「ああ、持ってくればよかった…」の後悔はもうしない。邪魔にならずにカメラを山へ持っていくには?新作カメラで試してみた。

山でハッとさせられるようなキレイな風景に出会った時、スマホの写真が物足りなくなることも。でも、一眼カメラは重たいし故障が心配。そこで今回は、キヤノンの新作ミラーレス一眼で3パターンの携行方法を検証して、おすすめの持ち運び方を調べてみました。山にも持っていきやすい軽量コンパクト&高性能の新作カメラで実践レビューします。

制作者

YAMAHACK 編集部

YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。

YAMAHACK 編集部のプロフィール

...続きを読む

今年こそ、山でしか出会えない景色をキレイに残したい

写真を撮影する登山者
こぼれるような緑に覆われた森、うねりながら続く長大な主稜線、眼下に沈む幻想的な雲海、一日の始まりと終わりをドラマチックに演出する朝日と夕日など。

山登りで出会う風景は、日常では目にすることができない絶景ばかり。目を凝らして脳裏に焼き付けようとしても、時とともに薄れる記憶を留めておくことはできません。

いつかの思い出を振り返るために、感動の瞬間を写真に収める方は多いでしょう。最近はスマートフォンの進化が目覚ましく、ボタンひとつでキレイな写真を撮影できるようになりました。

スマートフォンで満足できなくなったら?

出典:PIXTA
ただ、スマートフォンにも限界があります。

たとえば、遠くの山や梢にとまった野鳥などを撮影するとき、ズーム機能を使うと画像が粗くなった経験はないですか?ほかにも、被写体が浮き上がるように背景がボケる写真、夜景や星空など夜間の撮影も少々苦手。可憐な高山植物の間近に迫る撮影にも対応していない機種が多いです。

撮影が楽しくなると「もっとキレイな写真を撮りたい」と欲が出るのは自然な流れ。

そろそろ、一眼カメラに手を出す時期?

EOS R10で撮影
そんな願いを叶えてくれるのが、一眼カメラ。
超望遠撮影、背景をボカす撮影、星空撮影、マクロ撮影など、一眼カメラは望み通りの表現ができるのが魅力です。

でも…。一眼カメラって、山で邪魔にならない?


ただ、スマートフォンに慣れていると、一眼カメラは重く荷物に感じてしまいますよね。

さらに、高価な機材なので「岩にぶつけたらどうしよう」「雨で濡らしたらどうしよう」など、破損や故障が気になって、山に持ち出す気になれないことも。

そこで今回は、さまざまな一眼カメラの携行方法を検証して、安全性や使い勝手などを確かめてみました。

登山では、どんなスタイルで持っていくのが快適?


テストで確かめた項目は以下の4つ。それぞれ5点満点で評価します。
<ホールド感>
体に密着して邪魔に感じないかどうか
<プロテクション能力>
衝撃や濡れなどからどれほど機材を守れるか
<足元の視認性>
携行中に足の置き場は見やすいかどうか
<機敏性>
シャッターチャンスに出会ったときすばやく撮影できるか
テストした携行方法は以下の3つになります。
【1】カメラケースに入れる
【2】腰に巻いて使うカメラホルスターを使う
【3】クリップタイプのカメラホルスターを使う
「ホルスター」は、道具などを収めて身につけられるケース、鞘(さや)という意味です。

登山ではカメラバッグよりも「身につけられる」ケースが必須。それではひとつずつ見ていきましょう!

【1】何より安全。カメラケースに入れて登る

slider image
slider image
{"pagination":"true","pagination_type":"bullets","autoplay":"true","autoplay_speed":"3000","direction":"horizontal","auto_stop":"false","speed":"300","animation":"slide","vertical_height":"","autoheight":"false","space_between":"0","loop":"true"}


まずは肩がけ式のケースに入れる方法です。
ホールド感|★★★★★
プロテクション能力|★★★★★
足元の視認性|★★☆☆☆
機敏性|★★☆☆☆
【メリット】
・ケースの裏側にあるループにヒップベルトを通すと体に密着でき、ホールド感は良好
・耐衝撃性に優れる素材を採用。レインカバーまで備え、プロテクション能力も文句なしの満点
【デメリット】
・ケース自体が大きいので足元を見ると視界に入り込むので、少々ストレス
・ファスナーを開けて取り出す必要があるので、機敏性も低評価に
ケースは足元が不安定な岩場などが現れない、比較的な安全なコースで使うといいでしょう。天気予報がはっきりしない場合はケース一択になるかもしれません。

 【2】素早くカメラを取り出せるカメラホルスター

slider image
slider image
{"pagination":"true","pagination_type":"bullets","autoplay":"true","autoplay_speed":"3000","direction":"horizontal","auto_stop":"false","speed":"300","animation":"slide","vertical_height":"","autoheight":"false","space_between":"0","loop":"true"}

次に試したのは、腰に巻いて使うカメラホルスター。首にかけたカメラのレンズをホルスターのループに差し込んで使います。
ホールド感|★★★☆☆
プロテクション能力|★★☆☆
足元の視認性|★★★☆☆
機敏性|★★★★★
【メリット】
・カメラ本体を持ち上げればすぐに撮影できるため、機敏性は最高評価
・優れているとはいないが、足元の視認性は【1】のケースよりもいい
【デメリット】
・若干のホールド感はあるが、むき出し状態で持ち運ぶことになるのでプロテクション能力は高くない
・岩などにぶつけないように注意が必要
こちらもケースと同じで、広い尾根を歩くような比較的な安全なコースで使うといいでしょう。天気の心配がなければシャッターチャンスを逃さず撮影を楽しめます。

【3】安定感&視認性◎。クリップタイプのホルスター

slider image
slider image
slider image
{"pagination":"true","pagination_type":"bullets","autoplay":"true","autoplay_speed":"3000","direction":"horizontal","auto_stop":"false","speed":"300","animation":"slide","vertical_height":"","autoheight":"false","space_between":"0","loop":"true"}


最後は、クリップタイプのカメラホルスター。ショルダーストラップに固定したアタッチメントにカメラを取り付けて携行してみます。

カメラを使用するときは、アタッチメントのボタンを押してロックをリリースします。
ホールド感|★★★★★
プロテクション能力|★★★☆☆
足元の視認性|★★★★☆
機敏性|★★★☆☆
【メリット】
・カメラが「カチッ」とロックされてグラつくことがなく、ホールド感は良好
・カメラは胸元で固定されるので、試したなかではいちばん足元が見やすかった
・【2】の腰に巻くホルスターと同様カメラはむき出しになるが、高い位置で携行できるので何かにぶつかる危険性は少ない
【デメリット】
・ロックをリリースするのが少々手間取る
・【1】のケースより取り出しやすいが、【2】の腰に巻くホルスターと比べると少々煩わしさを感じる
今回試したなかでは、この方法がいちばんおすすめ。何かにぶつける心配も少なく、足元の視認性も良好なので、比較的フィールドを選ばずカメラを山に持ち運べるでしょう。

高機能なのに軽いミラーレス一眼なら、気軽に山に持って行ける


 

好みのカメラの持ち歩き方法が見つかったら、今度はカメラ本体にも目を向けてみましょう。近年は「ミラーレス一眼」と呼ばれるカメラが高機能とコンパクトさを兼ね備えているため、人気です。

シャッターボタンを押したときに内部で跳ね上がるミラーの仕掛けを省いているので、使用するパーツが少なくなります。

そのため、デジタル一眼の高機能を継承しつつも、本体のサイズを小さくできて重量も軽い。登山にぴったりの高機能カメラがミラーレス一眼といえるでしょう。

Canonの新作・EOS R10。今、一番、山で使いたいカメラ


そんなミラーレス一眼に、カメラのトップメーカー「キヤノン」から最新モデルが登場しました。その名も「EOS R10」話題の小型・軽量ミラーレス一眼です。

トップメーカーが満を持してリリースしたモデルだけあり、カメラ初心者から上級者まで満足する機能を漏れなく搭載。にも関わらず、ミラーレス一眼らしく山に持っていきたくなる納得の「軽さ」で仕上がっています。

持っていく「甲斐」のある高機能。なのに、軽い

slider image
slider image
slider image
slider image
{"pagination":"true","pagination_type":"bullets","autoplay":"true","autoplay_speed":"3000","direction":"horizontal","auto_stop":"false","speed":"300","animation":"slide","vertical_height":"","autoheight":"false","space_between":"0","loop":"true"}

全てEOS R10で撮影
当然ですが、スマートフォンより被写体がキレイに写ります。超望遠や夜間撮影でも、空気感まで伝わってくるようなシャープな写真を撮影でき、一度使うとスマートフォンには戻れません。

それを実現しているのが、キヤノンの「EOS R」シリーズでは初となる、最大約2420画素の「APS-Cサイズ」(※01)のCMOSセンサー(※02)です。

「APS-Cサイズ」は、一般的なスマートフォンが搭載する1/2.3インチのセンサーと比べると面積が約13倍も広いため、より多くの光を集めることができ、豊かな階調表現で被写体を繊細に描写します。

センサーサイズの大きさは夜間の撮影にもメリットがあり、十分な光を取り込めるので、画像が粗いと感じる「ノイズ」の発生を抑えて被写体を写すことが可能です。
※01 「センサーサイズ」の一つ。カメラがもつセンサーサイズによって写せる範囲が異なる
※02   光を電子信号に変換する撮像素子。アナログカメラのフィルムに相当するパーツ

 

抜群の描写力を誇りながら、「EOS R10」はバッテリーとSDカードを含むボディーの重量が約429gしかありません。

「EOS R10」は、エントリー向けの「EOS Kiss X10」に比べても20g軽くなっています。小型・軽量ボディーに高機能を詰め込むメーカーの技術力の高さが伺えます。

揺れる植物にも素早くピントが合うオートフォーカス機能

slider image
slider image
{"pagination":"true","pagination_type":"bullets","autoplay":"true","autoplay_speed":"3000","direction":"horizontal","auto_stop":"false","speed":"300","animation":"slide","vertical_height":"","autoheight":"false","space_between":"0","loop":"true"}

全てEOS R10で撮影
オートフォーカス(以下、AF)も高機能で、AFの領域を広げると、風で揺れる花や梢にもボタンひとつで瞬時にピントが合い、テクニック不要で簡単に撮影できます。

さらに、被写体を自動で追尾するトラッキング機能と、最高で約23コマ/秒(1秒に23回シャッターを切れる)の高速連写も搭載しているため、たとえば羽ばたく野鳥など、躍動感ある写真も撮影可能です。

ローアングルやハイアングルでも撮影しやすい

slider image
slider image
{"pagination":"true","pagination_type":"bullets","autoplay":"true","autoplay_speed":"3000","direction":"horizontal","auto_stop":"false","speed":"300","animation":"slide","vertical_height":"","autoheight":"false","space_between":"0","loop":"true"}


操作性も優秀で、搭載する3.0型の大型モニターがパカッと開いて前後に回転するため、カメラを高い位置に構えるハイアングルや、低い位置で撮影するローアングルも非常にラク。無理のない姿勢で望み通りのアングルを狙えます。

slider image
slider image
{"pagination":"true","pagination_type":"bullets","autoplay":"true","autoplay_speed":"3000","direction":"horizontal","auto_stop":"false","speed":"300","animation":"slide","vertical_height":"","autoheight":"false","space_between":"0","loop":"true"}

2枚目はEOS R10で撮影
さらに、モニターはタッチパネル対応なので、指先ひとつでさまざまな設定をメニュー画面から変更可能。サクサクと操作でき、煩わしさを感じません。また、三脚を使う撮影では、任意の被写体に指先でピントを合わせることも可能です。

アプリ経由でスマホ連動


もちろん、Wi-Fi機能も搭載しているので、専用アプリでスマートフォンと連携すれば、撮影した瞬間から写真をスマートフォンに転送可能。取り込んだ写真はその場でSNSなどに投稿できます。

EOS R10をもっと詳しく知りたい




EOS R10とともに小屋泊山行してみた結果…。夕日も星もキレイに撮れました


そんな高機能すぎる「EOS R10」を携えて、今回は奥秩父に位置する金峰山に、泊まりがけで登ってきました。廻り目平から出発して、金峰山小屋で1泊する計画です。

山の細部まではっきり撮れる

EOS R10で撮影
林道の終点から登山道に入り、シラビソなど針葉樹林が目立ち始めてくると、瑞牆山が遠くに見えるスポットを発見。さっそく「EOS R10」をハイアングルで構えて、超望遠で撮影します。無数の岩峰が立ち並ぶ瑞牆山独特の山容を、細部までくっきりと撮影することができました。
スマートフォンで撮影
一方、スマートフォンのズーム機能では十分な画角まで寄ることができず、画像も粗くなってしまう結果に。これだけも機能の差は明確です。

見頃のシャクナゲは艶っぽく

EOS R10で撮影
再出発して、一度傾斜が緩むと標高に差しかかる、ピンク色が鮮やかなシャクナゲの花が現れました。こちらも先ほどと同じく望遠を使い、今度は背景をボカして被写体を引き立てる写真を撮影。ボケを生かした表現は一眼カメラの得意分野のひとつです。

スマートフォンで撮影
スマートフォンでも背景をボカして撮影することはできます。しかし、背景部分の差に注目。ボケの部分が不自然な粗さになりがちです。

動画で刻々と変わる山の姿を残せる

金峰山小屋に到着後、雲の動きを動画で撮影してみました。刻々と変わる空の様子と山肌の雲の影も山の中ならではの動画です。

 
また、日の入り前に山頂へ向かい、日が沈む様子も動画で撮影。「EOS R10」は高画質な4K動画を撮影でき、ブレを軽減する機能まで内蔵。歩きながらの撮影など、さまざまなシーンにも対応します。

星空撮影にチャレンジ

EOS R10で撮影
真夜中、月が沈んだタイミングで静かに外へ出て、星空の撮影にも挑戦。薄っすらと雲がかかる生憎の空模様でしたが、夜空をここまでキレイに撮影することができました。


 

ちなみに、星空を撮るときはフォーカス機能をマニュアルフォーカスに変更して、パネルに表示される∞マークに設定して撮影するのがコツ。これで、暗がりの中でも小さな星にピントを合わせることができます。

小屋のご主人の表情も豊かに

EOS R10で撮影
翌朝、下山前に金峰山小屋のご主人吉木さんとスタッフの藤田さんにご協力頂き、ポートレートも撮影。
「EOS R10」には人や動物の目に素早くピントを合わせ続ける機能が備わるため、豊かな表情を逃しません。

水の流れを美しく捉えられる

EOS R10で撮影
下山途中、水場の近くで沢の風景も撮影してみます。ここでは撮影モードをTvモード(シャッタースピード優先)に設定。すると、沢水が薄いベールのように流れ落ちる雰囲気のある写真を撮ることができました。

スマートフォンで撮影
スマートフォンはシャッタースピードを調整できない機種が多く、それだと水の流れをキレイに収めることができません。

泊まりの山行でも気にならないコンパクトさ&軽量性


撮影に関する高機能もさることながら、実際の山行では小型ボディーと抜群の軽さも魅力的。これなら日数の長い山行でも、重さを気にせず持ち出せそうです。


さらに、グリップのしやすさもグッドポイント。ボディーが小さいと握りにくいと感じるものもありますが、「EOS R10」は持ったとき、手のひらにしっくり馴染むデザインが好印象。ボタンの配置も絶妙で、グローブを着けた状態でもスムーズに操作できました。

2つのレンズを使い分けました


一眼カメラの操作に慣れてきたら、レンズにもこだわってみるといいでしょう。一眼カメラはレンズを交換でき、超広角から超望遠まで、さまざまな画角で撮影できる点も大きな魅力です。

「EOS R10」のレンズキットで選べるレンズは広角ズーム(RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM)と標準ズーム(RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM)の2種類。

星空や風景など、広い画角での撮影には広角ズームがおすすめ。標準ズームは、近くの被写体から遠くの山まで、さまざまな画角に対応します。

山のミラーレス一眼デビューなら、Canon EOS R10がピッタリ


スマートフォンで撮った写真も十分キレイなのですが、一眼カメラと比べると、どうしても物足りなさを感じてしまう。そんなとき、小さくて軽い「EOS R10」なら、気軽に山に持ち出すことができ、思う存分キレイな写真を撮影できます。

EOS R10で撮影
山で出会う風景や動植物を撮影するおもしろさを覚えると、山登りが一層楽しくなりますよね。「EOS R10」を携えて、新しい山の魅力を見つけましょう!

EOS R10をもっと詳しく知りたい

撮影協力:金峰山小屋

Sponsored by キヤノンマーケティングジャパン