「縦走登山」がしたい!でも、どんな靴で登ればいいの?

空が広く開けた稜線を歩きながら、いくつもの山をつないでいく縦走登山。
登山の醍醐味を存分に味わえるスタイルですが、歩きやすい道ばかりではありません。ゴツゴツした岩場や、クサリやハシゴを使って登るようなシーン、険しい岩稜帯などの難所を歩くこともあります。

そうした難所を安全に歩くために大切なのが、「登山靴」です。
縦走登山では宿泊装備や数日分の食料などを背負うため、荷物がかなり重くなります。
その重さが足に大きな負担をかけるため、ソールがやわらかい靴では足をしっかり支えきれず、疲れやすくなったり、バランスを崩して転んでしまったりするリスクも。
だからこそ、縦走登山では「足元の装備選び」がとても大事なのです。
安定感はもちろん、グリップ力も大事

縦走登山の安全と快適さを高める登山靴のポイントは、大きく2つあります。
1.足元を支えられる安定感
小さな足場にも立ち込める硬めのソール、足首のサポート力が高いハイカットモデル、アッパー素材などによる靴自体の高い剛性によって、縦走登山に必要な安定感を備えます。
2.どんなシーンでも地面を捉えられるグリップ力
スリップによる転倒や滑落リスクを軽減し、推進力を生み蹴り出しが安定するため歩きやすくなります。
そんな大事なグリップ力を左右するのがアウトソールのラバー(ゴム)素材。どうやらクオリティも信頼度も高いジャパンブランドのアウトソールラバーが新たに開発されたようです。
ジャパンブランドの“新たなグリップ力”がすごい!

それが、「キャラバンFUJIKURAトレックソール」。様々な種類の合成ゴムを扱う藤倉コンポジット(旧 藤倉ゴム工業)が、キャラバンと登山靴用に共同開発した、新コンパウンドのアウトソールです。
クライミングシューズのように、やわらかくて粘り気があるラバーで、細かい凹凸にも密着。
さらに、フリクション(地面との摩擦力)を高めるために、ソールの接地面積が広いデザインを採用し、岩場・木段・小石や砂が敷かれたようなザレ場など、あらゆる登山シーンでたしかなグリップ力を発揮してくれます。
キャラバンの定評モデルが、新ソールを搭載して進化

そんなキャラバンFUJIKURAトレックソールを搭載したのが、新作「GK8X_FFF」。
藤倉コンポジットとキャラバンは、1954年に発売されたキャラバンシューズ第一号から続いている長い関係性。ベースとなった登山靴は2017年から発売され、安定感の高さとソフトな履き心地で愛用者が多い「GK8X」。機能の高さには定評がありますが、新たに手に入れたグリップ力を確かめるため、テント泊装備を背負って山に登ってきました。