長く愛されるのは、歩きやすい工夫と耐久性があるから

現在、登山靴のカテゴリーでトレッキングシューズに含まれる「C1_02S」は、足首周りに適度なホールド感をもつハイカットに近いミッドカットで作られています。
「C1_02S」のコンセプトは「長い道のりを快適に歩くための靴」。誕生から70年の実績を誇る、高い歩行性が大きな特長です。
程よい柔らかさで足を包みつつ、足運びは楽な設計に

履き口部分には柔らかなクッション材を配置することで、足首を優しくホールド。
適度に足首をサポートしながら、足回りは動かしやすい作りです。

履き口のヒールブロック上部は、体のアキレス腱に触れる部分を凹状に浅くカットすることで、とくに足首の前後方向への動きを妨げないように設計されています。
樹脂製のトゥガードでダメージを受けやすいつま先を保護

さらに、つま先付近は歩行中に受けるダメージを軽減するために、樹脂製のトゥガードで補強。
岩や木にぶつけるなど、ダメージが集中するつま先の耐久性を高め、登山靴による指先保護の安全確保を図るとともに製品寿命を延ばしています。
左右のねじれに強いから、不整地での歩きが安定

そして、靴底は捻じれに強く、不整地でも安定した足運びが可能。
試しに「C1_02S」を持ち、左右に捻ってみたのですが、力を込めてもヨレることはありませんでした。
オリジナルソールで悪路も安全に行動できる

歩行性の良し悪しを左右するアウトソールは、キャラバンが開発したキャラバントレックソール。
土、岩、木道など、あらゆる路面状況に対応する優れたグリップ性をもち、ユーザーをスリップや転倒などから守ります。
ミッドソールのクッション性も相まって、足元にかかる負担を抑え、初心者からベテランまで快適な登山をサポートします。
あえての金属製パーツは、作りを強くし、ホールド感を高めるため

「C1_02S」は、かなり歩きやすいトレッキングシューズではあるものの、アッパーの作りはかなりしっかりしています。それを裏付けるパーツのひとつが、金属製のシューレースフックです。
シューレースフックは、登山靴のなかで高い負荷がかかるパーツのひとつ。
軽さを意識したトレッキングシューズは、アッパーに直接ループを作り、そこにシューレースを通す作りが主流です。
「C1_02S」は耐久性を重視し、あえて金属製のパーツを用いています。
ソールの安定性と歩きやすさが両立。「C1-02S」の実力をフィールドテスト

では、「C1_02S」がもつ優れた性能は、フィールドでも実感することができるのでしょうか?
日帰りの行程で登山道を歩きながら、山岳ライター・吉澤がその実力を試してみました。
歩行性と安定性が絶妙なバランスで両立しているシューズ

まず、歩き出して割とすぐに気になったのが一般的なスニーカーに比べると「少し重い」という感覚です。
普段、スニーカーを履いている人が「C1_02S」で歩くと、多くの人が似たような印象を受けるでしょう。
しかし、その印象はしばらくすると薄らぎ、最終的にはほとんど気にならなくなりました。
そして、さらに歩き続けると、今度は歩きやすさをより感じるようになります。
当たり前ですが、歩行性や安定性の高さは、一般的なスニーカーとは比較にならないほど優秀です。
適度な厚みのソールは適度な柔軟性あり。足裏が疲れにくい

登山における歩き方は、ソールを地面に対してフラットに置く「フラットフッティング」が基本です。そして、後ろ足も蹴り出さずに歩くのがいいと言われていますが、まったく蹴り出さずに歩くのは、どだい無理な話。
その点、「C1_02S」のソールには適度な柔軟性があり、かなり自然に歩くことができました。
そして、ただ柔らかいだけでなく、ソールには足裏感覚を残しながら適度な厚みがあるため、地面の凹凸をダイレクトに感じることはありません。
結果、足裏が疲れにくく、さすが長く愛されている登山靴だと感じます。
ゴロゴロ石がある場所でも、バランスを崩しにくい

さらに、特筆すべきは、靴底の安定性の高さ。
靴底は前後方向に柔軟性がありながら、左右方向には捻れにくいため、石などが多い不安定なトレイルでも足裏がフラットな状態をキープします。
足裏が非常に安定するため、足に体重を乗せやすく、バランスが崩れにくいです。
柔らかく軽い靴とは明らかな違いとして、長時間歩くための靴だと実感できます。
「C1_02S」の歩行性と安定性は、どちらも犠牲にすることなく高いレベルで均衡を保っている、かなりバランスのいい設定といえます。
十分なクッション性で、膝や腰への負担が少ない

クッション性に関しても申し分なく、着地時の衝撃をダイレクトに膝や腰で感じることはありません。
また、足を着くとシューズ内、とくにかかとがグッと沈み込む感覚があります。
それによってアウトソールに力が伝わり、足元が安定してグリップが効いている印象もありました。
日帰り登山や小屋泊などに必要十分なクッション性

「C1_02S」のミッドソールには、衝撃吸収性に優れるEVA素材が使われています。
また、着地時に衝撃を吸収するミッドソールとは別に、内部にあるインソールボードにも弾力のある樹脂素材(EVA)を張り合わせることで、クッション性を増強しています。
信用できるグリップ性能。土でも岩場でもアウトソールがガチッと利く

「C1_02S」に採用されているキャラバントレックソールのグリップ性は優秀。
土の上を歩いているときは、アウトソールのラグパターンがグイッと地面に食い込み、スリップを気にせず足元が安定。
そして、岩場でも摩擦抵抗が働いてアウトソールを押し付けると足裏が留まる感覚があり、グリップ性を信用して立ち込むことができました。
雨の日も沢の渡渉でも足元はつねにドライ

山登りは、突然雨に降られることがあり、ルートによっては沢を渡渉するケースもあり、防水性は必須。
「C1_02S」はゴアテックスを内蔵することで、優れた防水透湿性を備えます。
内部に水が侵入しない安心感

試しに沢の流れに無理やり足を浸してみると、アッパーの表生地は多少水を含むものの、内側まで浸水することはなく、評判どおりの防水性を確認。
内側の湿気を逃してシューズ内は快適

アッパーに使われているメッシュパネルで透湿機能がアップ。
歩きながら空気が循環し、つま先にヒンヤリする涼しさを感じるほどでした。
クセがないフィット感で、足型に応じて微調整も可能

フィット感についてはどうでしょう。「C1_02S」を試す上で、これがいちばん気になるポイントでした。
というもの、筆者の足は比較的細身のシューズでも問題なく履ける形をしており、あえて「ゆとりのある設計」で作られている「C1_02S」は、逆に足に合わないだろうと予想していたからです。
フィットするように中厚手の登山用ソックスで調整

今回、靴下には筆者の足型と「C1_02S」の特長を考慮して、同じくキャラバンがラインナップする中厚手の登山専用ソックス「RLドライノヴァ・マダラックス」をチョイスしました。
裏地の総パイル編みでクッション性に優れ、抗菌防臭加工が施されている高機能ソックスです。
ややボリュームのある靴下と合わせて「C1_02S」を履き、歩いてみると、思っていたよりもフィットして、靴との一体感もあります。
ただ、前足部にはわずかな隙間ができ、靴の中でつま先がズレる感覚が……。
付属のハーフインソールで前足部をよりフィットさせる

そこで試したのが、付属するハーフインソールというアクセサリーです。
これは、厚さ2mm程度の薄い前足部限定のインソールで、これを既存のインソールの下に敷くと、前足部のフィット感やサイズ感を調整できるというもの。
「ゆとり」はあれど「ゆるく」はない

今回、ハーフインソールを活用したことでつま先付近のフィット感が高まり、先ほどまでのゆるみが解消。靴との一体感を感じながら最後まで歩くことができました。
「甲高幅広の人にも合いやすい靴」と聞くと、細身タイプの足では合わなそうと感じる方もいるかと思います。
ただ、「C1_02S」は、「ゆとりがある」のであって、「ゆるい」わけではありません。
先入観を捨てて、一度足を入れてみるのをおすすめします。
高級感があり、同色でまとめたカラーデザインもGood!

「C1_02S」はアッパーに合成皮革を用いることで耐久性を高めつつ、マットな生地感が上質な見た目を演出。
切り返しをなくした統一感のあるカラーデザインで、さまざまなスタイルに合わせやすいのも特長です。

「C1_02S」のカラーバリエーションが5色もあり、好みのカラーを履いて出かければ、テンションが上がり一層登山を楽しめます。
初めての一足が「生涯の相棒」になる可能性を秘めている

「C1_02S」は今年で誕生70周年を迎えたキャラバンの、日本を代表する大定番のトレッキングシューズ。
多くの日本人の足型に合うちょうどいいフィット感をもち、歩行性、安定性、クッション性、グリップ性など、登山に必要な性能を十分に搭載しています。
本来登山は重たい荷物を背負ったまま、長時間の行動をするものです。靴が柔らかすぎると、足の筋力で歩行の負担をカバーしなくてはならなくなります。
軽くて柔らかいシューズは、健脚な人だからこそ履けるもの。初心者はもちろん、しっかりと「登山」を楽しむなら、「C1_02S」のような登山靴を選ぶといいでしょう。
全方位隙がない完成度の高い「C1_02S」は、修理して長く履き続けることができ、生涯を共にする登山靴となるポテンシャルを秘める一足でもあります。
また、「C1_02S」から派生したレディースモデルやキッズモデルもラインナップされています。
より柔らか&スリムなレディースモデル「C4_03」

「C1_02S」をベースに、甲の高さを下げるなど、内側のボリュームを女性の足型に合うように再設計された「C4_03」。
かかと周辺のホールド感と、履き口を細めにすることでフィット感が高められています。
内側のインソールボードには足運びをサポートする屈曲スタビライザーを施して、歩行性をさらに高めています。
「C1_02S」のKIDSモデル「Caravan JR」も

子どもが履きやすい作りにしているキッズモデル。
蝶々結びができるようになっても「ほどけないようにしっかり結ぶ」ことが難しい子どもには、ドローコードのシューレースやベルクロでのフィットさせる作りがありがたい。
サイズは19 cm〜で、つま先部分を埋める立体形状の「アジャスタブルインソール」でサイズの微調整が行えるようになっています。
今なら「70周年記念」キャンペーンも実施中!

2024年6月19日、創業70周年を迎えるキャラバン。それを記念してキャンペーンを開催。
期間中、対象商品を購入すると、70周年記念のアートデザイングッズが、総勢350名に当たります。
グッズはアウトドアアートデザイナー・ウシオダヒロアキ氏の作品があしらわれた、オリジナルTシャツ、缶バッチ、ハンドタオルなど。
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2024年6月1日(土)~ 2024年8月31日(土) 当日23:59:59まで有効
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2024年度版キャラバンカタログ ≪ キャラバンProduct Guide 2024 ≫ 掲載品
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