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【新作レビュー】ついにサロモンからも厚底シューズが登場。歩きやすい秘密は「厚み」+αだった!(2ページ目)

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【1】ボリュームのあるミッドソールは、安定感を装備しているか?

まずは、足を入れてみた第一印象。

ELIXIR MID GORE-TEXの特長は、なんといっても厚底のミッドソール。

カカト部の高さは37.3㎜もあり、背が高くなったと感じるレベルです。

ポンチョ

ポンチョ

これだけ高さがあると、普段とは身体や足の使い方は変わるので、歩行時の安定感が失われないかを知りたいです。

アッパーが足を包み込み、ブレを抑える

シューズに足を入れ、シューレースを締めていくと、足指のゆとりと甲のホールドを感じられます。

ミッドソールからシューレース部分までの中足部を優しく包むフィット感を実現するアッパー構造「SensiFit(センシフィット)」が機能しています。

ポンチョ

ポンチョ

足先は少し絞られていますが、しっかりと指を動かせるスペースはあり、指で地面を掴む動きができるので、安定した歩行ができそうです。
甲は土踏まずからクルッと包み込まれる感覚が強いです。

上の写真の甲部分の金属フックが備わった山のようなカタチのパーツが、シューレースを締めると連動して足を包み込む、「SensiFit」。

既存のサロモンのシューズにも装備され、歩行時のブレを防ぐと評価の高い機能です。

横ブレを抑える機能は、さらにある!

シューズの外側、カカト部分のミッドソールと本体サイドを連結する矢羽根のようなカタチのパーツ は「Active Chassis(アクティブシャーシ)」。

厚くやわらかいミッドソールに上から荷重がかかったとき、その荷重が外側に掛かって横ブレさせないため、樹脂製で硬さのある「Active Chassis」が機能するようです。

ポンチョ

ポンチョ

その場でジャンプをしてみると、足裏全体にソフトさを感じますが、左右にブレることはありません。

歩き出してみると、不安を感じさせない歩行感あり!

ポンチョさんは登山やランニングのとき、他ブランドの厚底シューズも履いていますが、ELIXIR MID GORE-TEXのクッション性はそれ以上と感じたそう。

ポンチョ

ポンチョ

ソフトでありながら、しっかりとした安定感もあります。
それは、搭載された「SensiFit」、そして「Active Chassis」が機能しているからなのでしょう。
高いクッション性がありながら、バランスを崩すことのない、これまでに感じたことのない履き心地と歩行感です。
これは、かなり面白いシューズです!

【2】クッション性が高い反面、フワフワしすぎて歩きにくくないか?

ミッドソールに採用されている素材「energyFOAM(エナジーフォーム)」には、オレフィンという樹脂を配合。

従来のミッドソールに使用されるEVAという素材よりも弾力性が高く、着地の衝撃を次の一歩を出させる力に変える素材です。

ポンチョ

ポンチョ

反発力の高さは、トレイルランニングでは求められる機能です。
しかし、はたして登山ではオーバースペックではないのか?フワフワしすぎることはないのか?が、気になるところです。

フワフワしすぎることはなく、足上げが軽くて気持いい!

クッション性の高さはもちろん、反発力の高さも実感したというポンチョさん。

ポンチョ

ポンチョ

フワフワした着地ですが、歩きにくいことはありません。
それよりも、歩き続けるほどに、足取りの軽さを強く感じます。それは登りでも感じられ、いつもより足上げが軽いんです。
「energyFOAM」の反発力の高さが、足をサポートしてくれています!

ガレているところも足裏に負担がない

ガレ場で感じたのは、「厚底」シューズならではのクッション性の高さ。

アウトソールが柔らかいので、歩き始めは「足裏に石を踏んでいる感覚がわかるのか?」と感じたそうですが、歩き進めるとそうでないことが判明しました。

ポンチョ

ポンチョ

石を踏んでいる感覚はありますが、点で足裏に感じるのではなく、丸く感じます。アウトソールもそれほどヨレてはいません。
例えれば、ガレた石の上に低反発のクッションを敷いて、その上を歩いているような感覚です。
コレならば突き上げによる足の疲労を、かなり軽減してくれるでしょう!
でも、人によってはその感覚に慣れが必要かもしれません。

反発力のあるミッドソールと相性のよい独自アウトソール

ポンチョさんいわく「ヨレにくい」というアウトソールは、「All Terrain Contagrip」と呼ぶサロモン独自のもの。

ソールパターンはよくあるタイプに見えますが、ラグ=凸凹の突起に通常より深さのある5㎜を採用。

粘着性と耐久性の高いアウトソール素材の特長をさらに引き出しています。

【3】強いロッカー形状は、どれくらいの推進力を生むのか?

シューズを真横から見て、ソール前後が反り返った形状をロッカー形状といいます。

サロモンでは「Reverse Camber(リバースキャンバー)」と表現。

ロッキングチェアの脚のように、前後方向のスムーズな荷重移動が可能になり、それが推進力を生みます。

ポンチョ

ポンチョ

この形状は厚底だからこそ反り返しのカーブを強くすることができ、ミッドソールの反発力ともに、前へと進むチカラをサポートしてくれます。

前へ前へと足が軽く出る、それは浮遊感!

ロッカー形状を意識していつもよりカカト近くで着地して歩いても、また、足裏の中央部分から着地をしてもスムーズに体重移動ができたそう。

ポンチョ

ポンチョ

スッ、スッと足を前に出せ、最後につま先が離れる瞬間まで、地面を捉えてられていることを感じます。
その体感を表現すれば、浮遊感。それくらいに足と身体が軽く感じられました!

でも、ロッカー形状のソールは、岩場は向いていない?

岩場を登るのに適したアルパインシューズは、岩場での小さな足場に立ち込みやすくするため、フラットで硬めのソールになっています。

フラットではないソールの場合はどうでしょうか。

ELIXIR MID GORE-TEXのようなロッカー形状だと、岩場に立ち込むと着地時にカカトが落ちてしまうので、ふくらはぎ等にかかる負荷は若干高くなります。

ポンチョ

ポンチョ

このシューズは、岩場を垂直に移動する箇所が多いトレイルよりも、緩やかなアップダウンが連続するトレイル向きです。
とはいえ、ガレ場では高いクッション性が機能しますし、垂直移動が多くなければ岩稜帯を通るトレイルでも、推進力を活かした歩きを優先して、私は選択することもあると思います。

1日歩いてみてわかる疲労の軽さ

テストは距離約9キロ、撮影時間も含めた行動時間は約5時間、累積標高差は600m強でした。

樹林帯から森林限界を越え、岩稜帯を歩き、再び樹林帯、そして沢沿いをハイク。

日帰りハイクとしては、少し距離が長めですが、ポンチョさんにとっては、ゆっくりとしたペースでラクだったようです。

実は重めの荷物で歩いてみました!それでも負荷はなし

しかし、ポンチョさんは日帰りハイクの装備ではなく、テストのためにテントや寝袋、ストーブ&クッカー、1泊分の食料、防寒着、水3ℓを収納した、ファストハイクでのテント泊装備でハイクをしていました。総重量は約10キロ。

ゆっくりとしたペースだったとしても、それなりに足、身体に負荷が掛かったはずです。

「広い底」だから、疲れがいつもと違う

今回、ポンチョさんは何度も歩いたことがあるコースで試し履きしましたが、歩き終えての感想は「今までで一番疲労が軽かった」とのこと。

ポンチョ

ポンチョ

テント泊装備で重い装備を背負うと、向こうずね周辺に疲労が出ることが多いのです。
しかし、それがほとんどなかったのは、ELIXIR MID GORE-TEXの、クッション性と推進力の高さゆえなのだと思います。

「厚底」だけでなく「広底」だから安定感と推進力が生まれる

ELIXIR MID GORE-TEXは、カカト部がサイドからバックにかけて張り出しているソール形状をしています。

ソールの幅も広く、長さもあることで、しっかりと地面に接し、安定感と推進力をサポートしていることも感じたそうです。

ポンチョ

ポンチョ

厚底ばかりに目が行きますが、既存のシューズよりも「広底」であることが、凸凹としたトレイルでグリップを高め、疲労を軽くしているのかもしれません。

少ないチカラで歩けるから、ロングトレイルで履いてみたい

軽い足運びで歩けるということは、少ないチカラで長く歩けるということ。

ロッカー形状、厚くクッション性の高いソールは、緩やかなアップダウンが続くトレイルで、その機能をもっとも発揮します。

ポンチョ

ポンチョ

体力に自信がない人は、その歩きをしっかりとサポートしてもらえると思います。
私は、ロングトレイルで履いてみたいですね。日本では信越トレイルや八幡平から南に延びる裏岩手縦走路を快適に歩けそう。
岩稜帯があっても八ヶ岳くらいなら、風景の移り変わりを楽しみながら縦走できるでしょう。

デザインがいいから、カラーも気になる

ナチュラルなブラック/ドライドハーブ/サザンモス(写真左)、スポーティーなバニラアイス/ファントム/レモン(写真中)、シックなブラック/マグネット/クアイエットシェード(写真右)

ELIXIR MID GORE-TEXは、個性的な形状とデザインが目を惹きます。

そしてその個性を活かしたカラーリングには、サロモンらしさが詰まっています。

メンズのカラーパターンは3種類。

モノトーンのバニラアイス/ファントム/メタル(写真左)、ちょっとレトロなカーボン/パールブルー/フリントストーン(写真右)。

ウィメンズは2種類です。
スポーティーなコーディネートにも、シックなスタイルにも、よく似合いそうです。

山では快適。街に下りても違和感なし

ELIXIR MID GORE-TEXが装備する厚底のソフトな履き心地は、トレイルで、これまでのシューズにはない快適性を提供。

この快適性をポンチョさんは「浮遊感」と表現しました。

そして軽い足取りは、ロングトレイルのような長い距離をハイク、長時間行動した際に疲労を軽減。

山での日々を重ねるほど、充実したハイクを実感するでしょう。

街でも足をサポートしてくれる

そして、山を下りたときにもELIXIRの良さが発揮されます。

ぎこちない足取りになりやすい舗装路が、これまでのトレッキングシューズでは歩くことがツラかった人も多いでしょう。

でも、クッション性の高いELIXIRなら、舗装路等の街の硬い路面でも足にやさしく、ツラさを軽減してくれます。

サロモン4つのモデル。特徴を知ると使うシーンも明確に

さて、ELIXIR MID GORE-TEXが新しく加わったことで、サロモンの「ハイキング」シューズは、4つの特長によって、選ぶことができるようになりました。

ELIXIR シリーズ
厚底によるクッション性と推進力という快適性

X ULTRA シリーズ
足首のサポート力が高い安定感

CROSS シリーズ
多方向ラグを備えた強いグリップ力

OUTPULSE シリーズ
軽さを追求した機動力

この4シリーズのなかで、体力的に少し不安がある場合はもちろん、体力に自信があっても「これまでよりも長い距離を歩きたい」と願う人が選ぶべきは ELIXIR シリーズです。

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