拠点がふもとだからコースが選べたり、2コース行ける場合も

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ベースキャンプとなるテント場から複数コースが選べるときは、1日目と2日目で別の2コース歩くことも。日帰り登山ではできない欲張りプランが可能です。
稜線で張るよりも簡単。テント設営の練習になる

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標高が高いところや稜線上でテント泊をすると、風が強かったり、石がゴロゴロした場所で設営しないといけなかったりで、設営スキルが必要です。
ベースキャンプ登山だと樹林帯で木々に囲まれていたり、ペグが刺しやすい場所だったりテント設営に慣れていない人にはいい練習になります。
食材を運んでちょっと凝った料理を楽しめる

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軽さ重視ならドライフードを持っていきますが、食材を持って凝った料理を楽しめるのも大きなメリット。
1日目の登り始めを遅めにして道の駅やローカルスーパーに寄り、その土地の特産物や名物を買っていって作るのもおすすめです。
「お楽しみ」のアイテムをたくさん持っていける

荷物を削ぎ落としていくテント泊スタイルもありますが、「お楽しみ」も欲しいですよね?例えば、おいしいおつまみやお酒など、山の中だからより味を堪能できることもあります。


荷物を置いて登山するときはここに注意

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ベースキャンプ登山に限らずですが、テントに荷物を置いていくときは、盗難に注意が必要です。貴重品は必ず携行し、以下のような対処法をしておきましょう。
・荷物をまとめて山小屋に預かってもらう
・テントのポールを抜いてテントやフライを潰して、上から石などを置いておく
・出入り口のジッパーに鍵をかけておく
※上記の方法で全ての盗難が防げるわけではありません。
持ち物は日帰り登山道具に「衣食住」をプラス

日帰り登山にプラスして準備するものは、大きく分けて3つ。衣食住に関するアイテムを揃えていきます。
【衣】テント場(リラックス時)のウェア
【食】夕食、朝食の食料、水
【住】テント、シート、マット、ライト(ランタン)など
【衣】体を休めるウェアでリフレッシュする

テント場では、しっかり体を休めるのが鉄則。登山口からテント場が近い場合も、翌日の登山に備えてリフレッシュする時間は必要。
また、夜に冷える場所では保温着やダウンパンツなどを追加しましょう。

【食】お湯を沸かすだけではなく料理も楽しもう

テント泊でも軽量を重視する装備ならお湯を沸かして食べられるドライフードを揃えていく場合も多いです。
しかし、ベースキャンプ登山では料理も楽しみたいので鍋を持参しても。複数人で行くならみんなで食事を作るとご飯のおいしさもひとしおです。

分離式だと高さが抑えられて倒すリスク減

杉本さんのおすすめは分離式のバーナー。ゴトクがガス缶に直結しないので、鍋ややかんを置く位置が低くなります。
ガス缶にゴトクを直結するタイプのものもコンパクトになりますので、荷物の容量を減らせます。
【住】テント、マット、シュラフで快適な寝床を作る

テントは一人で使う場合でも、1人用のものと2人用のものを使い分けている人が多いです。2人用だと寝るスペースと荷物を置くスペースが分けられる余裕があります。


杉本さんはポールとペグの袋同士を結んでいるそう。こうしておくとどちらかを忘れることがなくなります。
テントは立ててみて大きさを確認


そして、テントは一度立てておくようにしましょう。テント場で慌てないように大きさや設営手順の確認が必要です。ガイロープもくくりつけて準備を。
マット選びは寝心地に直結。テント内シートがあると冷気ブロック

マット類の他に杉本さんが持っていくのは、テント内に敷く広いシート(右)。この一枚で冷えをブロックできるとのこと。


マットは、簡単に折り畳みできるクローズドセルタイプ(下)や空気で膨らましてかさを出すエアーマット(上)があります。
この他にフォーム材が入っているインフレータブルタイプもあり、寝心地や地面からの冷えを防ぐなどの観点からチョイスします。
シュラフカバーは結露で濡れるのを防ぐ

シュラフは夏用、3シーズン(春〜秋)用、冬用など気温に合わせて選びます。
杉本さんが夏のテント泊に持っていくのは、薄手のシュラフとシュラフカバー。シュラカバーは必須アイテムではないですが、シュラフを濡れから防いでくれます。

ヘッドランプ+他の光源を。ソーラー充電のものがあると安心

テント場で手元を照らす用と料理などをするときに地面に置いておく用で、光源は2個以上あると便利。
【そのほか】テント場で快適に過ごすアイテム
上記基本のアイテムのほか、何をプラスするのかは人ぞれぞれ。杉本さんのおすすめは?
夏のテント泊には必携。蚊取り線香

虫対策に蚊取り線香。ベースキャンプ登山では比較的虫が出やすい場所もあるので、実は役立つアイテム。
レインカバーでテント内の荷物を整頓

雨が降らなくてもレインカバーが活躍。テント内で使う細々したアイテムを入れておくと、整理整頓できる。
自分が落ち着くアイテムも「おとも」にしよう

杉本さんが気に入っているマグカップ。これがあると落ち着くというアイテムも気持ちよく過ごすためには「必要」なもの。

一番重要!ストレスなく背負えるバックパック

ベースキャンプ登山の荷物はちょっと多めになってしまうかも?だからこそ、中身が重くても背負い心地のいいバックパック選びが大切です。


ある程度荷物が多くなっても入る容量ですし、重い荷物に慣れていない人でも背負いやすいです。
重い荷物に慣れていないからこそ、背負い心地にはこだわりたい


テント泊初心者は重い荷物を持って歩くことに慣れていません。長くは歩かないベースキャンプ登山ですが、やはり背負いごこちが大切です。
荷物が重くなるほど、歩くと汗をかきやすいので背面がムレないと快適に背負えます。



クッション性抜群のショルダーとウェストのフォームで体に当たる部分が優しい。しっかりホールドして体にフィットしやすいので、実際の重さより軽く感じられます。
荷物が多くても取り出しがラク

テント泊だと多くの道具を扱うので、中にアクセスしやすいと何かと重宝します。仕切りがあって、2部屋になっているのをうまく使いましょう。


ウェストベルトに大きめのスマートフォンも入るポケットがついています。地図などを入れても。
「お楽しみ」の荷物が増えても対応

荷物が増えたら雨蓋を調整して収納できます。容量を変えても上に伸びるだけ。背負うときにバランスをとりやすいのは変わらず、テント泊初心者でも負担少なく歩けます。
行動中のウェアは休憩時やテント場でも使えるものが便利

右からティフォン50000ストレッチ ジャケット、ミドラーメッシュフーディ、ヘザーメッシュクルー ショートスリーブ、ドライナミック メッシュ ボクサー、ドライナミック メッシュ ショートスリーブ


行動中も休憩中も使える中間着

ミドラーメッシュフーディは、通気性と保温性を併せもつウェア。肌寒い時の行動着としても、休憩時のウェアとしても使えます。
適度に汗ムレを逃してウェア内を温めすぎないので、行動中に使っても快適です。

伸縮性とフィット感があり、重ね着しても快適。中間着として他のアイテムと組み合わせやすいアイテムです。
ティフォン50000なら、レインウェアと保温着が兼ねられる
防水透湿機能が高いティフォン50000。レインウェアやハードシェルとして使えますが、生地が柔らかいので、休憩時や就寝時に着ても違和感なし。保温着としても活躍してくれます。
次回は実践!初心者はテント泊沼にハマってしまうのか…?

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次回は「実践編」として、編集部・伊藤がベースキャンプ登山でテント泊デビューをします!
テント泊初心者でもその魅力に目覚めてしまうのか?乞うご期待!
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