着が楽なウェアを選ぶと快適。

穂積さん
穂積さん
例えば、薄手なエピックヘリウムジャケットなら、軽量コンパクトなので寒くなる前に着る、「汗をかく前に脱ぐ」がワンアクションでしやすい。

バックパックのポケットにくしゃっとしまっておけるくらい、薄くてコンパクトなのがいいんです。

脱いだウェアをサッとしまえるのがポイント。この作業が面倒になると、結局脱ぎ着しなくなってしまいます。

【2】雨天時は動作と音のストレスが軽いレインウェアが最適解

山の霧

続いて、雨が降ってきた時のレイヤリングについて伺ってみましょう。夏は外側からの雨とともに、中からの汗やムレにどう対応するかがポイント。

基本は、余計なウェアを脱いでから着る

レインウェアを着る登山者

穂積さん
穂積さん
よく寒いからとウインドシェルなどを着たままレインウェアを重ねてしまう方が多いです。

ウェアの透湿性などの機能を最大限に生かし、汗をかかないためにも、まずは余計なウェアを脱いでからレインウェアを着てください。

<ポールワーズのウェアで雨天時のレイヤリング>

雨が降っている時のレイヤリング
穂積さんのおすすめは、
ドライコンフォートメッシュアンダーウェアにグラフィックTシャツ、
その上にデュアルフォース ストレッチレインジャケット+デュアルフォース ストレッチレインパンツの重ね着です。

 

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グラフィックTシャツ:吸水速乾素材 DRY-Xを使用。サラリとした肌触りで快適。

デュアルフォース ストレッチレインジャケット・パンツ:防水透湿素材とは思えないほどの柔らかい素材感とストレッチ性があります。

夏に使うレインウェアはムレ対策を考えて透湿性を重視

雨の中歩く登山者
防水性の高さはもちろんですが、レインウェアは他にどのような部分を比較して選べばいいのでしょうか。

穂積さん
穂積さん
夏であれば、私は透湿性の高さを重視して選んでいます。数あるレインウェアの中でも、ポールワーズのストレッチレインジャケットとパンツは、透湿性が非常に高く、暑い日も蒸れずに快適。

ストレッチ性が高いので、膝の曲げ伸ばしなどの動作ストレスがありません。


グラフィックTシャツを詳しく見るデュアルフォース ストレッチレインジャケットを詳しく見るデュアルフォース ストレッチレインパンツを詳しく見る

レインウェアのストレッチ性で動作ストレスが変わる

登山でレインウエアを着る
ストレッチ性は、特にレインパンツ選びには重要な要素の1つ。伸縮性が低いパンツだと、突っ張ってしまって動きの幅を制限されてしまい、足上げが悪くなって疲れやすくなることもあるそうです。

そのため、ストレッチ性が低い素材のパンツは大きめのシルエットにデザインされていることが多いのですが、ストレッチレインパンツは伸びるので、やや細身で美しいシルエットも特徴です。

穂積さん
穂積さん
見た目の良さだけでなく、風が当たった時にバタつきづらい利点もあります。

意外にストレスになる「雑音」。シャカシャカ音の出にくい素材という選択

登山用レインウェア
また、素材が柔らかいため、ハードシェルにありがちなシャカシャカした雑音ストレスもほとんどありません。

穂積さん
穂積さん
意外にレインウェアが擦れる雑音って認識してない方が多いのですが、結構なストレスなんですよ。

出番が少ないウェアなので適当に選ばれがちですが、たまにしか着ないからこそ、特にレインパンツはこだわって選ぶべきだと思います。

ウェアの役割分担を理解すると、レイヤリングの「解」が見えてくる

水をはじくレインウェア
ちなみに、レイヤリング全般に言えることですが、ウェアはそれぞれの役割分担を意識して重ねると快適性がグッとアップします。

例えば、ドライコンフォートメッシュアンダーウェアで肌から引き剥がした水分を、フュージョンドライジップシャツが吸収拡散させます。

レインウェアはその汗を外に透湿させて逃がしつつ雨を防ぐ役割をもつ、とイメージして選びましょう。

1枚のウェアに頼りすぎない。役割分担させることで、本領を発揮させてあげよう

重ね着

肌に近いウェアからドライコンフォートメッシュアンダーウェア、フュージョンドライジップシャツ、エピックヘリウムジャケット(ともにポールワーズ)

アンダーウェアなしで、ジップシャツだけを着れば良さそうに感じるかもしれませんが、1枚のウェアだけでは吸収できる汗の量に限度があります。

穂積さん
穂積さん
兼用にできないこともないのですが、汗を吸うのはアンダー、拡散させるのはドライメッシュ、雨風を防ぐのはシェルと、役割分担をしたウェアの組み合わせをトータルで考えることで快適性が上がります。

高山植物

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