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【約60kmガチ検証!】2日間走って体感した、HOKA最新「MAFATE5」の浮遊感がスゴかった!!(2ページ目)

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【クッション性】実際の重さより、軽快な履き心地と走行感

MAFATE 5

MAFATE 5のスペックは次の通り。

商品名MAFATE 5
価格¥27,500(税込み)
重量332g(メンズ28cm相当)/ 286g (ウィメンズ 25cm相当 )
スタックハイトヒール / 44mm、前足部 / 36mm(メンズ)
ヒール / 43mm、前足部 / 35mm(ウィメンズ )
オフセット8mm

厚底シューズは、一般的にはスタックハイト(ソールの厚み)が30mm以上から、そう呼ばれます。

MAFATE 5は、ヒール部の厚さが44mmもあり、他ブランドのトレランシューズと比較してもかなりボリュームのある厚底モデルです。

ミッドソールが分厚い分、重さは嵩みますが、その履き心地、走行感が軽量モデル同等に軽快なのが、MAFATE 5の特長のひとつ。そして厚いソールがもたらすクッション性も非常に高く、足に掛かる負荷も軽いんです。

それは、トレイルランニングレースで100km以上の距離を走る、ロング用のシューズとして開発された機能なのでしょう。

【推進力】ロッカー構造で、足がスゥ~っと前に出る

HOKA MAFATE 5

ロングトレイルを走り切るために、HOKAは、高いクッション性で足に掛かる衝撃と負荷をできるかぎり小さくすることに加えて、スムーズに足を動かし、最小限の力でカラダを移動させる高効率性を装備させました。

MAFATE 5

それを可能にしたのが、踏み出した足の重心移動をラクに行えるように、ソールのカーブをゆりかごのように利用する「メタロッカー機能」です。

実は、このロッカー機能をいち早くランニングシューズに取り入れたのもHOKAなんです。

「ロッカー・インテグリティ・テクノロジー」という最新技術

hoka構造

画像提供:HOKA

MAFATE 5には、「ロッカー・インテグリティ・テクノロジー」と呼ぶ、HOKA最新のロッカー機能を初搭載しています。

中央、前足部にある柔軟で反発力のあるTPU製のプレートが推進力を生成。そのプレートを挟むミッドソールは2層になっていて、上側は反発力を重視した「スーパークリティカルフォーム(SCF) EVA」を、下側にはクッション性に長けた「CMEVA(圧縮成形EVA)」を採用。それらが複合的に機能して、足を自然に前に出してくれます。

プレートがあることで、前足部のカーブ(=ロッカー形状)が走行時にねじれたり、潰れたりすることなく維持されるのもポイントです。

【安定感】Vibram メガグリップが斜面で効く

MAFATE 5 底面

推進力の高いMAFATE 5のアウトソールには、昨今多くのトレランシューズ、ハイキングシューズで採用されている、Vibram社のメガグリップを搭載

加えて、台形状のラグと呼ばれる突起に、さらに細かな粒状の突起を装備したトラクションラグを採用。通常よりも高い5mmのラグが機能するので、地面に食いつくトラクションラグの効果もアップさせ、走行時の安定感をプラスしてくれています。

MAFATE 5

同シリーズの「MAFATE SPEED 4」よりアウトソール全体を3mm拡大しているので、ソールの接地面積が大きく、メガグリップのグリップ機能も後押しされています。

下り道でもヒヤッとしない、スムーズな足さばき

MAFATE 5

おかげで、下り急斜面や階段状のトレイルで、カカト側の後ろ重心になってスリップしそうになっても、そこからもう一段階のグリップがググッと効き、「ヒヤッ」とすることが少なくなっています。

体重に対して筋力が不足している方や、恐怖感で下りでスピードを出すことが苦手な人、意外と多いのではないでしょうか。下りが得意な人でも、疲労によってスピードや方向をコントロールができなくなることもあるでしょう。

でも、MAFATE 5なら、スルスル~っと、足さばきよく下れる心地よさを得られ、長距離、長時間走っても、その軽快さが維持されるんです。

そんな、多くのトレイルランナーが求めていたであろう機能を、MAFATE 5は具現化してくれています。

酷暑の60kmランでガチ検証!走って見えた5つのポイント

さて、今回ランニングテストを行った信越トレイルは、全長110kmある日本のロングトレイル文化の先駆け。標高1,000m前後にあり、テストした2日間は、酷暑の影響で気温が30℃以上もありました。

アップダウンが多く、トレイル上に水場がほぼないため、取材スタッフから給水&給食のサポートがなければ走り切ることができなかったであろう、かなり過酷な状況でした。

そんな中、MAFATE 5を履いて2日間約60kmの道のりを走行。そこでわかった5つのポイントを次に紹介しましょう。

POINT① 指先にゆとりもありながら、足によく馴染む

MAFATE 5

私はHOKAの「CHALLENGER (チャレンジャー)」というオンロードもトレイルも走行可能なモデルを愛用しているためそれほど心配はしていなかったのですが、MAFATE 5は、想像以上にフィット感のよいシューズでした。

海外モデルに多い足指の付け根部分の狭さはなく、足指も動かせるゆとりをしっかりと装備。シューレースを締め込むと、シューホール部分からアッパーに配されサイドのブレを防ぐサポートパーツが連動。とくに甲部、中足部の足馴染みのよさは、秀逸です。

今回テスト走行までにシューズを慣らす時間がなかったのですが、靴ズレもなく走り切ることができました。

POINT② 不思議なくらいに登りで足が前に出てくる、推進力に感動!

前述した愛用のHOKA「チャレンジャー」とMAFATE 5の違いを大きく感じたのは、登りです。

チャレンジャーもロッカー機能を装備していますが、MAFATE 5に搭載されるロッカー・インテグリティ・テクノロジーは、それとは別次元のものだと、登りでわかりました。

MAFATE 5を履いていると、走れる緩斜面はもちろん、太腿を押して登るようなキツめの斜面や、階段状の登りで、後ろ足がスッスッと前に出るんです。

疲れてきたとき、カラダもココロも前へ

MAFATE 5

平坦な道であれば、これまでのロッカー構造でも十分に機能します。でもアップダウンのあるトレイルでは、より大きな荷重が足裏(ソール)に掛かり、ロッカー形状を維持できず、平坦路のように推進力が感じられない…ということも。

一方、ロッカー・インテグリティ・テクノロジーを搭載したMAFATE 5は、特に登りで、足がスゥ~~っと前に出る感覚があります。

だから、いつもより筋力を使わずに登れて、標高を上げていくことが楽しくなってきます。また、距離を走って疲労してきたとき、いつもなら諦めてしまいたくなるときに、諦めずに前進できます。

ロッカー・インテグリティ・テクノロジーは、足やカラダだけでなく、ココロも前に進めてくれる機能とも感じられました。

程よい反発力で、脚に負荷がかかりにくい

反発性のあるシューズに過度に足が押し出されてしまうと、その動きに関節や筋肉がついていけずに故障する可能性もあるのですが、MAFATE 5は導くようにそっと後押しをしてくれる程度。

そのため長時間のランニングでも足が疲れにくく、登り斜面を普段よりもラクに進めることに驚きました!

POINT③ ステップを細かく踏みたくなる高コントロール性で、安心!

MAFATE 5

HOKA最大級の幅広ソールに、Vibram メガグリップ トラクションラグを採用しているので、そのグリップ力は多くのトレランシューズと比較しても随一だと思えるものでした。

下り坂

私は慎重で臆病なので、下りをガンガンとスピードを上げて走ることができません。その代わりに細かくステップを踏んで、スピードをコントロールしながら確実に下りるのですが、それでも急斜面では、気持ちが縮こまるようなスピードが出てしまうことがあります。

そんなときも、グリップ力のおかげで臆せずもう一歩を送ることができ、スムーズにステップを踏めました。もしかしたらトップ選手のように、ダンスをするように下りを駆け抜けることができたかも!なんて思えるくらい楽しく走れました。

MAFATE 5の高いグリップ力は、高いコントロール性に直結していると感じました。

POINT④ 疲労が軽く、ロングレースだけでなく初心者ランナーにも効果あり

完走後

今回は、1日目、2日目でそれぞれ約30kmをラン。ロングレースに出るレベルのランナーであれば大した距離ではないけれども、しかし普段、長くても20~30kmしか走らない私のレベルだと、足のダメージが翌日まで結構残る距離です。

でも、MAFATE 5を履くと、走行中も走行後も、足が軽いまま。さすがに2日目のゴール後には、脛の脇の筋肉とハムストリングスに少しのハリを感じましたが、普段に比べると、ずっと軽く済みました

MAFATE 5

この疲労の軽さは、最大44mmもある厚底ソールのクッション性の高さと、足を自然に前に進めるロッカー・インテグリティ・テクノロジーの効果だと考えられます。

ロングレース向きということに納得するとともに、まだ足がトレイルを走ることに慣れていない初心者が履けば、走行中の疲労が軽く済み、転倒等のケガをするリスクを低下してくれそうです。もちろん、トレイルを走ることの楽しさもしっかりと味わうことができるでしょう。

POINT⑤ すぐに削れたり、壊れたりしそうにない耐久性も装備

HOKA MAFATE 5

グリップ力に優れるVibram メガグリップを搭載したアウトソールですが、高いグリップ力があるということは、ソフトな素材でできているということでもあります。故に、ソールが削れやすく、早く寿命が訪れてしまうという課題がありました。

また軽量化のために肉抜きされたアウトソールは、ミッドソールがむき出しになっている部分があり、こちらもソフトな素材なので、削れやすいんです。

近年のランニングシューズはかなり高価になっていますし、高機能ではあるけど寿命が短いとなると、「機能は劣っても長く履けるものを選ぼうか…」と、トップ選手でもなければなるでしょう。私もそうです。

MAFATE 5

でも、MAFATE 5のアウトソールに配された高さ5mmもあるラグは、約60kmを走っても角が少し取れたレベルでした。ミッドソール部にも大きなダメージはありません。トレランシューズの寿命は、一般的に約1年、距離500kmと言われていますが、それくらいはしっかり走れそうです。

というのも、MAFATE 5ではソールの耐久性アップを目指して開発されているので、高機能を享受して、トレイルをラクに長く、一緒に走ってくれそうです。これ、ランニング好きにとっては、かなりありがたく、うれしいことです。

ちょっと気になる点もありました

MAFATE 5

ヒール部に樹脂素材によるサポートがない、ソフトなタイプであることが気になった点でした。軽量化のため省略したと想像しますが、フィット感はよいのですが、ヒールとシューズの一体感を求める私には、少し物足りなさを感じました。

いや、それらを装備すると、間違いなく重量増となり、軽快さが損なわれることはわかってはいるのですが…。

異物混入はゲイターで対策

シュータン

また、フィット感を重視した薄いシュータン=ベロは、HOKAの他モデルで採用していたアッパーとベロとを伸縮素材で連結したガセット仕様ではないため、走ると甲の外側にズレてしまい、砂や木っ端がシューズ内に侵入しやいものでした。

ゲイター

とはいえMAFATE 5は、別売のゲイターを装着できるループがヒール側に装備されているので、上画像のようにすればシューズ内への異物進入は防げるので、対処策はあります。

心地よい浮遊感がたまらない!

MAFATE 5

厚底シューズって、厚くなる程にフワフワし過ぎていたり、路面から足裏までの距離が出たり、安定感を失うのでは?と思われてきました。

でもMAFATE 5の場合は、幅広のソールでグリップした力を、ロッカー・インテグリティ・テクノロジーによって推進力に変え、足をスゥ~と後押し。そして自然に前に押し出されて踏み出した一瞬に「フワリ!」、さらにその足を地面に着地し、厚底ソールが荷重を受け止める瞬間にも「フワリ!」と感じられます。

MAFATE 5

こうしたMAFATE 5の特長を表現するなら、「心地よい浮遊感」です。弾むように足が前に出る、雲の上を駆け抜けているような走行感を得られました。

この浮遊感は疲労を軽減、肉体的な大きな余裕を生み出します。

ロングレースに初めて挑戦するランナーであれば長い距離をラクに移動。何度もロングを完走しているランナーなら、これまでよりも少ないチカラで早く駆け抜けることを可能にしてくれるでしょう。

HOKA MAFATE 5

そして今回の私には、信越トレイルの清閑な山景をじっくりと受け止めるココロの余裕もつくってくれました。

そう、よい道具は、カラダにもココロにも、よい影響を与えてくれます。MAFATE 5は、まさに、よい道具でした。

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