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石狩岳

石狩岳|急登の先に広がる大自然!東大雪山の主峰でもある日本二百名山

石狩連峰の主峰にして、東大雪山の主峰、石狩岳。急登が続くシュナイダーコースが有名ですが、大雪山縦走の起点としても人気です。山頂からは大雪山系、十勝連峰の山々を始め、周辺の山が一望!登りきった人にしか見る事のできない絶景が広がります。今回は人気のシュナイダーコース、さらに音更山・ユニ石狩岳との縦走コースについて紹介します。

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目次

由仁石狩林道(由仁石狩川コース)は平成23年9月より通行止め。開通の見込はありません。詳細は北海道森林管理局HPをご確認ください。(2018/11/1 現在)
北海道森林管理局HPはこちら

台風の影響により、上川町側のユニ石狩岳登山口へは降りらせません。また、石狩岳から沼ノ原登山口へは降りられません。詳細は北海道 上士幌町HPをご確認ください。(2018/11/1 現在)
北海道 上士幌町HPはこちら

アイキャッチ画像提供: ヤマレコ/hiro1360 (石狩岳)

石狩岳(いしかりだけ)とは?

石狩岳
提供: ヤマレコ/yoshi-go(石狩岳)
標高山頂所在地最高気温(6月-8月)最低気温(6月-8月)
1,967m北海道上川郡上川町、河東郡上士幌町12.9℃-0.3℃
参考:ヤマレコ
北海道の中央部にそびえる石狩岳は、川上町と上士幌町の境にあり、日本二百名山に数えられる山。標高は1,967mを誇り、ユニ石狩岳や音更山を含めて石狩連峰と呼ばれ、東大雪山の主峰としても知られています。上級者向けの山でしたが、50年前に「シュナイダーコース」が開かれて一気に石狩岳の名が広まりました。石狩川の源流であることが山名の由来で、「ナキウサギ」が生息していることでも有名。

石狩岳の登山適期は?

石狩岳山頂
出典: ひがし大雪自然館(石狩岳山頂)
石狩岳の登山適期は、6上旬〜10月中旬。6月は新緑と残雪のコントラストが美しく、キバナシャクナゲが見事。夏山真っ盛りの7〜8月は、多くの高山植物が咲き誇り、9月中旬〜10月中旬には色鮮やかな紅葉が楽しめます。

北海道の山々を見渡せる絶景

石狩岳山頂
提供: ヤマレコ/mikuri(石狩岳山頂からの眺望)
360度の眺望を誇る山頂からは、北海道の雄大な山々の絶景を堪能することができます。十勝岳連峰をはじめ、表大雪、トムラウシ山、忠別岳など多くの名峰を、眼下には沼ノ平や糠平湖が望めます。

耳を澄ましてみて!ナキウサギの生息地

ナキウサギ
出典:PIXTA(ナキウサギ)
ナキウサギの生息地としても有名な石狩岳。ハムスターにも似たナキウサギは、短い胴体と丸い耳や短いしっぽが特徴的。石狩岳周辺の地域に生息しており、運が良ければ登山道でその可愛らしい姿に出会えるかもしれません。

石狩岳の天気と地図をチェック

石狩岳に行く前に現地の天気をCHECK!また、事前に地図を用意してルートを確認してください。

石狩岳のふもと(上士幌町)の10日間天気

日付10月23日
(木)
10月24日
(金)
10月25日
10月26日
10月27日
(月)
10月28日
(火)
10月29日
(水)
10月30日
(木)
10月31日
(金)
11月01日
天気晴時々曇
晴時々曇
晴のち曇
晴のち曇
晴時々曇
晴時々曇
曇のち雨
曇のち雨
雨のち晴
雨のち晴
晴時々曇
晴時々曇
晴
晴時々曇
晴時々曇
曇時々雨
曇時々雨
晴時々雨
晴時々雨
気温
(℃)
10
-2
8
-2
10
-2
10
0
14
7
6
1
9
1
11
-3
12
5
9
7
降水
確率
20302090902020209090

石狩岳の登山指数

日付10月23日
(木)
10月24日
(金)
10月25日
10月26日
10月27日
(月)
10月28日
(火)
登山
指数
A A A C C C
登山指数の留意点

登山をするための快適さを、山頂や山麓の気象条件から、気象学的知見を用いて登山指数A~Cで表現をしています。降水量、風速、雲量などを総合的に考慮し、気象条件を独自計算したものです。
ただし、以下のリスクは含まれておりません。

  • 雷の発生の可能性
  • 前日の天気による道のぬかるみ
  • 局地的大雨
  • 土砂災害の発生の可能性
  • 雪崩の発生の可能性
  • 噴火の可能性
  • 積雪の有無
  • 濃霧
  • 低温または高温
  • 虫やヒルなどの発生状況

山の天気は大きく変わりやすいため、登山指数はあくまで目安としてご利用頂き、最新の気象データや天気図、各登山道情報をご確認ください。
なお、本情報に基づいた行為において発生したいかなる人物の負傷・死亡、所有物の損失・損害に対する全ての求償の責は負いかねます。ご了承下さい。

石狩岳周辺の山と高原地図

【日帰り】急登が目玉!シュナイダーコース

石狩岳コースで一番人気なのが、このシュナイダーコース。急斜面を短時間でグイグイ登って行くこの登山道は、石狩岳の存在を一気に有名にした石狩岳を代表するコースです。
合計距離: 10.52 km
最高点の標高: 1927 m
最低点の標高: 800 m
累積標高(上り): 1507 m
累積標高(下り): -1507 m
【体力レベル】★★★★☆
日帰り
コースタイム:9時間50分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★☆☆
・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
シュナイダーコース登山口(70分)→水場(230分)→シュナイダーコース分岐(60分)→石狩岳(40分)→シュナイダーコース分岐(140分)→水場(50分)→シュナイダーコース登山口
シュナイダーコース登山口
提供: ヤマレコ/hiro1360(シュナイダーコース登山口)
シュナイダーコース登山口の駐車場からは、これから向かう石狩連峰の雄大な姿を望めます。祠に無事を願い、トイレを済ませてからスタートしましょう。登山口からしばらくは沢沿いにある平坦な登山道を進んでいきます。
渡渉
提供: ヤマレコ/hiro1360(渡渉ポイント)
ほどなくコースで唯一の渡渉ポイントが現れます。普段は問題なく渡れる川幅や水量ですが、雨で増水している場合もありますので、その際は十分注意して進んでください。また倒木や岩なども滑りますので気をつけて渡りましょう。
かくれんぼ岩
提供: ヤマレコ/hiro1360(かくれんぼ岩)
川を渡ると、いよいよシュナイダーコースの目玉、一気に急勾配な登山道となります。細尾根では次第に岩場も多くなり、急登の連続がなかなかのハードさ。道中にはユニークな「かくれんぼ岩」の看板がついた岩も。
ロープ場
提供: ヤマレコ/yoshi-go(ロープ場)
中盤からの急な岩場にはロープも張られ、手足をフル稼働して登っていきます。稜線が近くなると眺望も開け、これから登る石狩岳の山頂を望めます。ハイマツ帯を抜けると石狩の肩に到着。
シュナイダーコース分岐
提供: ヤマレコ/yoshi-go(シュナイダーコース分岐)
石狩の肩にあるシュナイダーコースの分岐を過ぎると、石狩岳山頂部が目の前に。たくさんの可憐な花が咲く気持ちのいい稜線からは、鋭い山容のニペソツ山や北海道最高峰・旭岳などの山々を堪能できます。
石狩岳山頂
提供: ヤマレコ/hiroe1210(石狩岳山頂)
山頂直下の急登を登りきって、石狩岳山頂(標高1,966m)に到着。頂上は360度の大パノラマを誇り、壮快な大展望が広がっています。音更山やトムラウシ山、忠別岳などの北海道らしい堂々とした山々を満喫しましょう。
石狩岳山頂ケルン
提供: ヤマレコ/yoshi-go(石狩岳最高点のケルン)
実は石狩岳の最高地点は、山頂標識のある場所ではないんです。双耳峰の細い稜線を奥に進むと、ケルンが積まれた南峰(標高1,967m)に到着。ここが石狩岳の最高地点となります。絶景を堪能したら登って来たルートを戻ってシュナイダー登山口を目指しましょう。下りの急斜面は特に足元に注意して下山してください。

余裕がある人は、音更山も一緒に

合計距離: 13.77 km
最高点の標高: 1927 m
最低点の標高: 800 m
累積標高(上り): 2077 m
累積標高(下り): -2077 m
【体力レベル】★★★★★
日帰り
コースタイム:12時間20分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★★☆
・岩場、雪渓を安定して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
シュナイダーコース登山口(70分)→水場(230分)→シュナイダーコース分岐(60分)→石狩岳(40分)→シュナイダーコース分岐(90分)→音更山(60分)→シュナイダーコース分岐(140分)→水場(50分)→シュナイダーコース登山口
音更山稜線
提供: ヤマレコ/ktuokkahb(山頂に向かう稜線)
シュナイダーコースで石狩岳に登頂後に、稜線を歩いて音更山に縦走するコースも大変人気があります。石狩岳山頂からはシュナイダーコース分岐まで一度下り、ハイマツの稜線を伝って音更山方面へと向かいましょう。
音更山の岩場
提供: ヤマレコ/ktuokkahb(音更山の岩場)

見晴らしの良い稜線を登っていくと、次第に岩場が多い登山道になります。特に山頂部のガレ場では足場も悪く、ルートが不明瞭な箇所があります。迷わないように十分注意しながら進んでください。

提供: ヤマレコ/ktuokkahb(音更山山頂からの石狩岳)

音更山の山頂からは、先ほど登った石狩岳を含む東大雪山系の山々、表大雪、高根ヶ原などの絶景を一望できます。音更山にもナキウサギが生息しているので、可愛い姿に出会えるかも。下山はシュナイダーコースまで戻り、登山口まで下りましょう。

【1泊2日】ユニ石狩岳~音更山周遊コース

時間や体力に余裕のある方は、石狩岳から音更山、ユニ石狩岳と石狩連峰を周遊するのも楽しいでしょう。壮大な景色を満喫できる稜線歩きにたっぷりと浸れるおすすめのコースです。

合計距離: 18.62 km
最高点の標高: 1927 m
最低点の標高: 762 m
累積標高(上り): 2929 m
累積標高(下り): -2959 m

【体力レベル】★★★★☆
1泊2日
コースタイム:9時間30分(1日目)、4時間40分(2日目)
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★★☆
・岩場、雪渓を安定して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
【1日目】
シュナイダーコース登山口(70分)→水場(230分)→シュナイダーコース分岐(60分)→石狩岳(40分)→シュナイダーコース分岐(90分)→音更山(80分)→キャンプ指定地(1泊)
【2日目】
キャンプ指定地(60分)→十石峠(60分)→ユニ石狩岳(30分)→十石峠(60分)→水場(70分)→ユニ石狩岳登山口
音更山からユニ石狩岳へのコース
提供: ヤマレコ/dominon(音更山からユニ石狩岳への登山道)
1日目は、シュナイダーコースを利用し石狩岳と音更山にトライ。音更山山頂からは、ハイマツの急斜面を一気に下ります。その後「ブヨ沼」近くにあるキャンプ指定地までは、アップダウンを繰り返して進んでいきましょう。
ブヨ沼キャンプ指定地
提供: ヤマレコ/dominon(ブヨ沼のキャンプ指定地)
ブヨ沼近くのキャンプ指定にテントを設置し、ここで1泊。テント場から150mほど下ると水場もあります。うっそうとした緑に囲まれたブヨ沼周辺では、その名前の通り多くのブヨが。虫除けを準備しましょう!
十石峠
提供: ヤマレコ/dominon(十石峠)

2日目はテント場からのスタート。まずは十石峠を目指しましょう。稜線をアップダウンし、緩やかな登山道を登りきって十石峠に到着すると、眼前には迫力のユニ石狩岳が迫ります。

ユニ石狩岳への標識
提供: ヤマレコ/ucchann(ユニ石狩岳への標識)
十石峠の分岐からはユニ石狩岳方面へ進みます。このコースの最後の登り、稜線からの素晴らしい景色を味わいながら登りましょう。ユニ石狩岳に向かう山頂直下の岩場では、高山植物の女王「コマクサ」を数多く見ることができます。
ユニ石狩岳山頂
提供: ヤマレコ/ucchann(ユニ石狩岳の山頂)
ユニ石狩岳の山頂は眺望も良く、ピークを踏んだ石狩岳や音更山の美しい山容や縦走路が望めます。もちろん表大雪やウペペサンケ山などの多くの山々も見渡せる絶景ポイント。下山は十石峠分岐からユニ石狩岳登山口方面へと下りましょう。

石狩岳登山の注意点

山深い石狩岳や周辺の山々では、登山の際に気をつけたい注意点がいくつかあります。必ず事前にチェックをしてから石狩岳へ挑みましょう!

石狩岳周辺はヒグマが!

ヒグマ
提供: ヤマレコ/zenith(ヒグマ)
石狩岳をはじめ周辺の山には、北海道のみに生息するヒグマ(エゾヒグマ)が多く住んでおり、目撃情報も多数。登山中に遭遇する可能性もあるため、必ず熊よけの鈴を持参しましょう。できれば単独の登頂は避けて複数人での山行を推奨します。
▼ヒグマ対策は絶対!

必須アイテム、携帯トイレ

携帯トイレ
出典:楽天市場/わくわくショップ神戸
北海道の山は本州の山と比べ有人小屋が無い山も多く、無人小屋(避難小屋)だけの山がほとんどです。そのため、登山道などでし尿の散乱が大きな問題となっています。貴重な自然景観を保全するためにも、携帯トイレは必ず持参するようにしましょう。

▼必ず持ち歩こう!携帯トイレ

石狩岳へのアクセス方法

シュナイダー登山口への車でのアクセス方法、および登山口の駐車場状況をお伝えします。石狩岳の登山時に参考にしてください。

車の場合

道央自動車道 音更帯広IC→登山口(約2時間)

石狩岳駐車場

シュナイダーコース登山口には、砂利の広い駐車場があります。仮設トイレもありますが、登山ポストは設置されておりません。最寄りの警察署や交番に登山届を提出しましょう。
住所:北海道河東郡上士幌町
駐車台数:約20台
料金:無料
トイレ:仮設トイレ有

雄大な石狩岳から北海道の名峰を満喫しよう

石狩岳
提供: ヤマレコ/mikuri(石狩岳山頂)

多くの高山植物やナキウサギにも出会える石狩岳は、名物シュナイダーコースの急登が登りごたえ十分。頑張って登った甲斐あって登頂した時の爽快感は堪りません。そして北海道の名峰の数々を望める最高の景色がご褒美として待っています。石狩岳単独でも十分満足できますが、ゆったりと石狩岳連峰を周遊する醍醐味も味わってみてはいかがですか。
【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。(足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。)
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。