まさに爽快!軽さも機能も欲しいなら、もうこれで良いじゃん!

一般的にアウトドアギアは“軽量化”という選択をとると、それと引き換えに他の機能が削ぎ落とされてしまうもの。
しかし「ファントムトレック」は超軽量なだけでなく、レインウェアに必要な耐水圧や透湿性も最高クラスなんです。
その使い心地を、ライター橋爪がフィールドで試してきました。

ライター橋爪
強風と小雨が降る気温5度ほどの山で使用した際には、心強い防水性を感じましたよ!
この薄さで、耐水圧は50,000mm超え!?

早速手に取ると、その薄さと軽さに驚かされます。「ファントムトレック」は表地、防水メンブレン、裏地が一体となった3層構造ですが、まるで1枚生地のシルクのような質感です。
そんな薄い生地でありながらも、耐水圧はなんと50,000mm!定番モデルの「ティフォンストレッチジャケット(耐水圧が30,000mm)」と比べると1.7倍近い数値を誇り、激しい雨も衣類内への侵入を許しません。
極細の糸により高い防水性を実現

極薄生地なのにこれほどの耐水圧を実現できているのは、極細の糸を密に織り込み、防水加工の施された表面積を最大限に増やしたため。
さらに表地に強力な撥水加工を施すことで、水滴が生地の表面で弾かれ、浸透しにくくなっています。

ライター橋爪
表地の撥水がかなり強力で、気持ちいいくらいにコロコロと水を弾いてくれます!
薄手なのでしっかり防水されているか不安もありましたが、下山後もウェア内が濡れているような様子はありませんでした。
丁寧なシーム処理で縫い目も徹底遮断

縫い目には隈なくシームテープが施されており、水の浸入を徹底的に遮断します。肩まわりなど激しい動きによってストレスがかかりやすい部分にも、丁寧なシーム処理が施されていました。

ライター橋爪
ただし、薄手なので、「雨の冷たさ」はダイレクトに伝わってくる印象でした。
保温性はベースレイヤーやミドルレイヤーで調整するのが良いでしょう。
ミレー史上最高値の透湿性で、蒸れにくい

蒸れを逃す透湿性も驚異的です。「ファントムトレック」は60,000g/㎡/24hという、ミレー史上最高値を達成。定番モデルの「ティフォンストレッチジャケット」を上回る数値で、激しい運動でも蒸れを効果的に外部へ排出します。
これほどの高い透湿性を持っているので、雨が降っていない場合でも、ウィンドシェルのような行動着として役立ちます。

ライター橋爪
レインウェアとは思えないほど蒸れにくいです!
気温の低い登り始めの時間帯や稜線上の行動など、いつでも着ていたい爽快さがありました。
運動量の多いシーンでも使い分けできる

透湿性が高いとはいえ、トレイルランニングのような運動量の多いアクティビティでは、汗をかく量が格段に増えるため、蒸れを感じる場合も。そういったアクティブなシーンで使う際は携行用にして、休憩時や肌寒い場面で活用するのも良さそうです。

コンパクトなので休憩時などにサッと取り出して羽織っておくのも便利。これ1枚あるだけで、体感温度はかなり変わります。

ライター橋爪
薄手の生地なので、風が強く当たると冷たく感じることもありました。悪天候の稜線を歩くような場面では、厚みのあるしっかりしたウェアが安心です。
使用する山の環境に応じて、通常のティフォンと「ファントムトレック」を使い分けるのが良さそうです。
軽くて動きやすいから、体の負担が少ない

まるで空気のような、爽快な着心地は大きな魅力。軽いので、長時間着ていても体に負担を感じにくく、身軽でスピード感ある登山をしたいときにも嬉しいメリットです。
質感はややシャカシャカとしていますが、裏地のニット素材のおかげもあって、見た目以上に着心地が良いです。
動きやすさも申し分なし

他のティフォンシリーズほどのやわらかさはないものの、ある程度ストレッチが効くので、動きやすさも問題ありません。
肩まわりなどに施された立体裁断により、ウェアは動きを妨げることなく体に追従します。岩場でのダイナミックな動きでもスムーズに対応できました。

ライター橋爪
レインウェアのパリッとした質感が苦手な方でも、安心して着れそうです!
雨の日も、そうでない日も、ストレスない着心地が持続します。
軽さを追求しながら、使いやすさも妥協しない!

軽さを追求すると、他の機能は省かれてしまいがちですが、「ファントムトレック」の凄さは、細部の機能性を十分に備えたまま軽量化を実現しているところ。
ダブルジッパーで手軽に換気

フロントジッパーは上下どちらからも開けられるダブルジッパー仕様。下ジップを開けることでベンチレーションとして機能し、ウェア内の熱気を効果的に排出できました。

ライター橋爪
これほどの軽量ウェアで、ダブルジッパー仕様はかなり珍しいと思います!
バックパックに干渉しにくいポケット

両サイドには、悪天候でも安心の止水ジップ付きのポケットを装備。スマートフォンやグローブなど、大切な小物をしっかりと保護します。
さらに、ショルダーハーネスとの干渉を考慮し、干渉しにくい位置に配置することで、バックパックを背負った状態でもスムーズにアクセス可能です。

また、左ポケットにウェアを押し込むだけで簡単にポケッタブル仕様に。

ライター橋爪
削られがちなポケットもしっかり備わっていて便利ですね。
ポケッタブルにしたとき、ぎゅっと圧縮するとさらに小さくできます。
サッと絞れる裾のドローコード

右裾には、裾幅を調整できるドローコードを装備。絞ることで横風や雨の侵入を防ぎ、保温性を高めることができます。
シンプルだけどフィットするフードと袖口

フードや袖口は、最小限のミニマルなデザインです。調整用のドローコードやベルクロを省かれているので微調整はできませんが、伸縮性の高いゴムが内蔵されていて、体に自然にフィットし快適な着用感がありました。

ライター橋爪
調整せずにフィットしてくれるので、とにかくラクでいいですね!着用してすぐに行動へ移せるので、タイムロスも軽減できます。
薄さゆえ、防寒性と擦れには注意しよう

「ファントムトレック」の軽量性は大きなメリットですが、使用の際に気をつけるべき部分もあります。
生地を極薄に仕上げているため、防寒性はそれほど高いとはいえないでしょう。特に風が強い日や気温が低い日は、肌に冷たさが伝わりやすく、寒さを感じるシーンもありました。
そのため、気温や天候などの気象に合わせて、ベースレイヤーやミドルレイヤーの保温性も合わせて考えることも大切です。
岩や枝との擦れには注意

最低限の耐久性はクリアしているものの、この薄さゆえ頑丈とは言い難いです。岩場など、鋭利なものに擦れるような状況では、生地が破れる可能性があります。
そのため、例えば岩稜帯やクライミング、藪を歩くような山は不向き。こういったシーンでは通常のティフォン(ティフォン ストレッチ ジャケット)を選ぶのが安心です。
ファントムトレックで、軽やかに登山を楽しもう!

ミレー史上最薄・最軽量のアドバンテージに加え、最高水準の防水透湿性やストレスのない動きやすさを併せ持った「ファントムトレック」。注意が必要な部分はありますが、これまでのレインウェアにはない、アクティブな使い方ができるでしょう。
このような特徴から、本製品は以下のシーンで使うのが良さそうだと感じました。
おすすめの使用例
・稜線上など風のある場所での防風対策で
・霧や小雨の降る低山でのレインウェアとして
・早朝など、半袖だとちょっと肌寒いときに防寒用で
・いつでも備えとして持ち歩く
・運動量の多いアクティビティでの休憩着として
装備を軽くし、スピーディーな登山を楽しみたい方にうってつけの爽快レインウェア。「ファントムトレック」が、山をより軽快に導いてくれそうです。
ティフォンシリーズの新作アイテムは他にも!
同日発売となった「ティフォンストレッチジャケット」の記事も掲載中です。
Sponsored by ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン株式会社

