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「奇跡の絶景」を守れ。蔦沼の紅葉、今秋も入場制限と事前予約制を実施

奇跡の絶景として知られる青森県の蔦沼。紅葉が燃えるように朝日に照らされる「朝焼け」は、多くの登山者や写真愛好家を魅了してきました。

しかし、その美しさゆえに近年はオーバーツーリズムが深刻な問題となっています。この貴重な自然を未来に残すため、2020年から入場制限と協力金制度が導入されました。

蔦沼を訪れる前に、そのルールをしっかり確認しておきましょう。

目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA

美しい紅葉を守るために。2025年度の入場制限と協力金制度について

青森県の南八甲田山麓に位置する蔦沼。ブナの天然林に囲まれたこの場所は、紅葉シーズンの早朝の絶景で知られ、多くの登山者やカメラマンを魅了してきました。

しかし、近年は来訪者の集中による周辺道路の渋滞や路上駐車、植生の破壊といったオーバーツーリズムが深刻な問題となっています。この美しい自然を未来に残すため、十和田湖周辺交通渋滞対策協議会は、今年も紅葉期における入場制限と協力金制度を実施。

なぜ蔦沼の紅葉期は入場制限が必要なのか

出典:PIXTA

蔦沼は、特定の気象条件が重なった日の早朝、黄葉したブナの森が燃えるような赤色に染まり、鏡のような水面に映る「朝焼け」が見られることで有名です。
この奇跡的な絶景を一目見ようと、多くの来訪者が紅葉シーズンの早朝に集中し、さまざまな課題が発生していました。

  • 周辺道路の渋滞・路上駐車
  • 植生へのダメージや自然環境の破壊
  • 人による混雑とトラブル

これらの問題を解決し、来訪者が安心して絶景を楽しめる環境を整えるため、入場制限と協力金制度が導入されました。この対策は、蔦沼の美しい自然を未来へつないでいくための大切な取り組みなのです。

紅葉期の蔦沼へ。早朝と日中で異なる入場ルール

施策が実施される2025年10月23日(木)から11月3日(月・祝)までの期間は、訪問する時間帯によってルールが異なります。早朝の絶景を見たい方と、日中の紅葉を楽しみたい方、それぞれのルールを確認しておきましょう。

【早朝(5:00〜7:30)に訪れる場合】

早朝の絶景を見たい方は、事前予約と協力金のお支払いが必要です。

  • 入場時間: 5:00〜7:30
  • 協力金: 2,000円/人(自動車またはバイクの場合は別途、車1台につき2,000円、バイクは1,000円追加)
  • 支払い・予約方法: 専用のオンラインサイトでのみ受け付け
  • 予約締め切り: 来訪日の前日10:00まで(先着順)

【日中(7:30〜16:00)に訪れる場合】

日中の紅葉を楽しむ方は、事前予約は不要ですが、自動車・バイクで来訪する場合は、協力金のお支払いが必要です。

  • 入場時間: 7:30〜16:00
  • 協力金: 自動車2,000円/台、バイク1,000円/台
  • 支払い方法: 現地で現金払いのみ
  • 注意点: 満車の場合は、時間をおいて再訪する必要があります。

蔦沼を訪れる際の注意点

  • 事前予約は1グループ8名までです。団体での申し込みはできません。
  • 開場は4:50です。前日20:00〜当日4:50の間は入場できません。
  • 周辺道路の渋滞を避けるため、青森市と奥入瀬渓流を結ぶ道路を利用する際は、迂回路(十和田市道「湯ノ台高原線」)の利用が推奨されています。
  • 詳細は公式サイトをご確認ください。

自然と共存するために

出典:PIXTA

観光客の増加が自然環境に与える影響は、日本各地の観光地で問題になっています。蔦沼での入場制限と協力金制度は、美しい景色を未来へとつなぐための、自然と人が共存する新しいカタチと言えますね。

蔦沼の絶景を守るために、ルール・マナーを事前にチェックしておきましょう。