登山入門|『登山地図』って何?地図の基本や必要性を徹底解説!

登山地図(地形図)は、山ではマストアイテムです。でも、いろんな記号があったり、実際よく見方がわからないこともあります。ここでは、代表的な登山地図である山と高原地図や地形図の基本的な見方についてご紹介します。


なぜ登山地図って必要なの?

登山地図って知っていますか?
登山に行く際、登山地図は持って行きますか?


初心者には知られていない事の多い登山地図。知っていても必要性を知らないと、持たないで登る人って多いですよね。大変そうな山に登らないし…いらないのでは?と思うかもしれません。
でも実は、初心者の方にこそ登山地図の事を知っていて欲しいのです。

油断が招く、遭難事故

実は山岳遭難のうち最も多い理由は『道迷い』です。上級者向けの高い山で起こりやすいイメージもありますが、初心者向けのハイキングルートでも道迷い遭難は起こり得ます。逆に、低山の方が迷いやすい!という場合もあります。
遭難事故の詳細 展望のきかない樹林帯の登山路、特徴のない地形、作業道が入り組んでいる、獣道があったりなど、低山にも迷う要素がたくさんあります。さらに、「低山だから大丈夫!」などと油断しやすいことからも遭難するリスクが高くなっています。
獣道
出典:PIXTA
最近は便利な登山アプリなどもたくさん配信されているため、もちろん、アプリもどんどん活用してください!


しかし…
もしも携帯電話の充電が切れてしまったらどうしますか?
もしも携帯電話が壊れて使用できなくなったらどうしますか?

登山地図はそんな「もしも」の状況になった場合のリスクを軽減するために必要な、大事な道具の一つです。初心者向けと言われる山や低山でも必ず持参しましょう!
では今回は「登山地図って何?」という初歩的な疑問から種類など、地図の基本を紹介します。

そもそも登山地図ってどんなもの?

登山地図2種類の紹介
撮影:YAMAHACK編集部
登山地図には何種類かありますが、初心者が覚えておきたい代表的な登山地図は2種類です。
①昭文社 山と高原地図
②国土地理院発行 地形図
まずはこの2つの地図について紹介します。

①山と高原地図

山と高原地図
撮影:YAMAHACK編集部
山と高原地図は昭文社が出版している1/50000の地図です。コースタイム・危険個所・高山植物の見どこころなどがカラーで見やすく記載されており、情報満載で登山の計画を立てるときにはとても便利!水をはじき丈夫な紙質を使用しているのも、天候が変わりやすい山で使うには嬉しいポイントです。

地図小冊子
撮影:YAMAHACK編集部
登山準備表
撮影:YAMAHACK編集部
また付属している小冊子には、レベル別のモデルコースの紹介や周辺施設の電話番号、アクセス情報や登山装備表も記載されており、初心者が知りたい情報満載です!

地図詳細
撮影:YAMAHACK編集部
一般の登山道は赤い実線で、難路(雪渓や岩稜)で経験者向きのルートは赤い破線で表記されています。コースタイムは、休憩を含まないタイムなので、休憩時間も想定して登山計画を立てることが大切です。全体的に様々な情報を得る事できる便利な地図ですが、地形に関しては細かい詳細が載っていません。地形?と思ったあなた、こちらに関しては後程説明しますね。
山と高原地図は、書店やネットで購入することができます。

②国土地理院 1/25000地形図

国土地理院の地形図
撮影:YAMAHACK編集部

国土地理院とは?


国土地理院(こくどちりいん、英語:Geospatial Information Authority of Japan)は、国土交通省設置法及び測量法に基づいて測量行政を行う、国土交通省に置かれる特別の機関である。

引用:wikimedia

 

国土地理院の地形図は、日本全体の国土を分割した地図です。全部をつなぎ合わせると日本地図になります。縮尺は、1/25000・1/50000・1/20000の3種類がありますが、メジャーなサイズは1/25000の地形図です。

地形図の拡大写真

撮影:YAMAHACK編集部
山と高原地図より、細かい地形がわかるので、地形が知りたい時や一般ルート以外のコースに行く時に有効的です。ただし、コースタイムなどの情報は載っていないので、初級者の方には最初は見るのが難しいかもしれません。国土地理院のHPでも1/25000地形図は閲覧でき、電子地形図も購入することができます。国土地理院の地形図は、大型書店や登山ショップで購入できます。

 

地形図の探し方は?

地図が入っている棚
撮影:YAMAHACK編集部
お店によっても異なりますが、一般的には地図が置いてある棚の近くに番号がふられた日本地図があります。

地形図の探すために、日本地図に番号が記載されています
撮影:YAMAHACK編集部
その地図から欲しい地域を探し、その地域に記載されている番号と同じ番号の棚から地図を探します。

地図と同じ番号の棚から地図を探します
撮影:YAMAHACK編集部
 


地図(地形図)の基本を知ろう!

登山地図の見方
出典:PIXTA
地図の種類がわかったところで、次は実際に地形図を見てみましょう。山と高原地図と違い、地形図を読むには基本的な記号や特徴を知る必要があります。基本をしっかり覚えて、地形図を活用しましょう。今回は一般的な1/25000の地形図を使用します。

①等高線について

等高線

撮影:YAMAHACK編集部
地形図には「等高線」と呼ばれる線が何重にもなって引かれています。等高線とは同じ高さでつないだ線の事で、50mごと太い線(主曲線)10mごとに細い線(計曲線)が引かれています。線がたくさんあるので、見づらい方は太い主曲線をなぞってみましょう。

傾斜
撮影:YAMAHACK編集部
さらに、等高線の感覚が狭いと急斜面で、広いと斜面はなだらかとなります。地図の登山道を見て等高線の間隔を見ると、登山道のイメージが湧きます。

②基本の地図マークを知ろう!

地図記号はたくさんあるため、全部覚える必要はありません。基本的な記号だけ紹介します。

【がけ】
地図記号 ガケ 登山をするうえで、”がけ”の記号は大切。登山道に”がけ”の記号があったら、転・滑落に注意です!

【針葉樹林】
針葉樹林 木の高さが2メートル以上のマツやスギなどがすき間なく生えている針葉樹林。見通しが利かないため、迷い込む可能性があります。

【広葉樹林】
広葉樹林 樹高2メートル以上の広葉樹が密生している広葉樹林。あまり見通しがよくありません。

【ハイマツ地】
ハイマツ池 高い山で木の高さが低いマツの仲間のハイマツ(這松)などがすきまなく生えているところをあらわします。
さえぎるものがないので、風が強くなり気温が低くなる可能性があります。

【荒地】
尾瀬などの湿地帯にもこのマークがあります。

 

 

そのほかの地図記号についてはこちらをチェック!

国土交通省/国土地理院 地図記号一覧

登山地図は必ず「コンパス」とセットで持とう!

登山地図×コンパス 撮影:YAMAHACK編集部
地図とコンパスは必ずセットで持っていきましょう。また、地図には事前にコンパスを使って「磁北線」という線を引いておく必要があります。磁北線の意味や引きかたに関しては、別途紹介しますね。

登山地図は必携アイテム!

登山地図とコンパス
最近はGPSアプリなど便利なツールもありますが、山で不具合が生じたら使いものになりません。まずは、紙の地図の基本を知り、山では頻繁に確認するクセをつけて下さいね。

No Map and No Hiking!!

登山では地図を持っていこう!

 

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YAMA HACK編集部
YAMA HACK編集部

YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。

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