ウェア選びは、軽さ・汗処理能力・保温性を見る

ここからは、着用アイテムやウェアについて話を聞いてみました。
遠藤さん:ファストハイクは、普段の登山よりスピーディに歩くため発汗量が多くなります。なので、直接肌に触れるベースレイヤーは汗抜けがよく速乾性の高いウェアを着用するとよいでしょう。
また稜線に出たときなど風を防げるウィンドシェルやソフトシェルなどもあると便利です。
ー保温着やグローブなどは持っていきますか?
登る山の標高や気温によって考えるといいと思います。場合によっては削れる装備のひとつともいえるでしょう。
気温や運動量が高ければ、レインウェアを保温着として併用することも可能です。
ーソックスやシューズは一般登山との違いはありますか?
ファストハイクは一般的な登山よりスピーディに歩くため、軽快に歩ける軽いシューズのほうがいいでしょう。シューズの軽さが100g違うだけで足上げのしやすさが全く違ってきます。
ローカットのトレランシューズは軽量で良いのですが、ハイカットの登山靴に比べて堅牢性に欠けるため、足裏の突き上げ感を感じたり、足首を挫きやすいなど、デメリットもあることを踏まえて活用しましょう。
靴の中は蒸れやすいので、ソックスは薄手のものがいいですね。
軽量なトレランシューズだと捻挫する可能性がある分、ファーストエイドの準備の必要性がよく分かります。
行動中のウェアは、汗処理がポイント

ー行動中のウェアはどんなものがいいでしょうか?
遠藤さん:ファストハイクは一般的な登山に比べて運動量が高く、発汗量も多くなるので、アンダーウェアでの汗処理が重要になってきます。なので私はミレーの「ドライナミックメッシュNSクルー」を一番下に着用し、その上に通気性がよく速乾性が非常に高い「インテンス Tシャツ ショートスリーブ」を着ています。
パンツは「ワナカストレッチショーツⅡ」がおすすめです。好みにもよりますが、絶えずスピーディに歩き続けるなら、ストレッチ性が高く腿上げのしやすいショーツが快適。行動中に身に付けるウェアは、汗を吸っても重くなりにくい速乾性の高い化繊素材を選ぶのが良いと思います。
たくさん汗をかいても、素材選びやレイヤリングの工夫で、快適に動き続けられるようにすることがポイントです。また、陽射しの強い夏場なら、キャップも忘れずに。
インテンス Tシャツ ショートスリーブワナカストレッチショーツⅡ
強風時、すぐに羽織れるウィンドシェル

ーウィンドシェルは何がおすすめですか?
遠藤さん:ミレーの「ブリーズバリヤーワイルダーライトジャケット」がおすすめです。
撥水性が高く通気性もいいので、風が強いときやちょっとした雨が降っているときには着用しながら行動してもいいでしょう。
薄着で活動するファストハイクでは、風の強い稜線に出たときや、ちょっと休憩で立ち止まっている間に、一気に身体が冷える心配がありますが、軽量でコンパクトなウィンドシェルを一枚持っておけば安心です。
レインウエアは保温着としても兼用

ー先ほど、レインウェアはファストハイクにおいても必須装備だと言っていましたが、どのような基準で選んだらいいのでしょうか。
遠藤さん:軽量なものがいいと思いますが、保温着としても兼用できる防風性や、雨天でも快適に動き続けられるストレッチ性や透湿性があるといいでしょう。
「ティフォン50000ストレッチジャケット&パンツ」は、しなやかな着心地で、まさに快適に着用し続けられるレインウェアなので、ファストハイクのときにも活用できると思います。
ファストハイクの際も必ず持つべきレインウェアは、保温着としても活用することを前提に、さまざまなシチュエーションで快適に着られるものを選ぶといいでしょう。
いざ、ファストハイクへ!

最後に、ファストハイクするにあたって必要なことを聞いてみました。
遠藤さん:装備を軽くすることで軽快に歩くことができますが、よりスピーディに行動するなら脚力や体力を上げることも大切です。無理なく行動できるように肉体的なトレーニングを積んでおくこともおすすめします。
いきなりファストハイクを始めるよりも、普段から登山をしたり、運動をしているような方が、ネクストステップとしてトライするのが良さそうです。
次回は【実践編】として、しっかり準備をしてファストハイクに挑戦していきます。それまで、みなさんもぜひ体力作りに励んでみてくださいね!
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