手間を最小限にできて、費用も抑えられる
ソロ登山の場合でマイカー、電車バスと東京エリア(新宿)から上高地バスターミナルまでの費用と時間を比較してみました。
費用も抑えられますが、手間が少なく出発地から直行で登山口まで行けるのが魅力的です。

手段 | 区間 | 備考 | 時間 | 費用内訳 | 費用計 |
高速バス | バスタ新宿〜上高地バスターミナル | 高速バスなら途中の 待ち時間や 乗り換え時間なし | 往路:7時間 復路:5時間 ※乗り換え待ち時間なし | 4列シート往復 ¥8,200×2(2023年10月の最安値) | ¥16,400 |
マイカー | 新宿〜沢渡駐車場 | 上高地は通年、 マイカー規制が 行われているため、 沢渡(さわんど) 駐車場にクルマを 停めてシャトルバスかタクシーで上高地まで向かいます。 シャトルバスの始発は5時です。 | 往路:3時間半 復路:6時間 ※シャトルバスの待ち時間除く | 高速代往路¥7,010(ETC¥4,640) 復路¥7,490(ETC¥5,550) ¥14,500 | ¥8,300+ガソリン代 ※¥23,300〜¥26,300 |
沢渡駐車場駐車料金 | ¥700×2日間=¥1,400 | ||||
さわんどバスターミナル〜上高地バスターミナル間シャトルバス | 往復¥2,400 | ||||
ガソリン代 ¥5,000〜¥8,000 | |||||
電車・バス | JR新宿駅〜松本駅 | 新宿駅から特急あずさで 松本駅、そこから 新島々駅まで行き、 上高地までは シャトルバスか タクシーで。 ただし、特急の始発が7時なので、 1日目に上高地 バスターミナルに 到着するのは 昼の12時頃。 | 往路:4時間 復路:4時間 ※乗り換え時の待ち時間除く | 往復¥13,240 | ¥18,660 |
松本駅〜新島々駅 | 往復¥1,420 | ||||
新島々〜上高地バスターミナル間シャトルバス | 往復¥4,000 |
大きな荷物も預けて快適

高速バスは大きなトランクを備えているので、移動中に使わないものはトランクへ。
座席で使いたいものだけを車内に持ち込めばいいので、座席周りに余裕ができます。
テント場用のサンダルを持って行くと便利!
重い荷物でバスに並ぶ必要がない

高速バスはマイカー規制が敷かれている道路への乗り入れが許可されているので、途中でバスを乗り換えることなく登山口へ直行できるんです。
重い荷物を背負って次のバス停までダッシュ!しなくても大丈夫。
登山口まで体力温存できる
着席したら登山口に到着するまで乗っているだけでOK。仕事終わりでもゆっくり身体を休められます。
移動に関して余計な心配をする必要がないので、ずっと寝られれば体力を温存できて、快適に登山スタート!
週末で行ける!高速バスで登山プランをシミュレーション

高速バスを使って行ける、上高地からの登山プランを考えてみました。
1泊2日だけではなく、日帰りの効率プランも!

他にも、間近に穂高連峰を望める涸沢、山頂から北アルプスを一望できる前穂高岳にも行けます。
とはいえ、高速バスでの移動はいくつかの不安も…

便利と聞いてはいても、実際に乗ったことがないと、行きも帰りも長い時間本当に快適に過ごせるのか不安ですよね。
ここではバスでの5つの不安を解決します!
【1】長い時間、快適で過ごせるのか心配
1番の心配は、高速バスって体がキツくない?ということ。
→休憩時に体を動かして、気分転換

ほとんどのバスが高速道路のサービスエリアで15分前後の休憩を1〜2回取るのでそのタイミングで身体を動かすことができます。
→3列シートなら身体が大きな男性も余裕で休める

また、3列シートのバスなら、身体が大きな男性もリラックスできる広さ。
フットレストも備えていて、4列シートと比べるとかなり贅沢に感じるサイズです!
アイマスクや耳栓、ネックピローなど使い慣れた睡眠グッズを持参している人も見かけます。
【2】知らない人と隣になるのが、ちょっと心配
7時間近く着席しているので、隣の人が気になってしまうとリラックスしにくいですよね。
→独立シートならプライベート空間を確保!

そんなときは「独立シート」か否かをチェック
隣席との間に通路があり、カーテンも備えているので就寝や移動の際にも隣席を気にせず過ごせます。
※4列シートでも仕切り付き、フード付きの車種もあるので、予約時に車種の設備欄を確認しましょう。
【3】バス内でも飲食ができるの?
仕事終わりで乗り込んだ場合、お腹が空いていることもあります。バス内は持ち込みができるの?
→匂いが強くなければ持ち込み自由

食べる時に大きな音がしたり、においが強いものでなければ自由に持ち込めます。
途中で立ち寄るサービスエリアで購入する人も。
※バス車内での飲食については、各運行会社のHPで確認してください。
【4】下山後の「お楽しみ」はできない?
途中の立ち寄りができないから、温泉などでリフレッシュできない?
→上高地なら日帰り温泉に寄れる!

たとえば、上高地なら登山口からバスターミナルまでの間にあるホテルの日帰り温泉を利用可能です。
バスは出発時間が決まっているので、バスの乗車前に無理なく寄れるところを調べておくといいでしょう。
入浴後の一杯を調達できそうなお店のチェックもお忘れなく!
【5】長い時間乗るから暇?どうやって過ごそう?
乗り換えなしで行けるがゆえに、長い自由時間があるけれど、どう過ごす?
→充電切れの不安も解消。コンセント付き、Wi-Fiも完備

バス内はWi-Fiも利用できる場合が多いので映画を観て過ごすことも可能!
コンセントがある座席なら、スマホやモバイルバッテリーの充電ができます。
※Wi-Fiやコンセントが完備されているかは、事前にチェックを。
こうすれば失敗なし!予約するときのコツ

日程と行き先が決まったら、さっそく予約をしてみましょう。いくつかのコツを紹介します。
バスの設備やシートの仕様をサイトで確認

予約サイトで目的地と日時を選択すると、該当するバスが表示されます。
そして、確認すべきは以下のポイントです。
・シートタイプが3列か、4列か
・トイレの有無と場所
・隣席との仕切りがあるか
・コンセントの有無
・前のシートとの間隔が広めor普通
・女性専用席なのか
3列シートは4列シートに比べると価格が高めですが、快適性を求めるならおすすめです。
帰りのバスがない…なんてことにならないよう往復予約

土日祝日やお盆前後1週間、紅葉の時期などは帰りの便も予約でいっぱいのことが多いです。
よっぽどのことがない限り、帰りの便も行きの便と同じタイミングでの予約をおすすめします。
慌てることがないように下山予定より少し遅めの時間で予約しておくのもポイント。
いざ予約!でもキャンセル料が心配…

予約をしたけれど、天気が悪くて登山を中止したい場合もあります。
高速バス予約の場合、乗車しない場合の払い戻し手数料は予約日から出発当日まで100円(出発後は料金の100%・アルピコ交通さわやか信州号の場合)。
万が一の体調不良や天候など心配要素がある場合に無理せず予定変更しやすいのはうれしいポイントです。
※予約時には、各Web予約サイトからのキャンセル締切時間の確認を。「高速バス利用のツアー」である場合は、キャンセル料が数日前からかかる場合もあります。
高速バスで登山口まで快適に移動

高速バスを一度利用すると、その快適さと便利さからたちまち常連になる人も多いです。
何より通常なら「寝ている(=何もしていない)時間」を移動時間にあてられるので、2日しか休みがなくても早朝から時間が使えて、めいっぱい登山を楽しめます。
ハイシーズンは予約が早くから埋まってしまうエリアもあるので、気になる場所はシーズン前から早めに調べてみてください!
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